主体的に学んでいく力がつくための校内研修①(5年 道徳)
2020年9月29日 12時35分 本校では、子どもたちが自分の意思をもって主体的に取り組むような授業のあり方を全職員で研修を重ねながら検討を進めています。そのような校内研修の一環として、今週は多くの学年で授業公開を行っています。この日(9月29日)は、3つの学年において実施されましたので、シリーズで紹介します。
1時間目に行われたのは、5年生の道徳です。「ブランコ乗りとピエロ」という資料をもとに、自身の考えを伝えることと同じぐらい相手の思いも理解することは大切だということを考えました。
この資料では、サーカス団の中でブランコ乗りのサムはスター気取りで、ピエロの分まで演技時間を使ってしまいます。その姿にピエロは怒ります。学級担任は「もし自分がピエロだったらどうするだろうか」と自分事として考えてみるように促します。
ここで、全員に円グラフを渡し、感情バロメーターを見える化したことで、お互いの考えが分かりやすくなりました。小グループで話し合った後、全体での発表を行いました。「サムが時間を使いすぎ」「他のサーカス団のことを考えていない」などの理由から「絶対に許さない」とする子どもがいる一方、「サムも頑張っている」「サーカスが成功したなら・・」などの理由から「許す」とする子どもまでいました。
このようにいろいろな考えをお互いに聴き合ううちに、「聴いているうちに考えが変わった」という子どもが多く現れました。友達の考えを聴いているうちに、考え方の視野が広まったということでしょう。子どもたちが主体的に自分事として真剣に考えているからこその表れと言えます。