この日(9月30日)の1時間目に行われたのは、6年生の図画工作です。墨と水だけで自分の発想を広げて半紙に表現するという活動を行いました。今年度から日課表の工夫により設定した60分(45分+15分)授業を活用しました。
この日を迎えるにあたって、歯ブラシ、綿棒、ストロー、スポンジや綿などといった様々な用具を使ってどんな表現ができるのか試してきました。この日の授業の始めには、表現主題が似ている友達同士でグループを作り、お互いに前の時間に作った作品を見合って技法の良さ等を伝えあいました。このような時間を取ることで、自分の思いは相手にきちんと伝わっているのかを確認することができますし、友達から思わぬヒントをもらうこともできます。
新たなヒントを得た子どもたちは、再び作品作りに取り掛かりました。ここからは、自分と向き合う時間です。心の思うままに、様々な用具を選びます。押したりはじいたり、水の量を調節したりして、自分の表したい「~な感じ」に近づけていきます。
作業の様子を見ていると、大胆に墨を落としてできた形から考えていく子や質感を大事にして丁寧に仕上げていく子など、子ども一人ひとりの性格がにじみ出てきます。