4年
3時間目に行われたのは、4年生の社会です。地震防災のために磐田市はどのような取組を行っているのか、その特徴を考える活動を行いました。
これまでの授業において、地震が起きればどのような災害になるのか、地震からくらしを守るために誰が何をしているのかなどを調べてきました。各家庭での防災対策についても調べました。本時は、学校での取組と磐田市の取組を比較することで見えてくるものを発表しあうという活動になります。
学校と磐田市の取組を比較するために、担当教師が用いたのは「ベン図」という思考ツールの一つです。小グループで話し合う中で、「防災訓練は両方ともやっている」「防災倉庫も学校だけでなく学校以外のところにも置いてある」などの考えが出てきました。さらに「防潮堤や津波タワーは磐田市だけの取組だ」などの考えも発表されました。子どもたちはベン図にそれぞれの写真を並べるだけでなく、自分なりの考えも書き込んでいました。
全体発表の中では、「学校で行う防災訓練は自分たちの命を守るための行動ですが、磐田市で行う訓練は市民がともに助け合う行動やボランティア活動の意味が強いように思います」「防潮堤など莫大なお金がかかるものは学校でできませんので磐田市でやってくれています」などの考えが出されました。
子どもたち一人ひとりが学習のめあてを理解し、真剣に考える姿を見せていました。さらに、教師は子どもたちの発言をつなげながら、みんなで高みをめざしていくような授業展開になっていました。
2年
2時間目に行われたのは、2年生の音楽です。「生活の中にある音を楽しもう」という単元において、身の回りにある様々な音を組み合わせて音楽づくりをしようという活動に取り組みました。
担当教師は「1匹のセミから思いつくことを物語にしてみましょう」と子どもたちに投げかけました。子どもたちは、小グループに分かれ、早速話し合いました。しかし、どんどん作業が進むグループばかりではありません。発想が広がらずに話し合いが停滞してしまうグループも出てきました。
この様子を見た担当教師は、話し合いを一旦止めます。早く進んでいるグループに途中経過を発表させるとともに、どのように発想を広げればよいか幾つかのヒントを出しました。こうした担当教師の支援により、どのグループの話し合いも活発になりました。
ある程度物語ができてくると、その物語の中ではどんな音が聞こえてきそうかを話し合いました。「猫のミャーという声」「生き物が動くチョロチョロという音」「雨のザーザーという音」など発想はすごく広がりました。
授業のおわりに担当教師から「次の時間は、今日話し合って出てきた音を組み合わせて一つの音楽を作っていくよ」と話をすると、子どもたちはワクワクした様子で、早く次の時間の活動をやりたいという態度を見せていました。
5年
本校では、子どもたちが自分の意思をもって主体的に取り組むような授業のあり方を全職員で研修を重ねながら検討を進めています。そのような校内研修の一環として、今週は多くの学年で授業公開を行っています。この日(9月29日)は、3つの学年において実施されましたので、シリーズで紹介します。
1時間目に行われたのは、5年生の道徳です。「ブランコ乗りとピエロ」という資料をもとに、自身の考えを伝えることと同じぐらい相手の思いも理解することは大切だということを考えました。
この資料では、サーカス団の中でブランコ乗りのサムはスター気取りで、ピエロの分まで演技時間を使ってしまいます。その姿にピエロは怒ります。学級担任は「もし自分がピエロだったらどうするだろうか」と自分事として考えてみるように促します。
ここで、全員に円グラフを渡し、感情バロメーターを見える化したことで、お互いの考えが分かりやすくなりました。小グループで話し合った後、全体での発表を行いました。「サムが時間を使いすぎ」「他のサーカス団のことを考えていない」などの理由から「絶対に許さない」とする子どもがいる一方、「サムも頑張っている」「サーカスが成功したなら・・」などの理由から「許す」とする子どもまでいました。
このようにいろいろな考えをお互いに聴き合ううちに、「聴いているうちに考えが変わった」という子どもが多く現れました。友達の考えを聴いているうちに、考え方の視野が広まったということでしょう。子どもたちが主体的に自分事として真剣に考えているからこその表れと言えます。
1年
1年生の体育では、簡単なきまりや活動を工夫して運動に親しむということが大きな目標になります。本単元では、コーンやロープ、フラフープなどいろいろな道具を使って、チームで力を合わせてコースづくりを行い、走ったり跳んだりして運動に楽しみました。
今回の授業では、いつもと違う新たな実践も取り入れてみました。それは、授業前に子どもたちに各家庭で教師が予め作成した動画を視聴してもらったことです。動画の中で、授業で使う道具やどのような学習をするのか等について予習するといういわゆる「反転授業」というものを取り入れました。
授業の始めに、担任から短い時間でめあてなどの確認を行った後は、子どもたちがチームに分かれて、コースづくりをどんどん進めていました。「ここにロープを置くよ」「ここはペットボトルでいいの?」などと話し合う姿が見られました。担任に頼らずに自分たちだけで学習が進められることに「すごいなあ」と思っていたら、今度はある程度コースができたところでお互いに跳んだり走ったりし始め、「ここをこうやって直そう」とやり始めたのです。試行錯誤しながら、より良いコースにしようと努力する姿も見られました。
授業後には「もっとやりたかった」との声が聴かれるほど、子どもたちは熱中して取り組むことができていたようです。
3年
3年生の社会科では、身近な地域や市の工業製品の生産について、見学や調査等からそれらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるという学習をしています。
例年、袋井市にある「ハウス食品静岡工場」への見学を実施していますが、今年度は感染症予防の観点から、工場側から「リモートで工場見学をしてみないか」とのご提案をいただき、工場と教室をつないでバーチャル体験を行いました。子どもたちにとっても初めての体験となります。
教室には、ハウス食品静岡工場から2名の方が来校してくださり、授業の進行役を務めてくださいました。まず「雰囲気だけでも工場見学を味わって」とのご配慮から、頭髪落下防止のキャップを子どもたち全員に配布していただきました。次に、工場の概要を分かりやすくまとめたVTRを見せていただき、「リモート工場見学」の予習をしました。
いよいよ工場と教室をオンラインでつないでの工場見学の開始です。工場側と会話ができると、子どもたちは興味津々です。工場側から出されるクイズに答えたり、子どもたちの質問に工場側の方が答えてくれたりしました。工場側で答えてくれた従業員の方が向笠地区に住んでいるということが分かり、子どもたちの関心はそちらにも集まります。
6年
外部講師を招いての陸上練習もこの日(9月25日)が最終日となります。これでどの学年も1回ずつ外部講師の指導を受けたことになります。ここでは、6年生の授業の様子を掲載します。
メニュー自体は、昨日の5年生への指導とほぼ同じものでしたが、さらにフォームを意識した指導になりました。まず、腕振りの練習からです。この時に、腕を振ることで体が浮くような感覚になると良いことや、目は真ん前の一点を見つけて走ることなどを指導していただきました。
ラダーを活用した様々なステップ練習では、お互いに教え合い、励まし合いながら練習する姿が見られ、さすが6年生と言ったところです。
クラウチングスタートやバトンパススタートにおいても、「さすが6年生!理解が速いなあ。」などとほめていただきながら、目線や体の向きなど細かく教えていただきました。子どもたちも、休憩もそこそこに自主的に練習する姿も見られ、一つでも多くのことを学ぼうと真剣に取り組みました。
6年
3年
1学期には、子どもたちに泳ぐことの楽しさを体感してもらうべく、健康運動指導士の資格をもつ中野直子氏に指導していただきました。2学期は、運動会や新体力テストもあることから、陸上運動の楽しさを体感してもらおうと、磐田市陸上競技協会副理事長の山下恭弘氏を招いて指導していただきました。この日(9月23日)は、体育館にて、1年生と3年生に対して1時間ずつ指導していただいたので、その様子を紹介します。
1年生の授業では、体ほぐしの運動として、カニやワニ、ヒラメや猿など様々な動物になり、いろいろなステップで走ることから始めました。子どもたちは、楽しくて仕方ないといった表情で運動していました。
次に、紐でハシゴ型に作られた「ラダー」という物を使って、スキップしたり、ジャンプしたりと様々なステップを行いました。さらに、スタンディングスタートも行いました、これらの運動を通して、体重移動の方法や、走る際の正しいフォームについて教わることができました。
最後に、リレーのバトンパスについても指導していただきました。バトンをもらう時に少しリードしておくと良いことを教わりましたが、なかなか難しそうでした。
3年生の授業では、1年生への指導より専門性の高いものになりました。走る際に肩を動かさずに肘をふること、前のめりになって体が沈んだようにならないように腰の位置や腕の振り方などに気をつけて走ることなど、いろいろと指導してもらいました。
さらに、スタートの際の重心移動を考慮した走り方についても練習しました。最後には、縄跳びを使ったリレーも行いました。駆け足とびはなかなか難しそうでしたが、手首の使い方や足のあげ方などに役立ちそうな練習になりました。