校長室から

参観会

2021年6月24日 14時50分
 624日(木)本日は、新型コロナウィルス感染症対策を行いながら、参観会を実施しました。年度当初は、参観会・懇談会の予定を立てていましたが、静岡県内の感染状況の悪化に伴って、参観会のみの実施としました。

 今、校長室の南には1年生が育てている朝顔の鉢が、並んでいます。校長室の南側窓から保護者の皆さんが、教室に向かう様子を見ることができます。たぶん1年生の保護者の方々だと思いますが、子どもたちが育てている鉢を見て、保護者同士で何かの会話を交わしていました。その姿を校長室から見て、大変うれしく思いました。きっと1年生の子どもたちが家に帰って、朝顔の鉢のことをお母さんやお父さんに話し、朝顔の成長を親子で楽しみにしていることが感じられたからです。子どもたちは日々成長しています。家庭でも、子どもたちに学校のことをたくさん聞いていただければと思います。算数や国語、環境学習やファミリー活動のこと等、いろいろな話が聞けると思います。ぜひ、よろしくお願いします。

 参観会では、子どもたちが新たな学年になって3か月の成長の様子を見ていただけたのではないかと思います。今回の参観会では、参観会のアンケートをWEBで実施をしています。学校もGIGAスクール導入で、新たな取り組みに挑戦しています





6月14日(月)会礼

2021年6月15日 12時05分

 来週、21日からの国際理解週間に向け、2つの国について話をしました。

 日本と似ている国旗をもつ2つの国です。

 

 

 

  日本の国旗をパワーポイントで示し、日本と似ている国旗を持つ国をクイズ形式で、子どもたちに聞いてみました。真ん中の国旗を示した時、4年生の男子が、「パラオ」と答えました。翌日朝、教室を回った時、「パラオ」と答えた子どもに「すごいね」と声をかけると、自主勉強で勉強したと自分で描いた国旗の絵を見せてくれました。一番右の国旗を示すと、今度は6年生の男子が、「バングラディッシュ」と答えました。社会科では学習しない内容ですが、子どもたちは興味をもったことを自主的に学んでいたようです。

話は、バングラディッシュと日本の比較を主な内容としましたが、国旗が似ているのに、国の様子が違うことを分かった様子でした。

話の中でバングラディッシュの民話である「たまごからうま」(酒井公子:再話、織茂恭子:絵、偕成社)と「世界がもし100人の村だったら」(池田香代子:再話、C.ダグラス・ラミス:対訳、マガジンハウス)の2冊の本を紹介しました。

 
 

「世界がもし100人の村だったら」の本から「いろいろな人がいるこの村ではあなたと違う人を理解すること相手をあるがままに受け入れることがとても大切です」という一節を紹介しました。低学年には難しい言葉ですが、国際理解という観点からは、とても重要な一節であると思い紹介しました。 
 「世界がもし
100人の村だったら」の本がおうちにある人と聞いたところ、数人の子どもが手を挙げました。日本も国際化が進む中、今日の話から、日本も含め、いろいろな国のことを考えるきっかけになればと思っています。



子ども主体の教育の推進

2021年6月7日 10時23分

 本校では、向陽学府教育目標の実現に向け、子ども主体の教育、異学年交流、地域とのつながりを生かした活動の3つに重点を置いています。学校が始まって2か月がたち、教育活動も軌道にのってきました。530日(土)には、本校の大きな行事であるファミリーウォークラリーが保護者の皆様、地域の皆様の協力を得て、大成功のうちに終わることができました。日々の教育活動に目を移すと、GIGAスクールのスタートによる一人一台端末の使用も、徐々にではありますが、進んできています。廊下には児童の力作ぞろいの図工作品が並び、廊下を歩く子どもたちや教師の目を楽しませてくれています。一人一人の作品を見ると、同じ題材でも視点がそれぞれ違い、子どもたちの感性の豊かさに驚かされます。図工の作品1つとっても、子どもを深く理解することにつながります。子ども主体の教育を進めるために、今後も深い子ども理解に基づく教育を推進していきたいと考えています。





5月10日(月)の会礼

2021年5月11日 09時23分

今日から5月16日(日)まで愛鳥週間です。野生の鳥を大切にしましょうという1週間です。みんなのできることは、野生の鳥が生活できる自然を大切にしたり、住みやすいように考えてあげたりすることだと思います。

 ところで、静岡県の鳥はなんだか知っていますか?

 

 そう、ジュビロくんとジュビィちゃんのモデルになった鳥です。

※ジュビロくんとジュビィちゃんはジュビロの公式ホームページをご覧ください。

 

 「三光鳥」(さんこうちょう)といいます。

 

 ジュビロのマークを見てみましょう。矢印のところに「三光鳥」が2匹描かれています。

※ジュビロのマークはジュビロ公式ホームページをご覧ください。

「三光鳥」のしっぽのあたりに黄色い絵が描いてありますが、なんだろう?

みんなで一緒に「月」「日(太陽)」「星」ですね。

「三光鳥」は鳴き方に特徴があります。

「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ」と聞こえることから「三光鳥」と名付けられたそうです。今週、5月15日(土)は6年生がジュビロの応援に行きます。5年生も応援動画を作ってくれました。 「がんばれ、ジュビロ」 

スタジアムに行けないみんなの気持ちが届くと良いですね。

 

「三光」、三つが光るといえば、始業式でも話しましたが、向笠っ子のキラキラ光る3つの合言葉を覚えていますか?そうです!

 

「やさしさ」「考え出す」「自分から」です。

 

合言葉を達成するために、向笠小学校が大切にしている活動があります。それはファミリー活動です。4月30日(金)には、1年生をファミリーに迎える会を行って、5月29日(土)にはみんなが楽しみにしている「ファミリーウォークラリー」が行なわれます。この活動では、6年生が「考え出し」てくれたコースをファミリーで一緒に回り、「自分から」地域の宝物を見つけ、ファミリーみんなのことをお互いに考える「やさしさ」をもって、活動を頑張ってほしいと思います。

それから「ファミリーウォークラリー」で忘れてはいけないのは、みんなの安全を守るために活動してくださる、地域の方や保護者の方の「やさしさ」に感謝の気持ちをもつことです。道で会ったら「こんにちは」「ありがとうございます」と感謝の気持ちを元気な声で伝えましょう。

「ファミリーウォークラリー」をみんなの力で成功させてほしいと思います。

最後に今日から「ふわふわ言葉週間」です。みんなの周りにいる人に「やさしさ」のある言葉をかけてください。

 5月もたくさんの行事があります。向笠っ子の3つの合言葉、「やさしさ」「考え出す」「自分から」で頑張りましょう。
 
 会礼では、向笠っ子発信タイムで6年生が向笠小キャラクターに扮し、全校児童にキャラクターの紹介をしてくれました。向かって右から「ゴンちゃん」「コンちゃん」「マコトくん」「ミノルくん」「ミドリくん」「ニジイロちゃん」「ツツジちゃん」です。

朝の登校

2021年4月30日 13時25分

 朝、正門に立って子どもたちが登校する様子を見ながら、挨拶をしていると、子どもたちの元気な挨拶が返ってきます。

学校が始まって一か月が過ぎましたが、子どもが無事登校できているか心配されている1年生の保護者の方もいらっしゃるかと思います。御安心ください。分団のリーダーが1年生の歩く速さや、様子を気にしながら、上手にリードしてくれています。また、写真のように、1年生に上手に声もかけてくれています。

頼もしい分団のリーダーさんに感謝です。

PTA総会  校長あいさつ

2021年4月16日 16時00分
 本日は、向笠小学校PTA総会にご参加いただきありがとうございました。

 この後の学級懇談会では、担任が学級経営にかける思いをお話させていただきますので、是非ともご出席いただき、担任の熱い思いをお聞きいただきたいと思います。 

 本年度、向笠小学校に着任いたしました、校長の戸倉 剛志と申します。よろしくお願いいたします。

 今年度本校は、22名の1年生を迎え、全校児童142名、教職員23名、合わせて総勢165名でスタートしました。

 校庭に子供たちの歓声が響き、教室からは子供たちの笑い声、学校では何気ない普通の光景ですが、今年のスタートにおいて、当たり前がこんなにありがたいことだと改めて実感しました。昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、全国的に休校が続き、やっと学校が始まったのが、5月下旬でした。

 PTA総会につきましても、昨年度は紙上での提案となりましたが、今年度こうしてPTA会員の皆様が一同に会して総会を開けることにも感謝の気持ちでいっぱいです。

しかしながら、今現在も、新型コロナウイルスの感染は全国的に拡大傾向にあり、本校におきましても、予防に努めているとことであります。ご家庭におかれましても、できうる最大限の感染予防をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 さて、本校の昇降口から正門までの坂に「あいさつロード」という卒業生が作ったと思われる小さな木の看板が立てられています。見過ごしてしまいそうな小さな看板ですが、卒業した子供たちが「あいさつ」を大切にしたいという思いが伝わってくる看板です。そして、その坂道には「金曜クラブ」と書かれた看板があり、地域の方々が植えてくださった花々が花壇を彩り、毎日子供たちを見守ってくれています。これはほんの一例ですが、本校は卒業生、地域の方々、そして、今日こうして一同に会しているPTAの皆さんに支えられて教育活動を行うことができているんだなと、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。ありがとうございます。今後も、地域の方々、保護者の皆様と手に手を取り合って向笠小学校児童のために教育活動を推進してまいりたいと思っております。

本日の総会では、令和3年度のPTA活動について、昨年度の馬渕会長、そして今年度の加藤会長を中心に、向笠小学校の実態に合った新たなPTA活動を進めていくべく、改革に着手し、その提案がなされると聞いております。実現に向けまして、ご討議の程よろしくお願いいたします。

  結びになりましたが、本校は向陽学府学校教育目標の「瞳を輝かせ、居がい、生きがいを感じる児童・生徒」のもと、教職員がチーム向笠で一丸となって、教育を推進してまいります。保護者の皆様におかれましても、本校の教育に対しまして、これまでと変わらぬ、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたしまして、学校長の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

始業式式辞

2021年4月7日 16時00分

みんさんこんにちは

令和3年度1学期始業式を迎えることができました。

昨年は、4月からいきなりの休校で、皆さんも寂しい思いをしたと思いますが、今年は4月7日から1年生も併せて142名で気持ちの良いスタートをきることができました。大変うれしく思います。

しかし、まだまだ、新型コロナウイルスの感染は終わったわけではあありません。春休み中も感染に気を付けながらの生活だったと思います。令和3年度が始まりましたが、感染予防をしながらの学校生活になると思います。我慢したり、不自由な思いをしたりする生活がしばらく続きますが、新型コロナウイルス感染予防をしながら学校生活を全力で頑張りましょう。

 

さて、今年の学校の目標を紹介します。

「瞳を輝かせ、居がい、生きがいを感じる児童・生徒」です。

皆さん、「瞳を輝かせ」ってどんな時でしょうか

「勉強が分かった時」や体育の授業で「できなかった技ができたとき」など、みんなの目を見るとキラキラ輝いています。学校生活でそんなみんなのキラキラ光る目がたくさんみられるといいなということで、今年の学校目標に「瞳を輝かせ」という言葉が入っています。

向笠っ子のみんなは、勉強でも運動でも「挑戦したい」や「やってみたい」というチャレンジ精神があり、「やろう」と決めたことは最後まで頑張ることができます。向笠っ子のそんな良い点を今年はさらに伸ばし、いろいろなことに挑戦し、学校生活のいろいろな場面で、目をきらきら輝かせてほしいと思います。

今年の学校目標を達成するために3つの合言葉があります。「やさしさ」・「自分から」・「考え出す」です。

お友達に「やさしく」し、「自分から」何事にも挑戦し、できないときは、どうしたらできるか「考え出し」困難を乗りこえる そんな向笠っ子になってほしいと思います。

142人の目がキラキラ輝く、そんな1年にしましょう。

最後まで静かに話を聞けて大変立派でした。

 以上で始業式の式辞とします。

入学式式辞

2021年4月7日 16時00分
 

入学式式辞 

 

 権現山の木々の葉がキラキラ輝く季節になりました。

 

 22名の1年生の皆さん、入学おめでとうございます。

 皆さん、とても元気な返事ができました。大変立派でした。

 22名の皆さんを向笠小学校に迎えることができて、とてもうれしいです。

 先生方も皆さんが入学するのをとても楽しみに待っていました。先生方だけではありません。2年生から6年生のお兄さん、お姉さんも皆さんが入学するのを待っていました。

 皆さんも今日の入学式をとても楽しみに待っていたと思います。

 向笠小学校はとても素晴らしい学校です。

 どんなに素晴らしいかというと、みんなとても仲良しで、優しくいろいろ教えてくれます。それから、みんな元気な声で返事や挨拶ができます。勉強にも運動にも一生懸命頑張ります。

 

 向笠小学校のみんなは向笠っ子と呼ばれます。今日から皆さんは向笠っ子です。

 今日は1年生の向笠っ子のみんなと向笠小学校で頑張ることについて3つの約束をします。 

 「むかさ」の 「<!--[if !supportFields]-->む」<!--[endif]--> 難しい勉強もお友達がいるから大丈夫

 お友達がいるから安心です。でも、お友達と仲良くできないと、勉強も運動も楽しくありません。お友達と仲良くしましょう。

 

 「むかさ」の 「<!--[if !supportFields]-->か」<!--[endif]--> かんしゃのきもちをいつでも!おおきな声であいさつを

 感謝というのは「ありがとう」という気持ちをもってということです。「おはようございます」「さようなら」などのあいさつや「はい」という返事は元気な声でしましょう。

 

 「むかさ」の 「<!--[if !supportFields]-->さ」<!--[endif]--> さあ学校、今日も一日安全に!

 命を大切にしましょう!集団で登校します。お兄さん、お姉さんのいうことを聞き、行きも帰りも車に気をつけましょう。まだ、まだコロナウイルス感染症は心配です。うがいや手洗いなど予防をしっかりしましょう。

 

<!--[if !supportFields]--> 「む」「<!--[endif]--><!--[if !supportFields]-->か」「<!--[endif]--><!--[if !supportFields]-->さ」<!--[endif]-->の3つの約束覚えましたか。しっかり頑張りましょう。

これから、大人の皆さんに御挨拶をしますから、皆さんは少し良い姿勢で静かにまっていてください。 

 保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。

 義務教育9年間のはじめとなる、小学校1年生の入学に際し、不安や期待、多くの思いが交錯していることと拝察いたします。

 今日お子様が背負っているランドセルの重量は中身も少なく、重さもそれほどに感じられなかったと思います。しかしながら、私自身、一人一人が背負うランドセルに込められた保護者の思いやランドセルに向けられる地域の皆様の熱い思いを考えますと、重量的な重さ以上にずっしりとした責任という重さを感じております。その責任の重さに身が引き締まる思いです。

保護者の皆様の思いを受け止め、本校教職員が全力で子供たちを愛し、一人一人の子供をかけがえのない存在として、大切に育ててまいります。

お子様のことで心配なことがございましたら、遠慮なくご相談ください。よろしくお願いいたします。

 

 結びになりましたが、磐田市教育委員会 学校教育課 伊藤雅之さま、並びにPTA三役の皆様 、公私ともにご多用の中、本校入学式に来賓としてご臨席を賜り、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 1年生の皆さん、静かに話を聞くことができました。とても立派でした。

 1年生の皆さん今日から向笠っ子です。一緒に頑張りましょう。

 以上で入学式の式辞とさせていただきます。

 

 令和347

磐田市立向笠小学校長 戸倉 剛志

卒業証書授与式での校長式辞

2021年3月23日 08時48分
子どもたちへのお話

 向笠小学校令和二年度卒業生として本校を巣立つ二十三名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。本日の卒業証書授与式は、感染症予防対策を講じながらも、できうる限り心のこもった式にしたいと考えております。そのような中、参与兼中央図書館長様、本校PTA三役並びに保護者の方々にはご臨席を賜り、誠にありがとうございます。卒業生、教職員を代表して、心からお礼申し上げます。

 只今、皆さんにお渡ししました卒業証書は、六年間いろいろな困難を乗り越え、頑張ってきた証です。特にこの一年はコロナ禍において私たちは先が見えない不安な日々を過ごし、皆さんにもいろいろと不便を強いてしまったところがあるのではないかと感じています。しかし、そのような中で皆さんを見ていてはっきりとわかったことが幾つかあります。

 一つ目は、下級生に対しての皆さんの「優しさ」です。今年度は、運動会やウォークラリー等の学校行事を始め、週二回のファミリータイムなど異学年での交流活動を充実させました。六年生である皆さんにはこれまで以上にリーダーとしての責任がかかってくるわけですが、皆さんは下級生に対して実にきめ細やかな心遣いを見せてくれました。様々な行事等がスムーズに進んだのは紛れもなく皆さんのおかげですし、皆さんからの「優しさのバトン」は確実に在校生に受け継がれていくと思います。

 二つ目は、皆さんの「しなやかさ」です。今年の修学旅行のしおりの表紙には「一泊二日と見せかけて、実は二回に渡る壮大な日帰り旅行」の副題がおどっていました。何度も何度も計画変更を余儀なくされ、最後は宿泊も無しになってしまいました。このような事態になってもくさることなく、今できることを話し合い、柔軟に前向きに対応しようとした行動は立派でしたし、先程紹介した副題を最初に見せてもらったときは、こういう状況でさえも明るくしなやかに乗り越えようとする姿に感動したのを覚えています。

 さて、これからの人生は、未知のものであり、望むことや願うことの達成は簡単なことではないかもしれません。時としておそれを感じたり、途方に暮れてしまったりすることもあるかもしれません。だからこそ、皆さんには「さらなる強さ」を求めたいと思います。禅の言葉で「独来独去(ひとりきたり ひとりさりて) 無一随者(いちも したがうもの なし)」という言葉があるそうです。人間生まれるときも死ぬときも一人きり、誰もついてきてはくれないという意味ですが、これからの厳しい人生、いずれお父さんやお母さんも一緒について来てくださることができない、自分だけで歩く日が必ず来ます。そういう中にあっても勇気をもって、ほんの小さな一歩でいいから歩み続ける人であってほしいと願っています。しかし、かく言う私も弱虫でした。高校生の頃に仲の良い友達に「学校の先生になりたい」と打ち明けたら、「お前なぞ、なれるわけない」と笑われたこともあったほどです。その時に諦めることなく、悔しい思いを忘れず「今に見てろ」と頑張ったことや、さらには教師になった後もあの時の悔しさを忘れず歯を食いしばったことで、何とか続けてこられたと思っています。本日の卒業式のしおりに、東井義雄さんの詩を載せました。その詩にあるように、まさに皆さんはそれぞれがそれぞれの光をいただいてまばたきをし続ける「星」です。ぜひ、この先の人生においても「人には優しく、そしてしなやかに、強く生き抜く」ことで、輝き続ける星であってほしいと願うばかりです。

 最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、高い所からではございますが、心よりお子様のご卒業をお祝い申し上げると共に、これまでの向笠小学校に対する温かくそして熱いご支援・ご協力に感謝し、心から厚く御礼申し上げます。結びになりますが、卒業生全員の前途に幸多かれとお祈りし、式辞といたします。

修了式で感じたこと(校長室から)

2021年3月18日 12時40分
保護者向けの話

 1年間の子どもたちの成長がギュッとつまったような修了式だったと素直に感じました。まずは、6年生の入場合唱です。本校では、会礼や始業式等の入場は、6年生のピアノ演奏等が通例ですが、今回は6年生全員による「さくら」合唱で下級生の入場をサポートするという粋な演出から始まりました(トップページの動画をぜひご覧ください)。もう、この合唱だけで、この一年間のことが思い出され、私は胸がいっぱいになってしまいました。


 次にすばらしかったのは、代表児童の言葉です。各学年の代表に選ばれた子どもが、この一年間を振り返って頑張ってきたことなどを発表したのですが、どの子もマイクなしで後ろまで聞こえるような大きな声で言えましたし、ほとんど原稿を見ることなく前を向いて堂々と話をすることができていました。一人ひとりが「がんばった」と自信をもって言えることに嬉しくなりました。もう一つ付け加えると、「儀式」としての体裁がしっかり整っているということです。修了式に臨むということの意味を子どもたち一人ひとりがちゃんと感じているのでしょう。聴く姿勢や校歌斉唱の歌声など、すばらしかったです。

 なお、生徒指導主任から「いのち」を大切にする取組に加え、「時間」を大切にすることについても話がありました。ぜひ、4月から良いスタートが切れますよう、春休み中も上手に時間を使って、新年度に向けての準備を進められるよう、声掛けをしてあげてください。

修了式での校長の話は以下の通りです。
今日は、とうとう1年間の終わりの日になりました。
今、各学年代表の人に「修了証書」を渡しました。これは、みなさんがそれぞれの学年で学習すべきことを見事に修了できたという証です。ですからみなさんは、4月から1つ学年が上がることができます。
この1年は本当に大変でしたね。入学式や始業式を行った次の週からは休校となってしまい、次に再開されたのは5月25日からでした。そのあとは、夏休みや冬休みが短くなったり、土曜日も授業を行ったりと、皆さんにも辛い思いにさせたり、不安な気持ちにさせたりしてしまったかもしれませんね。でも皆さんは、クラスやファミリーのみんなと協力しながら、いつも笑顔で前向きに乗り越えようとしていました。皆さんの姿を見て、私の方が元気になることも多かったほどでした。
皆さんはこの1年で確実に成長しました。この後教室で、修了証書を担任の先生からもらってください。そして、この一年をみんなで振り返ってみてください。
さて、明日から春休みです。新しい学年に向けてじっくり考える時間だと思います。4月から、自分の得意なことや好きなことなど、さらに伸ばせるよう、今から準備を進めてくださいね。