校長室から

有終の美~3学期始業式から

2021年1月5日 09時08分
子どもたちへのお話

 2021年(令和3年)がスタートしました。皆さん、あけましておめでとうございます。今年は丑年です。磐田の見付天神にも願掛け丑が鎮座していますが、そもそも丑は、その昔、農作業や物を運ぶ労働力として重宝されていたことから「粘り強さ」や「誠実さ」の象徴とも言われています。

 さて3学期は、今年度の仕上げと次にやってくる学年への準備をする学期です。「有終の美」という言葉を知っていますか。何かをやり始めることは誰でもできますが、終わり(最後)までやり遂げることは難しく立派(美しい)という意味です。みんなも、ここで3学期の最後までやり遂げることを決めてみませんか。一度、全員起立してください。「できるようになるまで頑張ってみよう」「最後まで続けよう」ということが決まったら座ってみましょう。3学期は50日(6年生は51日)しかありません。今、心に決めたことを丑の如く粘り強く最後までやり続けてください。みんなならきっとできるはずです。
 もう一つ、お話をしますよ。2学期の終業式に「親切のバトン」というお話をしましたね。自分が受け取った親切を今度は私が誰かに渡していこう、小さな親切をつないでいこうということでしたね。みんなは、「情けは人のためならず」という言葉を知っていますか。これは、「親切にすることは人のためにならない」ということではないのですよ。人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、つまり、人のためというより自分のためであるという意味なのです。ぜひ、「親切のバトン」は、みんなのためだけでなく、最後は自分のためにもなると思ってどんな小さなことでもいいのでつないでいきましょう。