説明文における「資料」の効果とは?(5年 国語)
2020年11月30日 13時00分 高学年の国語科の目標の一つとして、自分の考えが伝わるような表現の工夫の一つとして、図表やグラフなどの資料を効果的に活用することが求められています。この日(11月30日)の5年生は、「固有種が教えてくれること」という説明文をもとに、「文章の中で使われている資料にはどのような効果があるだろうか」というめあてを掲げ、国語の研究授業を行いました。
学級担任は、教科書から資料だけ取った文章だけのものを全員に配布しました。子どもたちからは「資料がないと内容が分かりにくい」「あまり読みたいと思わない」などと反応がありました。今度は、教科書で使用されている図表や写真などの資料だけを1セットにして全員に配布し、「これらの資料はどこで使われていたかを考え貼っていきましょう。さらに、その資料が、どの文章に対応しているのか線を引くようにしましょう」と課題を出しました。
子どもたちの一人学びの時間が始まりました。シーンとした教室内を、学級担任は動き回り、子どもたち一人ひとりの学習の進捗状況を確認しながら声をかけていきます。
ある程度、個の学びが進んだところで、今度はグループで対話するように指示しました。グループ内で、それぞれの資料が活用されていることの効果を話し合いました。一人学びで考えたことを言い合うことで、お互いの考えを分かりあうことができました。このような学習形態を経ることで、教科書の中で使われている図表などの資料は、文章で伝えたいことを補完しており、説得力を増すものであることを理解することができました。