研修

小グループで朗読発表の練習を行う(1年 国語)

2020年9月17日 13時59分
1年

1年生では、「やくそく」の単元において、朗読発表会を行うべく学習を進めています。この日(9月17日)は、学級担任が全体の流れを黒板に示し、その後、小グループに分かれ、役割分担を行い、朗読練習へと進んでいきました。

  子どもたちは、学級担任の話をしっかり聴く姿勢ができているので、次に自分が何をすべきかを各自がちゃんと理解できています。小グループに分かれた後の話し合いにおいても、手遊びなどする子どもはなく、自分たちだけで学習を進めています。

 子どもたち一人ひとりがやるべきことを理解して、主体的に学習に取り組んでいますので、学級担任と支援員は子どもたちの様子をより細かく見ることができます。学級担任は、各グループの話し合いの進度を確認していましたし、支援員は一人ひとりの読み方を聴きながら、たどたどしい読みをしている子には、句読点に留意するように優しく声掛けを行っていました。
 最後のまとめでは、学級担任が「役になり切って読めるように練習しましょう。もし暗記して言えるようなら暗記していいですよ。」と話していました。どのような朗読発表になるのか、今から楽しみです。

考えの変容が見られる授業(6年 道徳)

2020年9月15日 12時58分
6年

 写真をSNS等に投稿することは、「表現の自由」という観点から何でも許されることなのだろうか、投稿する側の責任として何かやっておくことはあるのだろうか…この日(9月15日)の6年生の道徳では、このようなことをテーマにみんなで話し合いました。

 みんなで撮った写真をSNSに載せたら、みんな喜んでくれるだろうなと軽い気持ちで投稿した主人公。多くの友達は「良かったよ」「サンキュー」と返事をくれたのに、ある子からは「ひどい」「見られたくない」「SNSから削除してほしい」との声をもらう…というお話を読んで、感想から話し合います。

「自分の髪型が気に入らないから消してくれなんて勝手だ!」「こんなことでいちいち文句を言う方がおかしい」などの考えもある一方で、「友達だけじゃなく、一般の人にまで公開されるのが嫌なんじゃないかな。グループラインで友達だけで見るならよかったかもしれない」など、様々な視点で意見が交わされます。
 ある程度の感想が出されたところで、「では、写真を投稿する前にどんなことを考えなければいけなかったのかな。」と担任から子どもたちに投げかけました。子どもたちは、小グループで話し合った後、学級全体で丸い隊形をつくり、全員で話し合います。「文句を言う子だけ、モザイクをかければいい」「怒って文句を言うほどのことではない」という意見もありながら、少しずつ「やっぱり嫌な気分にさせる前に、事前確認が必要だったんじゃないかな。」という考えに傾いていきます。最後には、「軽い気持ちで投稿してしまったことから、危険な目に合わせてしまうこともあるよ。」と発言する子もいて、時間を経るごとに学級全体の考えが深まっていきます。
 
 子どもたちの話し合いは、一方向だけでなく、様々な視点から意見が出されたため、徐々に自由の裏にある個々の「責任」にまでたどりついていました。学級の中に、何でも気兼ねなく言い合える雰囲気ができているからこそ成立する授業だったと感じます。

学区にある自然や施設を見てみよう(2年 生活科)

2020年9月11日 15時47分
2年

 この日(9月11日)、2年生はしっぺいバスに乗り込み、向笠小学校区にある自然や施設の見学を行いました。自分たちが住む地域の良さに気づくというのが今回の目的になります。

 まず、鶴ヶ池と桶ヶ谷沼に向かいました。いずれも、トンボやカエルのほか、カモなどの水鳥も群遊し、水生植物も豊富な場所です。子どもたちは、これら様々な生き物を見つけたほか、沼の水位を測るものなども発見していました。


 次に磐田市消防署東部分遣所に行きました。消防士さんから、24時間働いていることや消防署には泊まるための施設も多くあることを聞き驚いていました。その後、救急車や化学車などの見学も行いました。これらの車の1台当たりの値段まで教えてもらいさらに驚いていました。

 最後に向陽中学校に行きました。教頭先生から、中学校の特徴として、小学校との授業の違いや部活動があることなどの説明を受けました。その後、校舎の中をゆっくり見学させてもらいました。廊下の掲示物や中学生の授業風景のほか、体育館ではソーラン節の練習まで見ることができました。ソーランの迫力には圧倒されたようで、中学生の雄大さに憧れさえ抱いたのではないでしょうか。子どもたちからは「楽しかった」「もっと見たかった」などの感想も聞かれました。

 今後、この日の学区探検で発見したことなどをまとめ、子どもたち同士で発表しあう予定です。

ハンドボールを使って投げ方の練習(5年 体育)

2020年9月9日 12時30分
5年

 今週からの約2週間を「投力向上週間」と位置付けているのは、本HPでも既にお知らせしているところですが、この日(9月9日)は、県の「体育実技指導協力者派遣事業」を活用して、指導員2名にボールの投げ方の指導をしていただきました。

 本日の講師は、日頃、県内高校で体育の指導をされており、ハンドボールを専門にやってこられた方です。今日は、4年生と5年生に1時間ずつ指導していただきましたが、ここでは5年生に対する指導の様子を掲載します。

 指導員の方は、子どもたちにボールを見せて、「なんのボールか分かる?」と投げかけると、何人かの子どもはハンドボールで使うボールだと分かったようです。ボールの感触を確かめた後、ボールの握り方から教えてくれました。ボールを空中で離してもう一度キャッチすることや、互いに利き手でボールを握りあって、取られないようにするなどの遊びを通して、ボールをしっかりと握ることを指導してくれました。

 次に、腕の振り方です。大きく腕を振れるように、ボールを地面にたたきつけることから始めました。次に長座の体勢で向かい合ってボールを投げ合いました。この時に、指導員は「ボールを肩にポンと置く」「もう一方の腕をシャキーンと伸ばす」とポイントを説明します。子どもたちは徐々に遠くにボールを投げられるようになり笑顔も多く見られます。



 最後に、立ってボールを投げ合います。この時「おへそをしぼる」ことも教えてくれました。指導員が遠くに投げるための秘訣をポイントを絞って分かりやすく説明してくれたため、子どもたちはどんどん吸収していき、面白さも感じたようでした。

 授業後に、指導員から「授業のはじめに、何も言わなくてもきちんと整列していたのがすごいと思いました。」「教わったことを理解したうえで、さらに遠くに飛ばせるように自身で工夫しようとしていた子もいて驚きました。」など、本校の子どもたちのことをほめていただきました。

「ひらいて」「パタン」「とんでゆけ~」(2年 体育)

2020年9月7日 12時38分
2年

 題名だけ読まれた方は、何の運動をしているのか、意味が分からないかもしれません。今日からの「投力向上週間」に合わせ、2年生ではボール投げのフォームをスモールステップで学ぶという授業を行いました。
 まず、題名にもなっている言葉の意味を、担任が説明します。「ひらいて」で両手を開き投げる方向を向きます。「パタン」で利き手の肘を折り曲げます。「とんで」で軸足に体重をかけて前足を上げます。最後に「ゆけ~」で投げます。説明後は、自分の帽子を手に持ってフォームを確認しました。どの子もちゃんと理解したようです。「早くボールを投げたい」とワクワクしている子どももいました。
 今度は2人組になって、ボールを投げ合います。担任は「ボールを持っていない方の手は、少し上に伸ばすといいよ。」とアドバイスがあります。子どもたちは、先生の言ったとおりのフォームで投げると、どんどん遠くに投げられるようになってきて、楽しくて仕方ないようです。
 最後に、体力テストで使用するボールとほぼ同じ大きさのボールを使って、「では、今まで学習したことを活かして、どれだけ遠くに投げることができるかやってみよう」と担任が投げかけると、子どもたちは大喜び。どの子も意欲的に学習に取り組むことができていました。

お茶を生産している方にインタビュー(3年 社会)

2020年9月7日 12時09分
3年

 3年生の社会科では、地域にみられる生産や販売の仕事について、様々な工夫や努力があることを学習します。この日(9月7日)は、地元でお茶の生産を営んでいる青島製茶工場の青島さんを講師に迎えました。
 
 本来であれば、子どもたちがバスで同工場の見学を実施させていただく予定でしたが、あいにくの天候となったため、急遽、学校に来ていただけることになりました。3年生の社会を担当する教諭が主に授業を進め、青島さんには子どもたちの質問に答えていただくような授業スタイルになりました。
 青島さんは、各グループにいきわたるように、お茶の葉を持参してきてくれました。子どもたちは、これに触ったり、匂いを嗅いだりして、早速感想や質問をぶつけます。
「硬い葉っぱと柔らかい葉っぱがあるのはどうして?」
「種は毎年植えるの?」
「水をまいたりするの?」・・など、質問は多岐にわたります。

 青島さんがこれら一つひとつに丁寧に答える中でふと「今年はお茶の出来具合がちょっと心配で・・」ともらしました。今度は、担当教諭がこの言葉を拾い、「なぜ心配なんだと思う?」と子どもたちにさらに考えさせます。こうすることで、気候と密接に結びついた産業であることを意識させます。

 子どもたちは、この日を迎えるにあたり、ある程度の学習を済ませ、質問したいことも各自まとめていました。質問は、お茶にかける黒いシートの意味、霜の被害が及ぶことを防ぐ目的で設置される防霜ファンの活用方法、作業時の服装など様々なものでした。
 「青島さんは、なぜお茶の仕事を始めようとしたのですか?」という質問に対して、「私たちが始めようと思ったというより親の代からのことなのです。この地域は台地であるため、水が少なく暑さにも強い作物を考えたときにお茶をつくろうとなったわけです。」と、地形との関連性についてもお話ししてくれました。

 青島さんは、この日を迎えるにあたって、いろいろな準備をしていただきました。そのおかげで、子どもたちは普段飲んでいるお茶をさらに身近に感じたことでしょう。授業後も、何人かの子どもは青島さんを取り囲み質問する姿が見られました。 

今日から「投力向上週間」が始まります!

2020年9月7日 08時50分
全体

 本校では、本日(9月7日)から9月24日(木)までを「投力向上週間」と位置づけ、投力の向上につながる運動に重点的に取り組みます。ファミリータイムの時間に行うことで、異学年交流の充実にもつなげたいと考えています。

 体育主任は、全校児童の意欲を高めるべく、昇降口に掲示板を出しました。この掲示板には、遠くにボールを投げるためのポイントを図式化してあるほか、目標を立てやすいように体力テストの点数等も示してあります。

 さらに、教師用に指導資料も自作して配布しました。これを見れば、練習方法が分かるほか、指導する上で大事なことも分かるようになっています。ご家庭でも、本資料を見ながら、子どもたちにお声掛けをいただくとありがたいです。
 本週間を通して、高学年は低学年に教えることで投げ方のポイントを整理し、低学年は高学年のフォーム等を見て多くを学んでほしいと思っています。

「12×4」ってどうやればいいの?(3年 算数)

2020年9月4日 12時39分
3年

 この日(9月4日)の3年生の算数は2位数に1位数をかける乗法の計算方法を考えるという授業です。なんだか教室に入った瞬間に、新しいことを考えたくて仕方ないといった子どもたちの「やる気」みたいなものをいつも以上にこちらにまで伝わってきました。

 学級担任からは、子どもの思考を助けるようなワークシートが配られ、「いろんな考え方ができると思うから何枚使ってもいいからね」と説明がありました。「僕は3枚書いた」「私は4枚・・」と、競うようにいろいろな考え方をワークシートにまとめていました。

 全体発表の場面では、12をどう分けるかということで、様々な考えが発表され、その都度、「今発表してくれた子と同じ意見の子はいる?」と聴き黒板に考えを類型化していきました。一生懸命考えた自身のアイディアを発表したいという子の思いは止まらず、とても盛り上がった場面でした。


 しかし、まとめの場面になると、雰囲気が一変します。「結局、どうやれば計算しやすくなった?」と発問すると、ある子が「12を分かりやすい数に分けるといい。」と答えます。担任はその子に「分かりやすいってどういうこと?」と聞き返します。「頭で計算できる数のことです」「それはどういうこと?」・・と、しばらく学級担任と一人の子どもの発表をみんなが静かに聞きながら「自分だったらどう答えるだろう」と考えていました。
 1時間の授業の中で「動」と「静」の場面を設定することで、既習事項である九九のかけ算にすればいいということを、子ども自身で発見することができました。


安易な言動で誰かを傷つけたり差別したりしないように(4年)

2020年9月3日 16時01分
4年

 新型コロナウイルス感染症に対する不安や脅威の思いは誰しも抱いているものです。こういった不安な気持ちは、他人を差別したり偏見の眼で見たりする行為に表れるということはよくあることです。4年生では、下記の教材を読み、「わたしの もやもやは どうしたら すっきりするだろう」というめあてを立て、みんなで考えてみました。

 
 担任から「わたしは、どうしてもやもやしたのでしょうか」と投げかけると、子どもたちは個別に考えを整理した後、小グループで話し合いました。「本当はいじめたいわけじゃないのにふざけてしまったから」「本当に学校に来なくなっちゃったらどうしようと不安になったから」「悪ふざけが大事になってしまうかもしれないから」など様々な考えが出されました。中には、「今度は自分が陰口を言われるかもしれない。人の陰口を聞くのは辛いし、自分の陰口を聞くのはさらに辛い」と、軽はずみな言動がどのようなことにつながるのかを想像して発表した子もいました。


 次に「わたしは、このもやもやをすっきりさせるために、次の日にどんなことをしたらいいと思いますか」と投げかけたところ、「ふざけたことを素直に謝る」「ふざけるより相手の体のことを心配したい」「親や先生に相談してみたい」などいろいろな考えが出されました。中には「何かをやったとしてもすぐにはもやもやは消えないと思う。公園に行ったり音楽を聴いたりして気持ちを落ち着けてもう一度考えてみる」といった考えも出され、聴いていて思わず「深いな~」とうなってしまいました。

 子どもたちは小グループでの話し合いはもとより、全体発表においても、多くの子が積極的に自分の思いを表現することができていました。同じような考えに偏らずに、バラエティに富んだ考えが出され、一人ひとりが真剣に自分事として考えたことが分かる授業でした。

学校をより良くするための「提案書」が完成(6年 国語)

2020年8月28日 15時53分
6年

 6年生が国語の時間に作成した「提案書」が3階の廊下に掲示されていたので、早速読んでみました。グループでテーマを決め、「1提案のきっかけ」⇒「2提案」⇒「3まとめ」の構成で書かれていたのでとても読みやすかったです。

 実際に校舎内を見て回ったり、事務職員や用務員にインタビューしたりして、学校をより良くするためのテーマを探し出しました。「落とし物」「節水」「給食の残飯」「節電」「ゴミの分別」などバラエティに富んだテーマが集まりました。



 どのグループも問題意識がしっかりしているので、提案内容やまとめも簡潔に分かりやすくまとめることができていました。さらに、提案書のみならず、ポスターや水の量の模型など、提案した内容のものが校舎内のいろいろな目につくところに置かれています。提案書作成をきっかけに、自分たちの力で学校をより良くしようとする意識が高まったように感じます。