研修

主体的に学んでいく力がつくための校内研修③(4年 社会)

2020年9月29日 14時19分
4年

 3時間目に行われたのは、4年生の社会です。地震防災のために磐田市はどのような取組を行っているのか、その特徴を考える活動を行いました。

 これまでの授業において、地震が起きればどのような災害になるのか、地震からくらしを守るために誰が何をしているのかなどを調べてきました。各家庭での防災対策についても調べました。本時は、学校での取組と磐田市の取組を比較することで見えてくるものを発表しあうという活動になります。

 学校と磐田市の取組を比較するために、担当教師が用いたのは「ベン図」という思考ツールの一つです。小グループで話し合う中で、「防災訓練は両方ともやっている」「防災倉庫も学校だけでなく学校以外のところにも置いてある」などの考えが出てきました。さらに「防潮堤や津波タワーは磐田市だけの取組だ」などの考えも発表されました。子どもたちはベン図にそれぞれの写真を並べるだけでなく、自分なりの考えも書き込んでいました。


 全体発表の中では、「学校で行う防災訓練は自分たちの命を守るための行動ですが、磐田市で行う訓練は市民がともに助け合う行動やボランティア活動の意味が強いように思います」「防潮堤など莫大なお金がかかるものは学校でできませんので磐田市でやってくれています」などの考えが出されました。

 子どもたち一人ひとりが学習のめあてを理解し、真剣に考える姿を見せていました。さらに、教師は子どもたちの発言をつなげながら、みんなで高みをめざしていくような授業展開になっていました。

主体的に学んでいく力がつくための校内研修②(2年 音楽)

2020年9月29日 13時00分
2年

 2時間目に行われたのは、2年生の音楽です。「生活の中にある音を楽しもう」という単元において、身の回りにある様々な音を組み合わせて音楽づくりをしようという活動に取り組みました。

 担当教師は「1匹のセミから思いつくことを物語にしてみましょう」と子どもたちに投げかけました。子どもたちは、小グループに分かれ、早速話し合いました。しかし、どんどん作業が進むグループばかりではありません。発想が広がらずに話し合いが停滞してしまうグループも出てきました。

 この様子を見た担当教師は、話し合いを一旦止めます。早く進んでいるグループに途中経過を発表させるとともに、どのように発想を広げればよいか幾つかのヒントを出しました。こうした担当教師の支援により、どのグループの話し合いも活発になりました。

 ある程度物語ができてくると、その物語の中ではどんな音が聞こえてきそうかを話し合いました。「猫のミャーという声」「生き物が動くチョロチョロという音」「雨のザーザーという音」など発想はすごく広がりました。
 授業のおわりに担当教師から「次の時間は、今日話し合って出てきた音を組み合わせて一つの音楽を作っていくよ」と話をすると、子どもたちはワクワクした様子で、早く次の時間の活動をやりたいという態度を見せていました。

主体的に学んでいく力がつくための校内研修①(5年 道徳)

2020年9月29日 12時35分
5年

 本校では、子どもたちが自分の意思をもって主体的に取り組むような授業のあり方を全職員で研修を重ねながら検討を進めています。そのような校内研修の一環として、今週は多くの学年で授業公開を行っています。この日(9月29日)は、3つの学年において実施されましたので、シリーズで紹介します。

 1時間目に行われたのは、5年生の道徳です。「ブランコ乗りとピエロ」という資料をもとに、自身の考えを伝えることと同じぐらい相手の思いも理解することは大切だということを考えました。

 この資料では、サーカス団の中でブランコ乗りのサムはスター気取りで、ピエロの分まで演技時間を使ってしまいます。その姿にピエロは怒ります。学級担任は「もし自分がピエロだったらどうするだろうか」と自分事として考えてみるように促します。

 ここで、全員に円グラフを渡し、感情バロメーターを見える化したことで、お互いの考えが分かりやすくなりました。小グループで話し合った後、全体での発表を行いました。「サムが時間を使いすぎ」「他のサーカス団のことを考えていない」などの理由から「絶対に許さない」とする子どもがいる一方、「サムも頑張っている」「サーカスが成功したなら・・」などの理由から「許す」とする子どもまでいました。

 このようにいろいろな考えをお互いに聴き合ううちに、「聴いているうちに考えが変わった」という子どもが多く現れました。友達の考えを聴いているうちに、考え方の視野が広まったということでしょう。子どもたちが主体的に自分事として真剣に考えているからこその表れと言えます。

チームで「だっしゅ&じゃんぷ」コースを考えて運動遊び(1年 体育)

2020年9月25日 17時23分
1年

 1年生の体育では、簡単なきまりや活動を工夫して運動に親しむということが大きな目標になります。本単元では、コーンやロープ、フラフープなどいろいろな道具を使って、チームで力を合わせてコースづくりを行い、走ったり跳んだりして運動に楽しみました。

 今回の授業では、いつもと違う新たな実践も取り入れてみました。それは、授業前に子どもたちに各家庭で教師が予め作成した動画を視聴してもらったことです。動画の中で、授業で使う道具やどのような学習をするのか等について予習するといういわゆる「反転授業」というものを取り入れました。


 授業の始めに、担任から短い時間でめあてなどの確認を行った後は、子どもたちがチームに分かれて、コースづくりをどんどん進めていました。「ここにロープを置くよ」「ここはペットボトルでいいの?」などと話し合う姿が見られました。担任に頼らずに自分たちだけで学習が進められることに「すごいなあ」と思っていたら、今度はある程度コースができたところでお互いに跳んだり走ったりし始め、「ここをこうやって直そう」とやり始めたのです。試行錯誤しながら、より良いコースにしようと努力する姿も見られました。




 すべてのチームでコースが出来上がったところで、友達の動きの良さを見あうことや、違うチームの作ったコースの良さを体感する時間を取りました。最後の振り返りの中で、「○○さんが高くジャンプできていて良かった」「○○チームの作ったコースはすごく楽しかった」などの発言も見られ、子どもたちは当初のめあてをしっかり達成できていたようです。


 授業後には「もっとやりたかった」との声が聴かれるほど、子どもたちは熱中して取り組むことができていたようです。

初めてのリモート工場見学を体験(3年 社会)

2020年9月25日 14時41分
3年

 3年生の社会科では、身近な地域や市の工業製品の生産について、見学や調査等からそれらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるという学習をしています。
 例年、袋井市にある「ハウス食品静岡工場」への見学を実施していますが、今年度は感染症予防の観点から、工場側から「リモートで工場見学をしてみないか」とのご提案をいただき、工場と教室をつないでバーチャル体験を行いました。子どもたちにとっても初めての体験となります。
 教室には、ハウス食品静岡工場から2名の方が来校してくださり、授業の進行役を務めてくださいました。まず「雰囲気だけでも工場見学を味わって」とのご配慮から、頭髪落下防止のキャップを子どもたち全員に配布していただきました。次に、工場の概要を分かりやすくまとめたVTRを見せていただき、「リモート工場見学」の予習をしました。
 いよいよ工場と教室をオンラインでつないでの工場見学の開始です。工場側と会話ができると、子どもたちは興味津々です。工場側から出されるクイズに答えたり、子どもたちの質問に工場側の方が答えてくれたりしました。工場側で答えてくれた従業員の方が向笠地区に住んでいるということが分かり、子どもたちの関心はそちらにも集まります。


 リモート工場見学ならではの取組とのことで、普段の見学では一般の見学者が入れないような場所にもカメラを入れてくれました。最後に、お土産をくれたり、みんなで記念写真を撮ったりと何とも楽しく、そして有意義な2時間になりました。

外部講師を招いて陸上練習最終日(6年)

2020年9月25日 13時50分
6年

 外部講師を招いての陸上練習もこの日(9月25日)が最終日となります。これでどの学年も1回ずつ外部講師の指導を受けたことになります。ここでは、6年生の授業の様子を掲載します。

 メニュー自体は、昨日の5年生への指導とほぼ同じものでしたが、さらにフォームを意識した指導になりました。まず、腕振りの練習からです。この時に、腕を振ることで体が浮くような感覚になると良いことや、目は真ん前の一点を見つけて走ることなどを指導していただきました。
 ラダーを活用した様々なステップ練習では、お互いに教え合い、励まし合いながら練習する姿が見られ、さすが6年生と言ったところです。
 クラウチングスタートやバトンパススタートにおいても、「さすが6年生!理解が速いなあ。」などとほめていただきながら、目線や体の向きなど細かく教えていただきました。子どもたちも、休憩もそこそこに自主的に練習する姿も見られ、一つでも多くのことを学ぼうと真剣に取り組みました。

外部講師を招いて陸上練習2日目(4年・5年)

2020年9月24日 13時13分
4年

 この日(9月24日)は、朝からお天気も回復したので、運動場での陸上練習となりました。4年生は、スタート練習からです。まずスタンディングスタートです。「On Your Marks(オン・ユア・マークス)」「Set(セット)」での体の動かし方を教えてもらいました。次に、リレーの際のバトンパススタートです。線の前で立つことや体を揺らしながら重心移動を行うことなどを教えてもらいました。初めてのことでなかなか体が思うように動きませんが、懸命に取り組みました。

 次に、走る際にうまく全身が使えるような練習です。途中にマークしたところまで来たら高くジャンプすることや、縄跳びを使った駆け足とびなどを取り入れた練習を行いました。


 5年生は、ラダーを活用した様々なステップ練習からスタートです。次にスタート練習です。4年生と違って、クラウチングスタートを練習しました。まず、自身の利き足を知ることから始めました。スタートの際の体の使い方と、補助する側のやり方も教わりました。上手にできると自然に笑顔がこぼれます。バトンパス練習も行いました。


 次に、ハードルを使って、足を高く上げることや様々なステップで動くことの練習です。体のバランスを取るために、足を高く上げるときは腕も大きく振った方がいいと教わりました。どの子からも「上手に体を使えるようになりたい」という気持ちが強く伝わりました。講師の話を聴きながら真剣に取り組む姿が印象的でした。

磐田ってすごい!歴史のロマンを感じた3時間…(6年)

2020年9月23日 19時49分
6年

 今日(9月23日)の午前中、学府バス2台に分乗し、6年生が社会科の校外学習に出かけました。
 最初に訪れたのは「埋蔵文化財センター」。ここでは2グループに分かれ、所員の方2名がそれぞれ国分寺跡・磐田市の歴史(狩りや漁の時代から奈良時代くらいまで)について、交替制で説明してくださいました。国分寺の「七重の塔」建立に使われた大きな石(中心礎石)は、豊岡の獅子ケ鼻から運ばれてきたものであることや、権現山から出土したものが展示されていることに、みんなとても驚いていました。




 次に訪れたのが「国分寺跡地」。センターで事前にCG動画を視聴させていただいたので、当時をイメージしながら見学ができました。子どもたちは、七重の塔の中心礎石周辺に、瓦らしきものを発見し、所員に質問します。「これは何ですか?」「はい、当時の瓦です。よく見ると、転がっているんですよ。」との回答。小雨が降る中でしたが、ここからはお宝探し一色に・・・。次から次へと瓦を発見する子どもたち。みんな大騒ぎでした。(すべて本物ですが、持ち帰りは×!)

 
 このあとは、「銚子塚古墳」「新豊院山古墳」を訪れました。あいにくの天候で地面の状態が悪く、実際に古墳の上に立つことはできませんでしたが、古墳の形や作られた場所など、実際に見て確認できたことは、貴重な体験となりました。県下で三番目に大きい古墳であることや、三角縁神獣鏡が発掘された貴重な古墳であることなども、驚きだったようです。


 約3時間の校外学習でしたが、子どもたちにとってはその時間以上に『歴史のロマン』を感じることができたひとときとなりました。

外部講師を招いて陸上運動の楽しさを知る(1年・3年)

2020年9月23日 14時11分
3年

 1学期には、子どもたちに泳ぐことの楽しさを体感してもらうべく、健康運動指導士の資格をもつ中野直子氏に指導していただきました。2学期は、運動会や新体力テストもあることから、陸上運動の楽しさを体感してもらおうと、磐田市陸上競技協会副理事長の山下恭弘氏を招いて指導していただきました。この日(9月23日)は、体育館にて、1年生と3年生に対して1時間ずつ指導していただいたので、その様子を紹介します。

 1年生の授業では、体ほぐしの運動として、カニやワニ、ヒラメや猿など様々な動物になり、いろいろなステップで走ることから始めました。子どもたちは、楽しくて仕方ないといった表情で運動していました。
 次に、紐でハシゴ型に作られた「ラダー」という物を使って、スキップしたり、ジャンプしたりと様々なステップを行いました。さらに、スタンディングスタートも行いました、これらの運動を通して、体重移動の方法や、走る際の正しいフォームについて教わることができました。

 最後に、リレーのバトンパスについても指導していただきました。バトンをもらう時に少しリードしておくと良いことを教わりましたが、なかなか難しそうでした。


3年生の授業では、1年生への指導より専門性の高いものになりました。走る際に肩を動かさずに肘をふること、前のめりになって体が沈んだようにならないように腰の位置や腕の振り方などに気をつけて走ることなど、いろいろと指導してもらいました。

 
 さらに、スタートの際の重心移動を考慮した走り方についても練習しました。最後には、縄跳びを使ったリレーも行いました。駆け足とびはなかなか難しそうでしたが、手首の使い方や足のあげ方などに役立ちそうな練習になりました。

四角形に直線を引くとどんな形ができるだろう(2年 算数)

2020年9月17日 15時30分
2年

 この日(9月17日)の2年生の算数は、「形をしらべて 仲間分け」の単元の学習を行っていました。学級担任が、「四角形に直線を引くとどんな形ができるだろう」というめあてを提示すると、子どもたちは我先に発表しようと、一人ひとりが真剣に考えます。考えがまとまった子から挙手をするのですが、その手の挙げ方がしっかりしているのです。
 ある子が「三角ができます」と言うと、その発言を聴いて「三角形です」「三角形が2つできます」と次々につけ足しの発言があります。学級担任がその考えを黒板に書いていると、「まだ、あります」と挙手をする子がいて、どんどん発言の輪は広がります。学級全体の考えは深まりを見せていきます。
 小グループになって、子どもたち同士で考えを確認しあう時間も取っています。こうすることで、子どもたち一人ひとりが自信をもって発言できるようになっていきます。

 もう一つ、子どもたちの成長を感じた場面があります。図形に直線を引いたことを言葉で説明させた際のことです。「頂点と頂点を結ぶと三角形が2つできます」「頂点と辺を結ぶと三角形と四角形が一つずつできます」などのように、言葉をきちんと操って、分かりやすく説明できる子が多いのです。自分の考えを分かりやすく自信をもって発言しようとする姿に頼もしささえ感じました。