研修

100年以上前の学校の様子を体験(3年 社会)

2021年1月29日 16時53分
3年

 3年生の社会科では、市や人々の様子の移り変わりを学習しています。磐田市には「旧見付学校」という日本で最も古い学校の建物がありますので、この日(1月29日)は実際に見学に行きました。

 予め、学習していたとはいえ、副読本で見ることと実際に見たり触ったりするのでは大違いです。初めて旧見付学校の施設内に入った子も多く、子どもたちはもう前日からウキウキでした。「どうせなら、昔の机と椅子に座って、実際の授業を受けてみたい」という熱い思いもかなえることができました。

 中に入ると、すぐに今の学校とは様々なところに違いがあることに気づきました。特に驚いたのは「いろは図」という掛図の中に書かれている「ゐ」や「ゑ」などです。読み方が分かると「へえ」と大きな声をあげていました。さらに、昔のオルガンを弾きながら、みんなで校歌などもうたいました。とても楽しい時間でした。


 実際に、石板と石筆を使って、文字や絵をかきました。館長さんからは「昔の子どもたちは、ノートなどなかったから、こうやって書いたらすぐに消さなければならなかった。だから一生懸命覚えようとしたんだよ。」と教えてくれました。



 2階や3階にものぼって、展示してある昔の道具を見ながら、思い思いにメモを取りました。階段の一段一段の高さに驚き、昇り降りに一苦労の子どももいました。いろいろなことを発見できた有意義な時間となりました。

修学旅行にかける思いを出し合う(6年)

2021年1月27日 18時23分
6年

 新型コロナウイルス感染症対策の一環により休校措置を講じた後、5月初旬には教育課程の見直しを図りました。その際に、今後も感染症の拡大は必至で、当初計画していた10月の修学旅行実施は厳しく、できるだけ日程を後ろに持っていった方が状況は沈静化しているのではとの予測をたて3月実施としてきました。

 その間、当初予定していた東京方面は断念し、学級内で県外1箇所(石川方面)、県内1箇所(下田方面)の候補地を立てた後、12月には感染状況を鑑み、石川方面の旅行を断念し、下田市への旅行に絞ることとしたところです。1月末には本当に下田方面に旅行に行くのかどうかの最終判断をしなければならず、その前にもう一度子どもたちの思いも確かめておきたいとの思いから、この日(1月27日)の6年生は話し合い活動を実施しました。

 学級担任は、子どもたち全員の本音をしっかり聴きたいとの思いから、予めワークシートを作成し、それに自分の思いを書かせたのちに話し合い活動に移りました。
 まず、修学旅行への思いを聴いてみたところ、「修学旅行という行事を通して、学級のまとまりや絆を強くしたい」「中学校に行ってもともに行動できる仲間づくりを進めたい」との思いが大半を占め、何らかの形で旅行を実施したいという思いが強いことが改めて分かりました。


 しかしながら、宿泊を伴う旅行にすべきか否かについては意見が分かれてきました。机の向きも討論会のような形式にしてじっくりと話し合いが始まりました。宿泊という体験をしたい、向笠小のみんなだけで泊まれるのは今回限りであるなどの理由から「みんなで宿泊したい」との意見がある一方、感染症へのリスクや宿泊する必要性などの観点から「宿泊したくない」との思いもでてきました。さらに、「宿泊について意見が分かれたら、みんなはどうするの?」とつっこんで聴くと、「宿泊希望の子だけ泊まればいい」という子や「みんな宿泊をしない」といった子もいました。



 学級担任は、話し合いを始める前は1時間だけ使おうと決めていたようですが、いざ始まってみると、子どもたちの話し合いは白熱し、「途中で終わるのは嫌です。もう1時間、話し合いの時間をください。」と言い出すほどでした。

どの子も一生懸命考えて絞り出すように発言していたし、その思いはどれが正しくてどれが間違っているなどと言えるものではありません。どれも納得するものばかりでした。

 さらに話し合いを通じて素晴らしいなあと感じたのは、他の子の意見を批判しようとする子が一人もいなかったことです。これだけ自分の思いが強いと、ついつい自分とは違う意見を排除したくなるものですが、お互いの考えを尊重し、真摯に聴き合おうとしていました。私たち学校側も、子どもたちや保護者の思いも十分に受け止めながら、一定の方向性を出していこうと思っています。

「税金」ってやっぱり大事!!(6年 社会科)

2021年1月19日 17時43分

 この日(1月19日)の5時間目に、6年生は社会科の学習の一環として「租税教室」を行いました。磐田財務事務所から2名の方が来校され、税の仕組みについて詳しく講話をしてくださいました。

 「日本では、救急車を呼んでも無料だけれど、アメリカでは呼ぶだけで¥32,500かかる」と聞いて、子どもたちはとても驚いていました。また、普段払っている消費税が、税務署・財務省を経て、国会で話し合って決まった予算にのっとって、町や公共施設や公共サービスに使われることを分かりやすく説明していただきました。
 次に、税金がない社会になったらどうなるかという話をDVDで視聴し、「税金がないと生活が大変になってしまうことが分かった。」「これから、税金をしっかり払っていきたい」などどいう意見が出ました。

 さらに、学校の建物を新しく作るには、10億かかることを知りました。代表児童が、その10分の1の1億円のレプリカ入りのアタッシュケースを持たせてもらい、その重さにびっくりしていました。(約10kgあるそうです)

 私たちの生活にとって欠かすことのできない「税」。今日の租税教室での学びが、今後の生活体験を通して、さらに深まるものになっていけばいいなと思います。

後輩たちに手づくり遊具を残したい!(6年 総合)

2021年1月19日 17時38分
6年

 1月4日の学校日誌の中で、長年に渡り向笠小の子どもたちに愛されきた「すべり台」が、老朽化により撤去(12/26)されたことを紹介しました。すべり台が無くなって寂しくっなった遊具広場。6年生が、卒業制作で何か下学年のみんなが喜んでくれるような遊具を作れないか、と相談し合い、この日(1月19日)の昼休みに、6年生児童のおじいちゃん(建材屋)が来校され、相談にのってくださいました。

 
 6年生からは、自分たちが考えた遊具(丸太を使った3本橋)は作ることが可能なのか、大きさはどうか、材料はどうすればいいかなどの質問がありました。そこはさすがプロの職人さんです!子どもたちの質問にじっくりと耳を傾け、さまざまなアドバイスをしてくださいました。

 
 材料も格安で提供してくださることや、組立までの加工についても事前に行ってくださることなどの説明もあり、子どもたちは大喜びでした。今後、6年生は総合的な学習の時間を中心に制作をしていく予定です。その様子については、またお知らせしていきます。

自分たちにできることをやってみよう(6年 総合)

2021年1月14日 10時22分
6年

 ファミリーウォークラリーで地域探訪を行った後、6年生は「地域のために自分たちができることはないのだろうか」と話し合いを重ねました。

 この日(1月13日)の総合的な学習の時間では、話し合いの中で生まれた幾つかのアイディアを実践することにしました。

 あるグループは、先日、桶ヶ谷沼に行った際、道路わきの側溝に枯れ葉が溜まっていることに気づきました。ビジターセンター長に掃除をさせてもらいたい旨を予め連絡し、しっぺいバスで桶ヶ谷沼に行きました。根気強く枯れ葉をかき出す作業を繰り返し、少しきれいになってきました。清掃後は、鶴ヶ池まで足をのばし、飛来しているオオハクチョウを見てきました。



 教室に残った子どもたちは、ウォークラリーで訪れた場所の魅力をパソコンや画用紙にまとめていました。出来上がったものは、向笠交流センターに掲示をさせていただき、子どもたちが感じた地域の良さを広く知ってもらおうと考えています。

 地域の人々とかかわり、自らが住む地域の良さを再確認し、そして地域のためにできることを実践しようと考える…まさに6年生としてすばらしい活動を行っています。

なわ跳びマスターへの道~2年生の体育の授業をレポート

2021年1月8日 13時40分
2年

 来週(1月12日)から「なわ跳び月間」と位置づけ、1月28日のなわ跳び記録会に向けて、子どもたちになわ跳びに親しみ、技能を高めようとする意識を高めていきたいと考えています。

 2年生の体育の授業では、早速、なわ跳びの授業を行っていました。準備運動の後、全員で後ろ回し跳びを練習していました。その後、担任から「この後は、一人ひとりのめあてに沿って練習しましょう。先生に見てもらいたい子は来てね。」と指示があると、子どもたちは体育館いっぱいに広がったかと思うと、それぞれに練習を始めました。「この時間では、○○の技ができるように練習しよう」と、きちんと決めてあるんだと感心しました。
 何人かで集まり、お互いの技を見せ合ったり、跳び方を教え合ったりしていました。そのうち、体育館後ろで参観していた私に「先生、どっちがたくさん二重跳びを跳べるか競争しようよ。」と対決を挑んできました。本気を出してその挑戦を受けることにしましたが、なんなく敗退・・。さすがに練習の積み重ねというのはすごいものだと感心しました。

 なお、縄跳び月間中のファミリータイムは、異学年の子ども同士で練習する機会とします。さらに、なわ跳びマスターへの道(表).pdf なわ跳びマスターへの道(裏).pdf といったカードも配布して、子どもたちに様々な技に挑戦するように意識付けをしていきます。ぜひ、ご家庭でも声を掛けてあげてください。

自分たちで育てたそばを使って「そば打ち体験」(3年)

2020年12月24日 12時24分
3年

 3年生は、8月下旬に種をまくところから、収穫、脱穀、製粉作業まで行ってきましたので、この日(12月24日)はこれまでの作業の締めくくりと言ってもいいでしょう。いよいよそば打ちを体験することになりました。

今日も「向笠そばを楽しむ会」10名の方々にいろいろと教えていただきながら、3年生がそば打ち体験を行いました。そば粉は、前回(11月26日)に子どもたち自身が製粉作業を行ったものを使用しました。
 
 3年生は3~4人のグループに分かれ、そばを楽しむ会の方々に道具の使い方やそば打ちの秘訣などを教えてもらいました。まず、楽しむ会の方々が打ち方の手本を見せてくれました。子どもたちはそれをじっと見つめながら、「いいにおいがする」「そば粉がどんどん変わっていくよ」「固まってきたね」などと感想を話していました。さらに、手本を示してくれている大人の方の手先を見ながら、一緒に手を動かして打ち方を覚えようとしている子もいました。


 いよいよ子どもたちの番です。2人で一緒にそば粉をこねたり、伸ばしたりしました。手にくっついて、ちょっと気持ち悪そうにしている子もいましたが、みんな真剣そのものです。どんどん出来上がっていく様子に、まんざらでもなさそうです。

 例年であれば、そば打ち体験後にみんなで作ったそばやそばがき、そば湯などを味わうのですが、今年は感染症予防の観点から、その場で食することは諦めました。「そばを楽しむ会」の方々も、「子どもたちにそばがきを食べてもらいたかったなあ。あれはお店でもなかなか口にできないからね。」と残念がっていました。自分たちが打ったおそばは、家族へのクリスマスプレゼントとして持たせてくれました。(なお、そば打ちの様子を少しだけ、トップページに動画で紹介します)

世界に一つだけの「3年生美術館」

2020年12月22日 14時30分
3年

 3年生の子が下の写真のような招待状を持って校長室にやってきてくれました。「今日と明日の昼休みに3年生の美術館をやります。ぜひ来てください。」と誘ってくれたので、どんな美術館になっているのかと昼休みを楽しみに2階の図工室に足を運びました。

 図工室には、3年生がこれまで図画工作の時間に制作した作品を3種と、国語の時間に書いた作文をまとめて展示していました。図工室に入るなり、3年生の子どもたちは、「見て見て!」と私の手を引いて、自分の作品の前に連れていきます。
 それもそのはずです。どの子の作品も、色使いをはじめ、実に細かな工夫がなされており、そこには一つとして似たような作品はありません。一人ひとりが一生懸命考えて作ったからこそ、これほどまでに堂々と自信をもって作品を紹介できるのです。作文もしっかり書けています。段落をつけることに加え、「まず」「次に」などをつけて読みやすく工夫しています。さらに、挿絵を入れて目を引く工夫をしている子もいました。中には、自分が書いた作文を読んでくれる子もいました。



 この美術館には、他の学年の子どもたちや先生たちもいっぱい見に来てくれました。自分の学級に展示するだけなら、他の学年の子などは目にすることはできませんが、このような形にすることで、どの子も見ることができます。多くの子に見てもらえた3年生の子どもたちも嬉しそうでした。世界に一つだけのすばらしい美術館を訪れることができました。

3年生の子どもたちへのスペシャル授業(図画工作・算数)

2020年12月18日 14時39分
3年

 この日(12月18日)の3年生は、学級担任が出張のため、教頭と教務主任がそれぞれスペシャル授業を行いました。3校時は教務主任が図画工作を、4校時は教頭が算数を担当しました。

 3校時が始まると、子どもたちは運動場南側の権現山に登っていき、松ぼっくりや葉っぱ、枯れ木など秋のものを思い思いに拾ってきました。教務主任は、「笑う門には福きたるって言うでしょう。秋のものを使って、福笑いのようにおもしろい顔を作ってみよう」と投げかけました。いわゆる造形遊びの授業です。


 子どもたちは、小グループになり、笑顔いっぱいで話し合いながら、個性豊かな顔を作っていきました。松ぼっくりを目にしたり、葉っぱを髪の毛にしたりと、発想がとても豊かです。できたところで、タブレットを手にして、写真に残しました。「まだ、時間が足りない」と最後は物足りない表情の子もいたほどでした。


 4校時は、教頭先生の算数です。「下関駅から東京駅まで飛行機で行くのと新幹線で行くのでは、どちらが良いか」というのがこの日の問題です。最初は、頭の上に?マークがついたような表情をしていましたが、子どもたちの中から「お金と時間の両方があるよ」「飛行機と新幹線のお金と時間をそれぞれ比べた方がいいね」などの声があがってきました。
 「じゃあ、自分で比べられそうな子はどんどんやってみて。よく分からない子にはヒントを出すよ。」と言うと、大型モニターに映し出されたのは図表の様式でした。ヒントを見ながら、自分の考えをまとめ始めた子も多くいました。
 最後に、「さくらさんは、結局、新幹線で東京駅に行くことに決めたみたいだよ。どうしてかな?」と投げかけ、子どもたちに考えるよう余韻を持たせて授業を終えました。


 学級担任が一日不在のときも、ずっと自習では、子どもたちは飽きてしまいます。このように、学級担任と連携を図りながら、他の教員がスペシャル授業を行うことで、子どもたちも夢中になって取り組む様子が見られました。授業後、職員室に戻ってきた教頭と教務主任は、「子どもたちの反応がとても面白かった」「楽しかった」とそれぞれ感想を述べていました。授業者が誰よりも授業を楽しむことこそ、良い授業の極意です。

チームで試した作戦はうまくいった?(3年 体育)

2020年12月16日 14時32分
3年

 この日(12月16日)、3年生の体育では、寒空の中、「ハンドベースボール」を元気よく行っていました。これまでの学習において、自分のねらった場所や方向へ打てるようなバッティング練習や、ボールを安定してキャッチできるための練習などを行ってきました。

 今日は、これまでの練習を活かして、チームに分かれてゲームを行うことにしました。チームで話し合って作戦を立て、その作戦がうまく試合に活かされたかどうかを考えるのが今日の授業の一番のミソです。
 担当教諭は、「ルーブリック評価」の考え方を取り入れた授業を行いました。上の写真のように、授業の始めの段階で、「今日は○○ができたらB評価、さらに○○も考えられたらA評価」というように、子どもたちに示しました。いわゆる自身の学習を評価する際の「ものさし」を示すことで、子どもたちが自らの立ち位置を自覚し、より意欲的に学べるようにと工夫しました。


 ゲーム後の振り返りの中で、「チームで声掛けをする作戦を考えたけれど、ゲーム中に声を掛けられない場面もあった」とか、「打順を考えて、相手を疲れさせるようにした。なかなかうまくいった。」などの意見が出され、子どもたちなりに様々な作戦を立ててゲームを行ったことがよく分かりました。授業の最後には、「今度は、別のチームともゲームをやってみたい」と意欲を見せる子どももいました。