3年
3年生の社会科では、市や人々の様子の移り変わりを学習しています。磐田市には「旧見付学校」という日本で最も古い学校の建物がありますので、この日(1月29日)は実際に見学に行きました。
予め、学習していたとはいえ、副読本で見ることと実際に見たり触ったりするのでは大違いです。初めて旧見付学校の施設内に入った子も多く、子どもたちはもう前日からウキウキでした。「どうせなら、昔の机と椅子に座って、実際の授業を受けてみたい」という熱い思いもかなえることができました。
中に入ると、すぐに今の学校とは様々なところに違いがあることに気づきました。特に驚いたのは「いろは図」という掛図の中に書かれている「ゐ」や「ゑ」などです。読み方が分かると「へえ」と大きな声をあげていました。さらに、昔のオルガンを弾きながら、みんなで校歌などもうたいました。とても楽しい時間でした。
実際に、石板と石筆を使って、文字や絵をかきました。館長さんからは「昔の子どもたちは、ノートなどなかったから、こうやって書いたらすぐに消さなければならなかった。だから一生懸命覚えようとしたんだよ。」と教えてくれました。
6年
新型コロナウイルス感染症対策の一環により休校措置を講じた後、5月初旬には教育課程の見直しを図りました。その際に、今後も感染症の拡大は必至で、当初計画していた10月の修学旅行実施は厳しく、できるだけ日程を後ろに持っていった方が状況は沈静化しているのではとの予測をたて3月実施としてきました。
その間、当初予定していた東京方面は断念し、学級内で県外1箇所(石川方面)、県内1箇所(下田方面)の候補地を立てた後、12月には感染状況を鑑み、石川方面の旅行を断念し、下田市への旅行に絞ることとしたところです。1月末には本当に下田方面に旅行に行くのかどうかの最終判断をしなければならず、その前にもう一度子どもたちの思いも確かめておきたいとの思いから、この日(1月27日)の6年生は話し合い活動を実施しました。
学級担任は、子どもたち全員の本音をしっかり聴きたいとの思いから、予めワークシートを作成し、それに自分の思いを書かせたのちに話し合い活動に移りました。
まず、修学旅行への思いを聴いてみたところ、「修学旅行という行事を通して、学級のまとまりや絆を強くしたい」「中学校に行ってもともに行動できる仲間づくりを進めたい」との思いが大半を占め、何らかの形で旅行を実施したいという思いが強いことが改めて分かりました。
しかしながら、宿泊を伴う旅行にすべきか否かについては意見が分かれてきました。机の向きも討論会のような形式にしてじっくりと話し合いが始まりました。宿泊という体験をしたい、向笠小のみんなだけで泊まれるのは今回限りであるなどの理由から「みんなで宿泊したい」との意見がある一方、感染症へのリスクや宿泊する必要性などの観点から「宿泊したくない」との思いもでてきました。さらに、「宿泊について意見が分かれたら、みんなはどうするの?」とつっこんで聴くと、「宿泊希望の子だけ泊まればいい」という子や「みんな宿泊をしない」といった子もいました。
学級担任は、話し合いを始める前は1時間だけ使おうと決めていたようですが、いざ始まってみると、子どもたちの話し合いは白熱し、「途中で終わるのは嫌です。もう1時間、話し合いの時間をください。」と言い出すほどでした。
どの子も一生懸命考えて絞り出すように発言していたし、その思いはどれが正しくてどれが間違っているなどと言えるものではありません。どれも納得するものばかりでした。
さらに話し合いを通じて素晴らしいなあと感じたのは、他の子の意見を批判しようとする子が一人もいなかったことです。これだけ自分の思いが強いと、ついつい自分とは違う意見を排除したくなるものですが、お互いの考えを尊重し、真摯に聴き合おうとしていました。私たち学校側も、子どもたちや保護者の思いも十分に受け止めながら、一定の方向性を出していこうと思っています。
6年
6年
ファミリーウォークラリーで地域探訪を行った後、6年生は「地域のために自分たちができることはないのだろうか」と話し合いを重ねました。
この日(1月13日)の総合的な学習の時間では、話し合いの中で生まれた幾つかのアイディアを実践することにしました。
あるグループは、先日、桶ヶ谷沼に行った際、道路わきの側溝に枯れ葉が溜まっていることに気づきました。ビジターセンター長に掃除をさせてもらいたい旨を予め連絡し、しっぺいバスで桶ヶ谷沼に行きました。根気強く枯れ葉をかき出す作業を繰り返し、少しきれいになってきました。清掃後は、鶴ヶ池まで足をのばし、飛来しているオオハクチョウを見てきました。
教室に残った子どもたちは、ウォークラリーで訪れた場所の魅力をパソコンや画用紙にまとめていました。出来上がったものは、向笠交流センターに掲示をさせていただき、子どもたちが感じた地域の良さを広く知ってもらおうと考えています。
地域の人々とかかわり、自らが住む地域の良さを再確認し、そして地域のためにできることを実践しようと考える…まさに6年生としてすばらしい活動を行っています。
2年
来週(1月12日)から「なわ跳び月間」と位置づけ、1月28日のなわ跳び記録会に向けて、子どもたちになわ跳びに親しみ、技能を高めようとする意識を高めていきたいと考えています。
2年生の体育の授業では、早速、なわ跳びの授業を行っていました。準備運動の後、全員で後ろ回し跳びを練習していました。その後、担任から「この後は、一人ひとりのめあてに沿って練習しましょう。先生に見てもらいたい子は来てね。」と指示があると、子どもたちは体育館いっぱいに広がったかと思うと、それぞれに練習を始めました。「この時間では、○○の技ができるように練習しよう」と、きちんと決めてあるんだと感心しました。
何人かで集まり、お互いの技を見せ合ったり、跳び方を教え合ったりしていました。そのうち、体育館後ろで参観していた私に「先生、どっちがたくさん二重跳びを跳べるか競争しようよ。」と対決を挑んできました。本気を出してその挑戦を受けることにしましたが、なんなく敗退・・。さすがに練習の積み重ねというのはすごいものだと感心しました。
3年
3年生は、8月下旬に種をまくところから、収穫、脱穀、製粉作業まで行ってきましたので、この日(12月24日)はこれまでの作業の締めくくりと言ってもいいでしょう。いよいよそば打ちを体験することになりました。
今日も「向笠そばを楽しむ会」10名の方々にいろいろと教えていただきながら、3年生がそば打ち体験を行いました。そば粉は、前回(11月26日)に子どもたち自身が製粉作業を行ったものを使用しました。
3年生は3~4人のグループに分かれ、そばを楽しむ会の方々に道具の使い方やそば打ちの秘訣などを教えてもらいました。まず、楽しむ会の方々が打ち方の手本を見せてくれました。子どもたちはそれをじっと見つめながら、「いいにおいがする」「そば粉がどんどん変わっていくよ」「固まってきたね」などと感想を話していました。さらに、手本を示してくれている大人の方の手先を見ながら、一緒に手を動かして打ち方を覚えようとしている子もいました。
いよいよ子どもたちの番です。2人で一緒にそば粉をこねたり、伸ばしたりしました。手にくっついて、ちょっと気持ち悪そうにしている子もいましたが、みんな真剣そのものです。どんどん出来上がっていく様子に、まんざらでもなさそうです。
例年であれば、そば打ち体験後にみんなで作ったそばやそばがき、そば湯などを味わうのですが、今年は感染症予防の観点から、その場で食することは諦めました。「そばを楽しむ会」の方々も、「子どもたちにそばがきを食べてもらいたかったなあ。あれはお店でもなかなか口にできないからね。」と残念がっていました。自分たちが打ったおそばは、家族へのクリスマスプレゼントとして持たせてくれました。(なお、そば打ちの様子を少しだけ、トップページに動画で紹介します)
3年
この日(12月18日)の3年生は、学級担任が出張のため、教頭と教務主任がそれぞれスペシャル授業を行いました。3校時は教務主任が図画工作を、4校時は教頭が算数を担当しました。
3校時が始まると、子どもたちは運動場南側の権現山に登っていき、松ぼっくりや葉っぱ、枯れ木など秋のものを思い思いに拾ってきました。教務主任は、「笑う門には福きたるって言うでしょう。秋のものを使って、福笑いのようにおもしろい顔を作ってみよう」と投げかけました。いわゆる造形遊びの授業です。
子どもたちは、小グループになり、笑顔いっぱいで話し合いながら、個性豊かな顔を作っていきました。松ぼっくりを目にしたり、葉っぱを髪の毛にしたりと、発想がとても豊かです。できたところで、タブレットを手にして、写真に残しました。「まだ、時間が足りない」と最後は物足りない表情の子もいたほどでした。
4校時は、教頭先生の算数です。「下関駅から東京駅まで飛行機で行くのと新幹線で行くのでは、どちらが良いか」というのがこの日の問題です。最初は、頭の上に?マークがついたような表情をしていましたが、子どもたちの中から「お金と時間の両方があるよ」「飛行機と新幹線のお金と時間をそれぞれ比べた方がいいね」などの声があがってきました。
「じゃあ、自分で比べられそうな子はどんどんやってみて。よく分からない子にはヒントを出すよ。」と言うと、大型モニターに映し出されたのは図表の様式でした。ヒントを見ながら、自分の考えをまとめ始めた子も多くいました。
最後に、「さくらさんは、結局、新幹線で東京駅に行くことに決めたみたいだよ。どうしてかな?」と投げかけ、子どもたちに考えるよう余韻を持たせて授業を終えました。
学級担任が一日不在のときも、ずっと自習では、子どもたちは飽きてしまいます。このように、学級担任と連携を図りながら、他の教員がスペシャル授業を行うことで、子どもたちも夢中になって取り組む様子が見られました。授業後、職員室に戻ってきた教頭と教務主任は、「子どもたちの反応がとても面白かった」「楽しかった」とそれぞれ感想を述べていました。授業者が誰よりも授業を楽しむことこそ、良い授業の極意です。