自分を律しながら自身を成長させる意識とスキルを・・(校長室から)
2021年1月15日 11時20分 世の中には、楽しいこと、便利なことが溢れています。往々にして、人間はこういったものに飛びつくきらいがあるものです。大人でもそうなのだから、子どもはなおさらです。
でも、こういった楽しいことや便利なことに飛びつくこと自体を否定するつもりはないのです。飛びついた後、心にブレーキがかけられるかどうかが重要なのだと、私は考えています。いつまでもブレーキをかけられずにズルズルと楽しいことにはまっていくと、心身の成長に支障をきたすことにもなりかねないからです。
なぜ急にこんな話を持ち出したのか…「オンラインゲーム」です。2学期末にはこのことで、ある保護者から心配の声が聴かれたとか、友達同士のトラブルの温床にもなりかけているといったことが聴かれました。そのため、学校としてもまず実態を把握することから始めようということで、子どもたちを対象にアンケート調査を行いました。
このことの詳細については、後日、生徒指導主任からお知らせしますが、やはり手放しで安心できる結果ではありませんでした。オンラインゲームは、コロナ禍において、家庭にいながら知らない人ともつながれるし、時間を忘れて楽しめる便利なツールだろうとは思います。しかし、使用時間や使用頻度を見ると、「ゲームで一日が終わってしまうような生活をしていないかな?」とか「知らない人と自由につながることの危険性を知っているのかな?」とこちらが不安になるような子どもも散見されます。
今後、学校としては、保護者の皆様にも、オンラインゲームにかかる認識や困り感等を中心にアンケート調査を実施させていただこうと考えています。子ども自身が心にブレーキをかけながら、こういったゲームを、自身の生活を豊かにするための一つのツールとして上手に活用できるように、学校としても指導を行っていく必要があると考えています。しかし、具体的なルール作りは親子でしっかり話し合って決めていただく必要もあるとも考えています。今後、アンケート結果をもとに、学校で指導すべきことを検討していくと同時に、保護者にもご協力をお願いすることもあろうかと思います。
自分の意思で、自分を律しながら、自身の大きな目標に向かって前向きに取り組むことは、大人でも難しいことです。だからこそ、こういった機会に、学校と家庭とが協力しながら、自分を律しながら自身を成長させる意識とスキルを子どもたちに身につけさせたいと考えています。