研修

3年生の子どもたちへのスペシャル授業(図画工作・算数)

2020年12月18日 14時39分
3年

 この日(12月18日)の3年生は、学級担任が出張のため、教頭と教務主任がそれぞれスペシャル授業を行いました。3校時は教務主任が図画工作を、4校時は教頭が算数を担当しました。

 3校時が始まると、子どもたちは運動場南側の権現山に登っていき、松ぼっくりや葉っぱ、枯れ木など秋のものを思い思いに拾ってきました。教務主任は、「笑う門には福きたるって言うでしょう。秋のものを使って、福笑いのようにおもしろい顔を作ってみよう」と投げかけました。いわゆる造形遊びの授業です。


 子どもたちは、小グループになり、笑顔いっぱいで話し合いながら、個性豊かな顔を作っていきました。松ぼっくりを目にしたり、葉っぱを髪の毛にしたりと、発想がとても豊かです。できたところで、タブレットを手にして、写真に残しました。「まだ、時間が足りない」と最後は物足りない表情の子もいたほどでした。


 4校時は、教頭先生の算数です。「下関駅から東京駅まで飛行機で行くのと新幹線で行くのでは、どちらが良いか」というのがこの日の問題です。最初は、頭の上に?マークがついたような表情をしていましたが、子どもたちの中から「お金と時間の両方があるよ」「飛行機と新幹線のお金と時間をそれぞれ比べた方がいいね」などの声があがってきました。
 「じゃあ、自分で比べられそうな子はどんどんやってみて。よく分からない子にはヒントを出すよ。」と言うと、大型モニターに映し出されたのは図表の様式でした。ヒントを見ながら、自分の考えをまとめ始めた子も多くいました。
 最後に、「さくらさんは、結局、新幹線で東京駅に行くことに決めたみたいだよ。どうしてかな?」と投げかけ、子どもたちに考えるよう余韻を持たせて授業を終えました。


 学級担任が一日不在のときも、ずっと自習では、子どもたちは飽きてしまいます。このように、学級担任と連携を図りながら、他の教員がスペシャル授業を行うことで、子どもたちも夢中になって取り組む様子が見られました。授業後、職員室に戻ってきた教頭と教務主任は、「子どもたちの反応がとても面白かった」「楽しかった」とそれぞれ感想を述べていました。授業者が誰よりも授業を楽しむことこそ、良い授業の極意です。