本校は、南側に権現山を見ることができ、大変自然に恵まれています。平成15年度頃には子どもたちとPTAの方々で一緒にビオトープとして整備した歴史もあります。
今も子どもたちは、自然の植物や昆虫等に興味をもち、自然を活かした遊びも行っていますし、私たちもそのような本校の良さ(強み)を生かした教育活動を展開したいと考えているところです。しかし、この時期になるとスズメバチなどが活動を始め、子どもたちに危険を及ぼす可能性もあることから、用務員が率先してスズメバチを捕獲するための「ハチトラップ」を作ってくれました。
この時期に「ハチトラップ」を仕掛けることは、女王バチが巣作りのために飛来するため大変効果的だとのことで、現在8箇所に仕掛けてくれて、どの仕掛けにも数匹のスズメバチが既にかかっているようです。今年度から本校に教務主任として赴任した教諭が、以前に観音山少年自然の家に勤務した経験を持つことから、作り方等も熟知しており、用務員に作り方等も教えていました。ちなみに誘引液の黄金比は、砂糖1:酢1:酒2(体積比)だそうです。
用務員は、「現在は8箇所に設置していますが、まだまだ仕掛けておきたい場所はあります。子どもたちの安全のために、もっと作りたいと考えています」と意欲的に話しています。
本校では、いろいろな学年の子と仲良くなる機会が作りやすいという小規模校ならではの強みを生かし、異学年交流(ファミリー活動)を学校行事の柱と捉え、様々な工夫を図っています。日課表の中に「ファミリータイム」を新設したこともその一つです。
週2回、午後1時20分から35分までの15分間を「ファミリータイム」として新たに設定しました。異学年で一緒に遊ぶことや行事に向けての話し合いはもとより、学級で習ったことを発表しあったり、気に入った本の紹介や読み聞かせを行ったりするなど、多様な活動が考えられます。
本日(5月26日)は、各学級担任からファミリー活動の目標や取組に加え、子ども一人ひとりがどのグループに所属するのかなどのガイダンスを行いました。今後、子どもたちが一年間の見通しを持ち主体的に活動できるよう支援を行っていきます。さらに、ファミリーの掲示板を作り、足跡が見えるようにしていきたいと考えています。
ファミリー(異学年)での活動は、今後、清掃や給食の時間はもとより、10月実施予定の運動会等の学校行事等で行われます。異学年交流の機会を充実することで、低学年は高学年をロールモデルとしてあこがれを抱きながら成長し、高学年は低学年から認められ自己肯定感を高めるとともに、思いやりを学ぶ機会にしたいと考えます。
今週は学校再開準備週間となっていますが、少しずつ授業を進めています。高学年では外国語科の授業も始まりました。
今年度、本校に来てくれるAssistant Language Teacher(略してALT)は、DickSpencerさんです。フィリピン生まれの男性の方です。
5年生の授業では、自己紹介も兼ねて、プレゼン資料等も活用しながら、フィリピンの紹介やDickSpencerさん自身のご家族の紹介等も優しい表情で行ってくれました。
早く子どもたちとも打ち解けて、英語好きな子どもたちを育ててほしいと願っています。
校長室で一人仕事をしていると、廊下側から甲高い小鳥の声が聞こえてきます。本校は自然豊かな環境に囲まれていますので、普段ならあまり気にもならないのですが、あまりに長い時間聞こえるので何かなと思って窓の外を見ると、なんとツバメが巣作りをしていました。
本来ツバメは、天敵であるカラスなどから身を守るために、あえて人間が多い場所に見えるように巣を作るといわれていますが、まさに巣の中にはツバメのひながいて「餌が欲しい」と甲高い声をあげていたのです。餌を取りに行っていない方の親鳥はじっとして巣を守っています。
一生懸命に子育てをしているツバメを見ていると、何となく気持ちも和むとともに、私たちもコロナ等に負けず子どもたちをしっかり守り育てていかなければという思いを一層強くしました。