修学旅行初日②
2021年3月2日 09時29分 森町「アクティ森」での陶芸教室が始まりました。今後は、写真を主にアップしていきます。
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森町「アクティ森」での陶芸教室が始まりました。今後は、写真を主にアップしていきます。
新型コロナウィルス感染症対応により、北陸、下田と相次いで計画がつぶれてしまった6年生。第3波の影響により、宿泊も断念。しかし、気持ち新たにみんなで考えた2日間の日帰り修学旅行の初日が、ついにやってきました。
しおりに書かれたタイトルは『1泊2日と見せかけて、実は2回に渡る壮大な日帰り旅行 in 森町&浜松』…。うまいっ!!このタイトルを見て、思わず職員も心がほっこりしてしまいました。ナイスネーミング!
8:00には大型バスが到着し、予定通り、本日(3月2日 火曜日)8:20に、森町の「アクティ森」に向けて、出発しました。23名全員が無事参加できたことが何よりうれしいです。
この日(2月16日)の3,4校時に、4~6年生は「総合的な学習の時間」で『南極クラス』を開催しました。今回の企画は、静岡県教職員生活協同組合の主催事業(協賛:国立極地研究所・ミサワホーム株式会社 ・ミサワホーム静岡)です。「当選したらいいな!」、という思いで抽選に申し込んだところ見事に当選!本日の開催となったわけです。
約1週間前に本物の「南極の氷」が学校に到着し、子どもたちも職員も、この日をとても楽しみにしていました。本日の講師は、小山 悟(こやまさとる)さん。南極活動実績としては、第60次日本南極地域観測隊越冬隊として、2018年12月~2020年3月まで南極隊員として活躍された、まさに本物の「南極先生」です!
本日のプログラムは・・・
①極はどこにあるの? ②南極の自然は? ③なぜ南極で観測するの? ④南極昭和基地ではどんな暮らしをしているの? ⑤南極観測隊はどんな人たち? の5部構成です。
たくさんのきれいな写真や動画を使い、わかりやいプレゼンテーションで、それぞれのプログラムが進んでいきます。時には風速60メートル以上の猛吹雪。マイナス35℃の極寒地である南極の様子が、さまざまな実験映像を通して目に飛び込んできます。時折クイズも出題され、歓声と共に驚きの声もあちこちから上がります。
また、隊員の皆さんの厳しい暮らしの様子とともに、楽しい暮らし(?スポーツジムもある!居酒屋やバーもある??)の説明に、子どもたちはすっかり聞き入っています。ペンギンやアザラシ、オーロラの映像にも子どもたちから感嘆の声が上がりました。
さらには実際に観測隊員が作業で着ている服を手に取ったり、本物の南極の氷を一人一人が触ったり、耳を澄まして音を聞いたりする体験活動も取り入れてくださり、こんな機会でないと、めったに味わえない貴重な体験をすることができました。
講座のまとめのお話も、大変心に残るものでした。南極観測隊員になりたいという夢をもち、7年間あきらめずに夢に向かってがんばってきた小山さん。「夢を叶えるためには、どうすればよいか考えて行動すること」「継続は力なり」「今夢は無くても、叶えるための力を日々つけていくこと(学校での勉強)」…熱いメッセージは子どもたちにもしっかりと届いたことと思います。
南極の自然の偉大さを知っただけでなく、限られた人数で支え合ってミッションをこなしていく南極隊員の経験を通して、チームワークの大切さについても教えていただきました。あっという間の2時間。とても充実した時間となりました!
この日(2月9日)の3時間目に、4年生の授業研究(道徳科)が行われました。主題名「分かり合うために」、資料は「つまらなかった」です。
『信二、さとし、りょうは、遊ぶために待ち合わせをしたが、りょうが来られないことを知り落胆する。偶然会っためぐみに、信二は「公園はつまらなかった」と言うが、さとしは、りょうがいなくてつまらなかったのか、自分と二人なのが嫌なのか悩んでしまい、黙ってしまう。翌日、二人は一言も口を聞かなかった…。』という場面でこの話は終わります。
「おたがいが分かり合い、よりよい関係をつくるために大切なことは何だろう?」という課題に対し、子どもたちは信二とさとし、それぞれの立場で、次から次へと発表が始まります。ただ発表するだけでなく、友達の考えにつなげた発言をしたり、さらに思いを具体的に表現したりと、まさにみんなが自分事として意見を出し合う子どもたち!頼もしさと学級の勢いを感じます。
「二人に足りなかったのは、どんな気持ちや行動でしょうか。グループで話し合ってみよう。」と教師が発問すると、グループ内においても活発な意見交換が行われ、見る見るホワイトボードに考えがまとめられていきます。中には「言葉のイメージマップ」として分かりやすくまとめるグループもありました。
学校生活の中でも、今回のような「すれ違い」はだれにでも起こることです。授業の中で、子どもたちのたくさんのつぶやきやリアクションが生まれ、教師もそれをうまく拾いながら、本時のねらいに迫りました。そして登場人物の立場になって考え、多くの友達とディスカッションすることで、相手の言葉の背景にある思いを理解しようとしたり、相手からの理解を得られるようにしっかりと気持ちを伝えたりする大切さについて、深く考えることができた授業となりました。