6年
この日(12月15日)の6年生の理科の授業では、「電気を効率的に利用するための工夫」について、体験を交えた学習が行われました。
多くの電気製品には、既にコンピュータが利用されていて、人が予め入力した指示に従って動くようなことができることや、コンピュータへの指示(プログラム)を作ることを「プログラミング」と呼ぶことなどを学習しました。
その後、タブレットと簡易キットを使って、人が近づくと明かりがつき、しばらくすると消えるようなプログラムを実際にグループに分かれて作ってみました。試行錯誤をしながら、実際にセンサーが反応して、LEDランプが点灯すると、子どもたちからも歓声があがりました。
2年
この日(12月4日)の2年生は、朝からワクワクしていました。小グループに分かれて、向笠地区の良さを知るための探検に出かけるからです。
向笠地区には、桶ヶ谷沼や鶴ヶ池の自然のほか、郵便局や交番、様々なお店等、見どころはたくさんあります。この日に向けて、子どもたちは行ってみたい場所を3~4箇所選択して、コースづくりを進めてきました。
当日は、予め決めたコースを実際に歩きながら見学場所まで向かいます。2年生の子どもたちだけで長い距離を歩くのは不安ですので、なんと、保護者ボランティアが16名も駆けつけてくれました。1グループに2~3人の保護者が見守りながらの探検スタートになりました。学級担任は、職員室の机に地図を広げて、保護者からの連絡を受け、時間通りに日程が進んでいるか、子どもたちに事故や怪我がないかを確認しています。
学校に帰ってきた子どもからは、「疲れたけど、それ以上に充実した一日だった」との声も聴かれました。自分たちの生活は、様々な人や場所とかかわっていることを再確認し、この地に生まれ、住んでいることに誇りや愛着を感じたことと思います。
5年
高学年の国語科の目標の一つとして、自分の考えが伝わるような表現の工夫の一つとして、図表やグラフなどの資料を効果的に活用することが求められています。この日(11月30日)の5年生は、「固有種が教えてくれること」という説明文をもとに、「文章の中で使われている資料にはどのような効果があるだろうか」というめあてを掲げ、国語の研究授業を行いました。
学級担任は、教科書から資料だけ取った文章だけのものを全員に配布しました。子どもたちからは「資料がないと内容が分かりにくい」「あまり読みたいと思わない」などと反応がありました。今度は、教科書で使用されている図表や写真などの資料だけを1セットにして全員に配布し、「これらの資料はどこで使われていたかを考え貼っていきましょう。さらに、その資料が、どの文章に対応しているのか線を引くようにしましょう」と課題を出しました。
子どもたちの一人学びの時間が始まりました。シーンとした教室内を、学級担任は動き回り、子どもたち一人ひとりの学習の進捗状況を確認しながら声をかけていきます。
ある程度、個の学びが進んだところで、今度はグループで対話するように指示しました。グループ内で、それぞれの資料が活用されていることの効果を話し合いました。一人学びで考えたことを言い合うことで、お互いの考えを分かりあうことができました。このような学習形態を経ることで、教科書の中で使われている図表などの資料は、文章で伝えたいことを補完しており、説得力を増すものであることを理解することができました。
3年
この日(11月26日)の3年生は、ちょうど1週間前に脱穀したそばの実を粉にしていく作業を向笠交流センターにて行いました。今回も「向笠そばを楽しむ会」の8名の方々に教えていただきました。8月のそばの種まきから定期的に教えていただいているので、子どもたちにとっても身近な存在になっています。
「向笠そばを楽しむ会」の方々は、子どもたち一人一人に、石やごみ・殻を取るところから、細かく粉にしていくところまですべて体験できるように下の写真のように表を作成し、グループごとに時間で区切りながら教えてくださいました。
まずは、「石抜き」「ごみ取り」と呼ばれる作業で、言葉のとおり、混入している細かな石やゴミを取り除くものです。最初の作業になりますので、見よう見まねで少々緊張しているようです。
次に「粗挽き」「殻取り」と呼ばれる作業に移ります。少しずつ殻が取れ、粉状になってきます。子どもたちは、「見てごらん。だんだんと細かくなってるでしょう。触ってもいいよ。」と私にも感動を分け与えてくれました。
最後に「製粉」の作業になります。これは、機械だけでなく、石臼を使ってひいていく作業も体験させてもらいました。子どもたちは手触りを含め五感で楽しんでいました。自分たちで育てたそばを自分たちでそば打ちして食べるという一貫した作業は本校でしか体験できないものであり、地域の方々のありがたさを強く感じます。本校では既に20年間以上続けられている伝統行事の一つになります。次回(12月24日)はいよいよ本日製粉したそばを使ったそば打ち体験です。
6年
この日(11月25日)は、本校市費教員が研究授業を行いましたので、その一端を紹介します。単元名「Let's think about our food.」のとおり、食材を生産地や栄養素、値段などを入れて英語で紹介するという授業を行いました。
授業の最初に、係の子が前に出て、今日の日にちを英語で確認することから始め、英語の歌や、「what did you eat last night?」や「Which group is it?」などの簡単な質問に答えることで英語に慣れるようにしました。
次に学習のめあてを確認します。「オリジナルメニューを考えて、食材を栄養素ごとに分けて紹介しよう」とか「スーパーマーケットの店員になって、産地や値段を伝えよう」などのめあてを考えました。授業者は、予め、会話の方法の参考になるようにと自作のビデオを作成していました。さらに、ワークシートも準備して子どもたちに話型を理解しやすいようにしました。
同じ課題を選んだ子ども同士で集まって、ワークシートをもとに作成していきます。本時では書く作業を中心に行いましたので、次回は本時をもとに、発表していきます。
5年
5年生の社会科では、日本の工業生産について、「製造の工程や優れた技術に着目して、工業生産に関わる人々の工夫や努力を知る」ことが目標の一つとされています。そこで、これまで自動車生産を中心に学習を進めてきましたが、やはり「百聞は一見に如かず」で工場見学を実施して、これまで学習してきたことを確かめたいということになりました。
コロナ禍の中で、磐田市に本社工場をもつヤマハ発動機さんが工場見学を受け入れてくださったため、この日(11月19日)は、5年生全員でしっぺいバスに乗って見学させていただきました。
工場内に入った子どもたちは、すぐに働きやすい環境の工夫に目が留まりました。働く人が腰をかがめたり伸ばしたりしなくてもよいように、足元に段差をつけて一定の姿勢で作業しやすいようになっていました。さらに、ラインで部品が流れてきて、それをロボットが組み立てていく様子も見られ驚いていました。これまで学習した四輪の生産と比較しながら、共通点や相違点も見つけることもできていました。
さらに、コミュニケーションプラザ(ショールーム)で、モーターサイクルの歴史が分かる展示物を見させてもらったり、様々な体験をさせてもらうことで、技術の進歩を目の当たりにすることができました。
子どもたちは、「1台につき、どれくらいの部品が使われていますか?」「この工場では何人が働いているのですか?」など、積極的にヤマハの社員さんに質問する姿も見られました。中でも、製造過程において気を付けていることやどんな気持ちで働いているのか等の質問に対して、「どの工程も手を抜けない大事なものです。私たちは皆さんに安全で楽しく乗ってもらうために、心を込めて正確に作っています。」との回答をもらい、バイクが好き、ヤマハが好き、機械が好き・・という社員さんたちの熱い思いに触れることができました。
3年
3年生が8月下旬に種まきをした「そば」も、もう脱穀の季節になりました。この日(11月19日)は、「向笠そばを楽しむ会」の方9名の支援を受け、昔の機械を使った脱穀作業を体験させていただきました。昨日、「向笠そばを楽しむ会」の方々は、体育館の東側に集まり、今日の日に向けて種が飛ばないようにビニルシートを敷いたり、作業をしやすいように機械を並べたりと、多くの時間をかけて準備を進めてくださいました。
<全体風景>
この日の最初の作業は、「足踏み脱穀機」による選別作業からです。この足踏み脱穀機は、鉄製の歯を植えたドラム缶みたいな形をしたものを回転させ実を取り出すものになります。足を動かしながら歯の上でそばを動かすのは、子どもたちにとってなかなか難しい作業です。楽しむ会の方々が優しく手伝ってくれます。
次に、脱穀機から出てきた実を、さらに選別するため、細目のふるいでより分ける作業が続きます。子どもたちの表情は真剣そのものです。
最後に「唐箕(とうみ)」という機械で、さらなる選別作業に入ります。これは、ゴミ、実の入っていない殻。枯草など吹き飛ばし、ソバの実とそれらをより分ける作業になります。
普段、家庭で食するそばも、このような工程を経ていることを身をもって知るだけでも、大きな経験になります。来週には、いよいよ「製粉」作業になります。地域の方々のおかげで、こういった体験ができる本校の児童は幸せだなと感じるとともに、子どもたちには多くのことを感じ取ってもらいたいと願っています。