「12×4」ってどうやればいいの?(3年 算数)
2020年9月4日 12時39分 この日(9月4日)の3年生の算数は2位数に1位数をかける乗法の計算方法を考えるという授業です。なんだか教室に入った瞬間に、新しいことを考えたくて仕方ないといった子どもたちの「やる気」みたいなものをいつも以上にこちらにまで伝わってきました。
学級担任からは、子どもの思考を助けるようなワークシートが配られ、「いろんな考え方ができると思うから何枚使ってもいいからね」と説明がありました。「僕は3枚書いた」「私は4枚・・」と、競うようにいろいろな考え方をワークシートにまとめていました。
全体発表の場面では、12をどう分けるかということで、様々な考えが発表され、その都度、「今発表してくれた子と同じ意見の子はいる?」と聴き黒板に考えを類型化していきました。一生懸命考えた自身のアイディアを発表したいという子の思いは止まらず、とても盛り上がった場面でした。
しかし、まとめの場面になると、雰囲気が一変します。「結局、どうやれば計算しやすくなった?」と発問すると、ある子が「12を分かりやすい数に分けるといい。」と答えます。担任はその子に「分かりやすいってどういうこと?」と聞き返します。「頭で計算できる数のことです」「それはどういうこと?」・・と、しばらく学級担任と一人の子どもの発表をみんなが静かに聞きながら「自分だったらどう答えるだろう」と考えていました。
1時間の授業の中で「動」と「静」の場面を設定することで、既習事項である九九のかけ算にすればいいということを、子ども自身で発見することができました。