研修

「なぜすれちがってしまったのだろうか…」(4年 道徳)

2021年2月9日 19時36分

 この日(2月9日)の3時間目に、4年生の授業研究(道徳科)が行われました。主題名「分かり合うために」、資料は「つまらなかった」です。
 『信二、さとし、りょうは、遊ぶために待ち合わせをしたが、りょうが来られないことを知り落胆する。偶然会っためぐみに、信二は「公園はつまらなかった」と言うが、さとしは、りょうがいなくてつまらなかったのか、自分と二人なのが嫌なのか悩んでしまい、黙ってしまう。翌日、二人は一言も口を聞かなかった…。』という場面でこの話は終わります。

 
 「おたがいが分かり合い、よりよい関係をつくるために大切なことは何だろう?」という課題に対し、子どもたちは信二とさとし、それぞれの立場で、次から次へと発表が始まります。ただ発表するだけでなく、友達の考えにつなげた発言をしたり、さらに思いを具体的に表現したりと、まさにみんなが自分事として意見を出し合う子どもたち!頼もしさと学級の勢いを感じます。

 

 「二人に足りなかったのは、どんな気持ちや行動でしょうか。グループで話し合ってみよう。」と教師が発問すると、グループ内においても活発な意見交換が行われ、見る見るホワイトボードに考えがまとめられていきます。中には「言葉のイメージマップ」として分かりやすくまとめるグループもありました。

 学校生活の中でも、今回のような「すれ違い」はだれにでも起こることです。授業の中で、子どもたちのたくさんのつぶやきやリアクションが生まれ、教師もそれをうまく拾いながら、本時のねらいに迫りました。そして登場人物の立場になって考え、多くの友達とディスカッションすることで、相手の言葉の背景にある思いを理解しようとしたり、相手からの理解を得られるようにしっかりと気持ちを伝えたりする大切さについて、深く考えることができた授業となりました。