研修

「特別の教科 道徳」になって本校はどう変わったか!

2020年5月28日 10時24分
全体

 新学習指導要領の全面実施を先取りして、小学校では平成30年度から「特別の教科 道徳」として完全実施されています。文部科学省は、「これまでの道徳教育は、読み物の登場人物の気持ちを読み取ることで終わってしまっていたり、「いじめは許さない」ということを児童生徒に言わせたり書かせたりするだけの授業になりがちであった」として「考え、議論する道徳」への転換を図っています。

 本校においても、道徳主任を道徳教育推進教師(道徳教育の推進を主に担当する教師)と位置づけ、全教師が協力して道徳教育の発展に努めています。さらに、全校同一日に道徳の授業を設定することで、事前に学年団で授業のあり方等を話し合えるようになり、お互いに授業を見あうこともできる環境が整いました。

 今年度は、道徳教育推進教師の授業持ち時数を軽減し、週1回全学級の道徳授業を参観することで、同教師が本校の道徳授業の良さと課題を明確にしたうえでその後の校内研修につなげる体制も作りました。
 
 この日(5月27日)は、道徳教育推進教師が全学級を参観し、板書を写真に収めるとともに、以下のように感想をまとめてくれました。
 「授業のはじめにめあてを提示し、何を学ぶのか分かりやすくなっていました。さらに発問の工夫をしている先生も多く、自分事として考えさせる授業も多くありました。しかし、子ども同士のやり取りによってクラスとしての考えが高まっているかといえば課題があります。子ども同士の対話を促すための教師側の支援方法等も含め、本校なりの授業スタイルを確立していくことが必要だと感じました。」
 お子さんが帰宅したら、ぜひ「今日の道徳の授業はどうだった?」と聴いてみてください。




子どもも教師もじっくり取り組める環境づくり(60分授業の設定)

2020年5月25日 10時15分
全体

 これまでご案内のとおり、新学習指導要領では、外国語科(活動)が新たに加わり、授業時間数を増やす必要が出てきました。増時数分を賄うために授業日数を増やすことや週の授業時数を増やすことが考えられますが、いずれも子どもにとっても教師にとっても負担が大きく、意欲をもって取り組めそうにありません。
 そこで、本校は週当たりのコマ数を増やさずに週当たりの授業時数を増加させるため、3年生以上において60分(45分+15分)授業を設定しました。(これは、小学校学習指導要領解説「総則編」に紹介されていた方法です)


 理科の実験、図工や書写等の実技教科などは、通常の45分授業の場合、準備や片付けが含まれるため、子どもたちがじっくり活動に取り組める時間は限られてしまいます。そのため、3分の1単位時間をうまく組み合わせることで、子どもの活動時間を十分に確保できます。昨年度のうちに幾つかの授業で試行したところ、子どもたちは集中して取り組み、教師の反応も概ね好評であったため、本年度の日課表に取り入れることとしました。
 学校再開初日の1校時が60分授業となりましたが、子どもたちは時間に追われることなく、落ち着いた様子で授業に取り組む様子が見られました。

<3年生の図画工作の授業の様子です>

<5年生の図画工作の授業の様子です>

新型コロナウイルス感染症による「負のスパイラル」を断ち切るために

2020年5月20日 12時11分
6年

 本校では、今週から「学校再開準備週間」ということで全校での登校をスタートさせています。昨日までは2時間ずつ、本日から金曜日までは1日3時間ずつ授業を実施しています。
 
 本日(5月20日)、6年生は学級活動において、日本赤十字社作成の資料を活用して新型コロナウイルス感染症による「負のスパイラル」を断ち切るために何をすべきかを話し合いました。
 資料によると、第1の感染症である「病気」だけでなく、このウイルスは目に見えず分からないことも多いため、多くの人に「不安」を感じさせてしまう、これが第2の感染症です。さらにこの不安な気持ちは「差別・偏見」を生んでしまう、これが第3の感染症というわけです。
 負のスパイラルというのは、差別や偏見が横行する世の中になると、逆に差別されるのを恐れるあまり、受診をためらい、結果的に病気にかかってしまうということです。

 
 これらの資料をもとに、子どもたちは自分にできることを真剣に考えていました。「うつらない」「うつさない」ためにできることについては多くの子が発表できていましたが、「不安」や「差別・偏見」への対応については難しいようでした。本日の授業をきっかけに子どもたちがこういったことまで意識できるようになるといいなと思っています。

三者面談が始まっています

2020年5月12日 11時35分
全体

 これまで、人が接触する機会を作らない(命を守る)ことを第一に考え、一斉登校日を設けず電話やメールにより健康確認などを行ってきたほか、個別に“学習の進め方が分からない”、“相談したいことがある”などの申し出に応じて個別に面談も行ってきました。
 しかしながら、休校期間が長引いていることもあり、自宅での学びの様子を含め、直接、お父さんやお母さんも交えて自宅での過ごし方などについてお話を伺い、自宅学習の方法についても担任からアドバイスしたいと思い、5月11日(月)から13日(水)に三者面談を設定しました。

 この日を迎えるにあたって、学級担任は、これまで自学自習を進めてきたノートなどを一度回収し、丁寧に確認しました。面談の際に「もっとこうやって進めた方がよい」とアドバイスしたい箇所ばかりでなく、すばらしいノートづくりをしているなと感じた個所なども付箋をつけておきました。ある学級担任は「1ページ1ページじっくりと見てコメントをつけていく作業でGWは終わってしまったようなものです」と充実した笑みを見せて語ってくれました。



 面談ではゆっくりとお話ができるようにと、一人25分で設定しました。しかし、時間はあっという間に過ぎていき、「25分では足らないくらいだった」と話す担任もいたほどです。
今回、学級担任からアドバイスしたことをもとに、もうしばらく続く自宅学習を少しでも充実したものにしてほしいと願っています。そして、困った時はいつでも学校に相談してほしいと思っています。

子どもたちの学びの足跡を紹介します

2020年5月12日 10時26分
全体

 4月11日(土)以降の休校措置に伴い、子どもたちには各学級担任から出された課題をもとに自学自習を進めてもらっています。5月以降も休校が延長されることが決まり、本校では「子どもたちの自宅での学びの様子を確認し、個に応じた支援を行いたい」という思いから、一度回収をさせていただきました。
 個人差はあるものの総じて子どもたちは前向きに学習に取り組んでいることがわかり安心しています。ここでは、「学びの足跡」ともいえる高学年のノートづくりの一部を紹介します。ぜひ、もうしばらくの休校期間中の自学自習を行う際の参考になればと考えています。
<国語>
めあてを解決するために、教科書の文章を抜き出すなどしています。最後にまとめを書いてその日の学習を自分で振り返っています。思考の流れがよく分かります。

(4年生児童のノートです)

(5年生児童のノートです)

(6年生児童のノートです)
<算数>
教科書を見ながら考えをまとめようとしています。まとめを書いた後、練習問題を行い、学習を振り返っていることも分かります。

(4年生児童のノートです)

(5年生児童のノートです)

(6年生児童のノートです)
<社会>
6年生の社会のノートづくりを紹介します。裁判所や裁判員制度のしくみなど自分で調べたことを簡潔にまとめています。最後に図式化することで思考を整理しています。

4年生 みそ作り

2020年2月25日 14時05分

4年生が、みそ作りに挑戦しました。
今年は、育てていた大豆をイノシシに食べられてしまったため、地域で野菜作りを教えてくださる青島さんが、今日のために大豆を準備してくださいました。青島さんの御厚意により、みそ作りの体験ができました。
みそ作りは、JA職員の高塚さん、JA女性部の方々が教えてくださり、保護者の方々も協力してくださいました。
JAの高塚さんが、大豆を煮てきてくださったので、それをビニール袋の中へ入れて手でつぶす作業から始めました。



次に、麹と塩を混ぜ、さらに、つぶした豆を混ぜます。
よく混ざり、豆の粒がつぶれたら、みそ玉を作ります。おむすびをにぎるようにまるめ、空気を抜きます。


最後に、空気を抜きながらみそ玉を樽に詰め、平らにします。そこへ塩をふり、ビニール袋の口を空気を抜きながら閉めます。
みそは、今年の秋から冬にできあがる予定です。
子どもたちは、大豆をつぶす感触や、つぶれた大豆をまとめる感触を楽しみながらみそ作りをし、完成を楽しみにしています。
貴重な体験は、地域の方々や保護者の方々に支えられています。ありがとうございました。

磐周図工・美術作品展にて本校児童作品も展示

2020年2月17日 08時59分
全体

 この週末(2月15日~16日)に、袋井市「月見の里学遊館」にて「磐周図工・美術作品展」が行われました。

 磐周内の公立小・中学校児童生徒の作品が一同に展示されていました。本校からも各学年代表1名ずつ、作品が出品されていました。他校に負けず、自分の思いを力強く表現された作品ばかりでした。

どれだけ重いかを比べるために・・(3年 算数)

2020年2月13日 12時13分
3年

 「長さ(km)」や「重さ(g・kg)」の概念を理解することは、3年生の算数の中でも大切な学習となります。
 前の時間には、学習用具として使用している「鉛筆・糊・消しゴム・マジック・電池」の重さ比べをしようという学習課題を立て、実際に手に持って予想を立てました。でも、この方法では微妙な重さの違いまでは分からないということに気づきました。そこで、「てんびん」を作って比べてみることにしました。
 てんびんにそれぞれの物を乗せて比較するのでは5種類もの重さ比べの結果を出すことはできず、どうしたら良いかを考えました。子どもたちは、これまで長さやかさの学習をした際に「任意の大きさの幾つ分」で表したことを思い出し、この方法を活用することとしました。



 
 グループごとに、もとにするものを「1円玉」や「安全ピン」などに決めて、測っていきました。その結果を、友達同士で協力しながらホワイトボードに表にまとめていきました。
 全体発表の際に、ある子が「○○の○個分」とぴったりしないことから、「もとにする物をもう少し軽いものにしておけばよかったかもしれない」と感想を述べました。この発言から、もとにした物同士を比較してみたいということになりました。


 その後、「○○の○個分」という言い方よりもっと簡単な言い方はないのかなという話になり、次の時間はこういったことを考えていくこととなりました。
 担任は、子どもたちのつぶやきを上手に拾いながら、子どもたちの思考の流れを整えていきました。子どもたちは、時間も忘れて学習に取り組み、「もっと学習したい!」と声をあげていました。

新聞のできるまでを楽しく見学(5年 社会)

2020年2月7日 18時09分
5年

 5年生の社会科では、情報を集め発信するまでの工夫や努力に着目しながら、放送や新聞等の産業の様子を理解するという学習を行っています。この日(2月7日)は、「百聞は一見に如かず」ということで、中日新聞浜松都田工場に見学に行ってきました。

 
 工場では、新聞製作に関するDVDの視聴をしたり、新聞を刷る輪転機を見たりして、新聞がどのような工程を経て作られているのかを学習することができました。
 子どもたちは、刷ったばかりの夕刊を実際に手に取り、新聞の多彩な色が4色のインキのみで刷られていることも実感することができ驚いた様子を見せていました。また、工場で働いている人は意外に少ないことや、印刷に関する機械以外にも配送しやすくするための機械が数多くあることも知ることができました。
 災害等で大規模停電が起きた時も、新聞社ではちゃんと自家発電できるようにして、正確な情報をいち早く国民に届ける工夫と努力をしているなど初めて知るようなことも多く、大変有意義な社会科見学になったようです。







2月8日(土) 中日新聞新聞に下記のとおり掲載していただきました。

6年生 未来へジャンプ

2020年2月4日 17時43分

6年生は、総合的な学習の時間を中心に、小学校6年間を振り返ったり、これから自分がやってみたいことや、なりたい自分について考えたりしています。
今日は、保護者の永田絢子さんをお招きし、現在の仕事のことや子どもの頃のことについてお話していただきました。永田さんは、「さじかげん」というお店を立ち上げ、ジャムを作って売っていらっしゃいます。永田さんは、子どもの頃から物作りが好きだったそうです。好きだったことを続けること、失敗しても何度もやってみることが大切というお話をしてくださいました。今までの経験の中で、感じたことや考えたことを、子どもたちに分かりやすく伝えてくださいました。やってきたことは必ず役立つということ、何でも最初はうまくいかないけれど扉は開くということ。子どもたちは、永田さんのお話を真剣な表情で聞いていました。
子どもたちは、「自分の経験は、将来役に立つ。」「嫌だと思うようなことでも自分のためだと思って積極的にいろいろなことをしていきたい。」と、感想をもちました。貴重なお話を聴くことができました。