磐田市立向笠小学校

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学校教育目標

「瞳を輝かせ 最後までやり遂げる子」

 校訓が学校創立当時から続く恒久的な理念だとすれば、学校教育目標は中期的な目標と言える。本校では、平成23年度から学校教育目標を「瞳 輝く子」とし、子どもの姿で、学校教育の目標を示している。「瞳 輝く子」に寄せられた思いとは、個が尊重される教育活動を基盤とし、主体的に学習し、生き生きと生活している姿を理想としてきた。

 本年度は、これまで目指してきた子ども像をさらに進化させた形で、学校教育目標を「瞳を輝かせ 最後までやり遂げる子」と設定した。
(1) 瞳を輝かせ
ア 自主:自らを進んで伸ばそうとする。目の前の課題を自分の力で解決するために、分かりたい、できるようになりたいという気持ちを持つことや、「分からない」「○○をやりたい」ということを意思表示しようとする態度を育てる。
イ 自治:友達の個性や価値に気づき、ともにそれぞれの価値を磨きあい高めあおうとする。子どもたち自身がより良い学級、より良い学校を作っていこうとする態度を育てる。
ウ 貢献:ふるさとである向笠の地を愛し、自らを取り巻く社会や環境をより良くしていこうと自ら行動を起こす。
(2) 最後までやり遂げる子
どんなに難しいことがあっても逃げずに乗り越えることができ、自分の人生を楽しく充実したものとして創造することができる「たくましさ」を育てていきたいと考える。具体的には、「できるようになりたい」という思いを持ち続け、根気強く取り組む姿に加えて、周りの人(同学年のみならず様々な年齢の人々)とのつながりやかかわりを深め、一緒に課題を解決しようという態度も 含んでいる。

以下に、この言葉を新たに学校教育目標として設定した理由 について述べる。
ア 子どもたちの成長から
上述のとおり、「やってみたい」「挑戦したい」というまっすぐな思いをもって教育活動に取り組むところは、本校の子どもたちの良さであり、これまでの学校経営上の一つの成果であるとも言える。しかし、ともすると失敗を恐れ周囲に合わせようとしたり、教師に頼ってしまおうとしたりする姿も見られる。今後は、「やってみたい」と思ったことを、友達と協力しながら最後までやり遂げようという強い気持ちを育てていく段階に入ったと考える。
イ 本校の教育課題から
磐周小学校教育活動検討委員会答申(平成30年6月7日)において、「課題設定に主体的に関わったり試行錯誤を繰り返して追究したりする過程を忌避して、安直に結果を求めがちな児童も少なくない。(中略)昼休みは学校行事や委員会活動、放課後は課外活動、帰宅すれば塾や習いごとというパターンを解消して、じっくりと学習に取り組める環境を整えねばならない。」と述べられている。
このことは、本校の教育課程を見直す上においても重要な視点であり、行事や日課表等を見直す中で、子どもも教師もじっくり取り組める環境づくりを進める必要がある。じっくり取り組める環境を整えたうえで、子どもたち自身の「やりたい」を引き出し、そのことをやり遂げようというたくましい心を育てていかねばならない。
ウ 磐田市の目指す姿から
磐田市教育委員会は、磐田市の教育について、大きな変動が予想される未来に立ち向かっていける「たくましい磐田人(いわたびと)」を育成するために、家庭・地域・学校が連携し、地域総ぐるみで子育てに取り組んでいくと述べている。本校も、磐田市の教育の目指す方向性と歩みを同じにしていかねばならないと考える。

 

重点目標

 分掌部会を3部制にしたのは平成22年度からであり、令和元年度までの10年間はいずれも「知」「徳」「体」の3部で構成されている。22年度当初は「豊かな心」「楽しく学習」「強い体」としていたが、翌年度からの3年間は「感性豊かな子」「学びを深める子」「健やかな子」と子どもの姿で表現している。平成26年度から「やさしい子」「かしこい子」「すこやかな子」に変更している。
 令和2年度は新学習指導要領の本格実施元年となり、本校においても授業づくりが最重要課題となることが予想される。ついては、道徳・体育も含め「学びづくり」を総括する部を置き、一方で特別活動や生活指導など「仲間づくり」を総括する部を置きたい。

 授業づくりを含めた「学びづくり」と生徒指導等を含めた「仲間づくり」は学校運営(指導面)における両輪である。双方から学校教育目標を具現化するためにどのような力をつければよいか、そのためにどのような手法を取り、何をもって評価していくのかを以下に述べることとする。

(1) 学びづくり 「進んで学びに向かう力 の育成」
ア 子ども主体の教育活動の展開
① 探究活動の重視
 学習計画を自ら考える、グループ学習の際の役割分担や学習途上の軌道修正なども子どもたち同士で行うなどの探究的な学習活動を積極的に行う。さらに、プログラミング教育を実施し、プログラミングの体験によって得られた学びと実際の問題解決場面とをつなげるような指導を行う。
② 体育・音楽・学級づくりにおける外部講師の招聘
 速く走ることやきれいに歌うことなどについては、そのコツを学ぶことにより、より早く上達することができる。こういったことについて、外部講師を招聘し、学級担任とともに授業を行うことにより、子どもたちは上達することの喜びや学ぶことの楽しさを味わい、主体的に学ぶ姿勢につながるものと考えている。このことに加え、毎年の体力テストの結果の推移を見える化して、子ども自身が目標値を設定しやすくし、主体的に体力の維持向上を図ることができる環境づくりを推進する。
 さらに外部講師によるピアサポートの手法を学ぶことにより、子どもたち自身で問題解決するとともにより良い学校生活を自ら生み出そうとする姿勢が出てくるものと考える。
③ 読書活動の充実
 日課表 の変更により「読書タイム」は週1回となる。そのため、家庭での「読書デー」を設定することにより、じっくり本と親しむ機会を設定する。この中で出合ったお気に入りの本を、Fタイム で異学年の子どもに読み聞かせを行ったり、本を紹介しあったりするなどの活動を行うことで、さらに子どもたちの読書への関心を高めたい。 
④ 環境教育の充実
 本校ビオトープの有効活用、Fウォークラリーにおける地域の自然環境保護活動などを通じて、学校や地域の自然環境を守るために自分たちにできることは何かを考え実践する。さらに、職員の環境教育に係る意識を高めるために、地域の自然や地域資源を全職員で見て回るようなフィールドワークの機会を設ける。
イ 子どもも教師も一つのことにじっくり取り組める環境づくり
⑤ 60分(45分+15分)授業の設定
理科の実験、図工や書写等の実技教科などは、通常の45分授業の場合、準備や片付けが含まれるため、子どもたちがじっくり活動に取り組める時間は限られてしまう。そのため、3分の1単位時間をうまく組み合わせることで、子どもの活動時間を十分に確保したい。さらに、このような運用を行うことで、外国語科(活動)での増時数分を賄うために授業日数や週の授業時数を増やす必要がなくなる。
⑥補充・発展学習の時間の確保
 火曜日6校時を「補充・発展学習」の時間と位置づける。すべての子どもが最低規準の学習内容をマスターできるようにするために、「分からない」「できない」子どもを「分かる」「できる」状況まで高めるよう個に応じた学習支援を行い、基礎学力の確実な定着を図る。
 加えて、授業において身に付けてきた基礎的・基本的な内容を基にして、より広げたり深めたりする発展的学習を行いたいと希望する子どもたちに対してもその場を提供することとする。
 
(2) 仲間づくり 「高めあう力 の育成」
ア 異学年交流の機会充実
① 日課表の工夫による「ファミリータイム」の新設
 週2回、午後1時20分から35分までの15分間を「ファミリータイム」として新たに設定する。異学年で一緒に遊ぶことや行事に向けての話し合いはもとより、学級で習ったことを発表しあったり、気に入った本の紹介や読み聞かせを行ったりするなど、多様な活動が考えられる。
 高学年がファミリータイムのねらいをしっかり理解し、一年間の見通しを持ち主体的に活動できるよう支援を行う。さらに、ファミリーの掲示板を作り、足跡が見えるようにしていきたい。
② 子ども主体となる活動の企画・運営(「資料3」参照)
 1学期の「1年生を迎える会・ファミリー出会いの会」「運動会」、2学期の「ファミリーウォークラリー」「持久走記録会」、3学期の「かがやきフェスタ」「縄跳び記録会」を異学年の子どもたちが互いに磨きあい高めあう機会と位置づける。これらの行事を異学年グループ(プロジェクトチーム)で計画をたて実践する場とする。
さらに、体育的行事である持久走記録会や縄跳び大会に向けた取組や投力向上週間・鉄棒週間での取組もファミリーグループで行う。
③ 清掃や給食の工夫
 ファミリーグループで清掃を行ったり、給食を食べたりできるよう環境設定を行う。ファミリー清掃についてはこれまでも取り組んできたが、令和2年度の2学期以降、給食についてもファミリーグループで食べることとする。元来、給食の残菜が市内で最も少ないなど、子どもたちの心身の安定及び成長にとって給食は欠かせないものになっているが、異学年での給食を実施することにより、これまで以上に学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養う(学校給食法第2条)ことにつながると考える。
イ キャリア教育や食農学習の充実
④ キャリアパスポートの有効活用
 学年初めに自分なりのめあてを立て、学年終わりに一年間を振り返り自身の成長と次年度に取り組むべきことを決める。年度中途で、教科学習・学校行事の中で自身の「生き方」に視点を当てることとする。
⑤ 食農学習の充実
 これまでも全学年の総合的な学習の時間において、地域の野菜等を栽培し、収穫したものを加工して食べる活動を行っている。さらにこれらの活動には地域の方々にボランティアとして参加していただいている。
 今後は、教科との関連性をさらに明確にすることはもとより、地域の方々に学習を通して学んだことを発表する活動や、地域の方々の思いを聴く機会を設けることで、「地域のために自分たちができることは何だろう」と自ら考え実践する態度を養いたい。
ウ 子どもも教師も一つのことにじっくり取り組める環境づくり
⑥ 行事の精選や見直し
 避難訓練について、地震・火災・不審者侵入にかかる避難の方法と避難経路を学ぶための時間を1時間ずつ行事としてカウントする。あとは、昼休み等の時間を活用し、予告なしの訓練を定期的に実施することで、「自分の命を自分で守る」態度を育てたい。
 1年生を迎える会や6年生を送る会について、ファミリータイムをうまく活用することで授業時間を確保する。

 

年間行事

 令和2年度の向笠っ子カレンダーを掲載します。
 年間の行事を「異学年交流の充実」という観点で見直しを図りました。
 運動会(10月24日に変更)、ファミリーウォークラリー(11月21日に変更)、かがやきフェスタ(2月20日)を大きな行事ととらえ、様々な形の異学年交流ができるように工夫していきます。さらに、縄跳び記録会や持久走記録会もペア学年や学年団で実施することとします。

 一方で、避難訓練について、地震(6月2日に変更)・火災(7月8日に変更)・不審者侵入(7月28日に変更)にかかる避難の方法と避難経路を学ぶための時間を1時間ずつ行事としてカウントしますが、あとは昼休み等の時間を活用し、予告なしの訓練を定期的に実施することで、「自分の命を自分で守る」態度を育てたいと考えています。
 加えて、6年生を送る会についてはファミリータイムをうまく活用することで授業時間を確保していきます。

 新型コロナウイルス感染症予防のための休校措置を受け、授業時数を確保するため、夏休み(8月5日~25日)、冬休み(12月26日~1月4日)を当初の予定より短縮しました。さらに土曜授業を4日間(6月13日・6月20日・11月7日・11月21日)増やしました。
令和2年度向笠っ子カレンダー(改訂版).pdf
 

教育課程編成上の重点事項(大切にしたい思い)

1 本校の強みを生かした学校経営を。
① 本校児童の強みを伸ばす
 概して、子どもたちは「やってみたい」「挑戦したい」というまっすぐな思いをもって教育活動に取り組む。さらに「やろう」と決めたことは力を抜かず、ひたむきにやるべきことに向き合うことができる。こういった子どもたちの良さを伸長すべく、子どもたちの「やりたい 」という気持ちを引き出し、その「やりたい」を実現させるための方法も子どもたち自身で考えるような子ども主体の教育活動を展開 していきたい。
② 小規模を強みにした学校経営
 本校の児童数は、今後も140名から150名程度を推移すると思われ、市内でも小規模校の部類に含まれる。この小規模であるという環境は、いろいろな学年の子と仲良くなる機会がほかの学校に比べて多いことから、このことを本校の持つ強みととらえ、学校経営を展開していきたい。様々な異学年交流の機会 を通して、低学年は高学年をロールモデルとしてあこがれを抱きながら成長し、高学年は低学年から認められ自己肯定感を高めるとともに、思いやりを学ぶ機会にしたい。
 具体的には、異学年の子ども同士が一緒に遊ぶだけでなく、低学年の子どもが自然に高学年の子どもに相談する姿を期待したい。
③ 地域とのつながりがとても強いことを強みに
 どの学年でも地域の作物を育てて、それを加工して食べるという「地産地消」の活動を推進している。こうした食農学習は向笠ならではの特色ある活動である。さらに、向笠小の学区は広く、土砂災害警戒区域に指定されている箇所や交通安全上の課題を抱える箇所もある。しかし、地域の見守りボランティアの方々が積極的に活動してくれているという強みもある。今後は、子どもたちがさらに地域を意識し、地域の方々にお世話されるばかりでなく自分たちで地域のためにできることはないかを考え、地域のために貢献しようとする意識を育てたい。
 向笠の地には、新豊院山古墳墓群をはじめとする歴史を感じさせる様々な遺跡、桶ヶ谷沼や鶴ヶ池をはじめとする様々な自然、米やそばをはじめとする様々な農作物、何より本校には先達が整備したビオトープなど、他には類を見ない優れた教育素材が多く存在している。そこで、子どもたち自身がふるさとである向笠の地を愛する心が持てるよう、向笠の自然や地理的条件を生かした教育活動を意図的に創造していく。

2 喫緊の教育課題に対応できる学校経営を。
 新学習指導要領において求められている資質能力は、生きて働く「知識・技能」・未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」・学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性」である。こういった資質能力を子どもたちが身につけるためには、教師から与えられた学習課題を受け身的に取り組むのでなく、主体的・対話的・深い学びの環境を整える必要がある。一方で、教師側についても外国語科・活動の授業時間数の増、プログラミング教育や道徳の教科化、評価方法が変わることなどについて研修や教材研究を行う時間を確保する必要がある。
 ついては、子どもも教師も一つのことにじっくりと取り組める環境づくりを進める必要がある。
 

カウンタ

令和元年5月17日から239027