安易な言動で誰かを傷つけたり差別したりしないように(4年)
2020年9月3日 16時01分 新型コロナウイルス感染症に対する不安や脅威の思いは誰しも抱いているものです。こういった不安な気持ちは、他人を差別したり偏見の眼で見たりする行為に表れるということはよくあることです。4年生では、下記の教材を読み、「わたしの もやもやは どうしたら すっきりするだろう」というめあてを立て、みんなで考えてみました。
担任から「わたしは、どうしてもやもやしたのでしょうか」と投げかけると、子どもたちは個別に考えを整理した後、小グループで話し合いました。「本当はいじめたいわけじゃないのにふざけてしまったから」「本当に学校に来なくなっちゃったらどうしようと不安になったから」「悪ふざけが大事になってしまうかもしれないから」など様々な考えが出されました。中には、「今度は自分が陰口を言われるかもしれない。人の陰口を聞くのは辛いし、自分の陰口を聞くのはさらに辛い」と、軽はずみな言動がどのようなことにつながるのかを想像して発表した子もいました。
次に「わたしは、このもやもやをすっきりさせるために、次の日にどんなことをしたらいいと思いますか」と投げかけたところ、「ふざけたことを素直に謝る」「ふざけるより相手の体のことを心配したい」「親や先生に相談してみたい」などいろいろな考えが出されました。中には「何かをやったとしてもすぐにはもやもやは消えないと思う。公園に行ったり音楽を聴いたりして気持ちを落ち着けてもう一度考えてみる」といった考えも出され、聴いていて思わず「深いな~」とうなってしまいました。
子どもたちは小グループでの話し合いはもとより、全体発表においても、多くの子が積極的に自分の思いを表現することができていました。同じような考えに偏らずに、バラエティに富んだ考えが出され、一人ひとりが真剣に自分事として考えたことが分かる授業でした。