研修

「南極クラス」がやって来た!(4~6年総合的な学習の時間)

2021年2月16日 20時44分

 この日(2月16日)の3,4校時に、4~6年生は「総合的な学習の時間」で『南極クラス』を開催しました。今回の企画は、静岡県教職員生活協同組合の主催事業(協賛:国立極地研究所・ミサワホーム株式会社 ・ミサワホーム静岡)です。「当選したらいいな!」、という思いで抽選に申し込んだところ見事に当選!本日の開催となったわけです。
  約1週間前に本物の「南極の氷」が学校に到着し、子どもたちも職員も、この日をとても楽しみにしていました。本日の講師は、小山 悟(こやまさとる)さん。南極活動実績としては、第60次日本南極地域観測隊越冬隊として、2018年12月~2020年3月まで南極隊員として活躍された、まさに本物の「南極先生」です!

  本日のプログラムは・・・
  ①極はどこにあるの? ②南極の自然は? ③なぜ南極で観測するの? ④南極昭和基地ではどんな暮らしをしているの? ⑤南極観測隊はどんな人たち? の5部構成です。



 たくさんのきれいな写真や動画を使い、わかりやいプレゼンテーションで、それぞれのプログラムが進んでいきます。時には風速60メートル以上の猛吹雪。マイナス35℃の極寒地である南極の様子が、さまざまな実験映像を通して目に飛び込んできます。時折クイズも出題され、歓声と共に驚きの声もあちこちから上がります。
 また、隊員の皆さんの厳しい暮らしの様子とともに、楽しい暮らし(?スポーツジムもある!居酒屋やバーもある??)の説明に、子どもたちはすっかり聞き入っています。ペンギンやアザラシ、オーロラの映像にも子どもたちから感嘆の声が上がりました。


 さらには実際に観測隊員が作業で着ている服を手に取ったり、本物の南極の氷を一人一人が触ったり、耳を澄まして音を聞いたりする体験活動も取り入れてくださり、こんな機会でないと、めったに味わえない貴重な体験をすることができました。


 
 講座のまとめのお話も、大変心に残るものでした。南極観測隊員になりたいという夢をもち、7年間あきらめずに夢に向かってがんばってきた小山さん。「夢を叶えるためには、どうすればよいか考えて行動すること」「継続は力なり」「今夢は無くても、叶えるための力を日々つけていくこと(学校での勉強)」…熱いメッセージは子どもたちにもしっかりと届いたことと思います。
 南極の自然の偉大さを知っただけでなく、限られた人数で支え合ってミッションをこなしていく南極隊員の経験を通して、チームワークの大切さについても教えていただきました。あっという間の2時間。とても充実した時間となりました!