学校評価(期末)の保護者意見を拝見して・・②(校長室から)
2020年12月10日 11時04分3 補充・発展学習について
このことについても、今年度新たに日課表の中に位置付けた取組であり、まだまだ改善の余地があるものだと感じています。
「補充学習は事前に何をするか通知してもらえるので子どもと何を受けるか若しくは受けないか、話し合う時間を持てて良い」「補充発展学習が、1学期よりも子どものやる気を尊重する内容に改善されており安心した」「学校行事も充実していて補充発展学習は助かる」などの肯定的な意見がある一方、「補充発展学習とは何なのか、誰のためなのか、難しいなと思う」「補充発展学習についてはもう一つ目的がつかみきれていません。始まったばかりなので仕方ないかもしれませんが、より充実した内容になればと親子とも期待している。」などの意見もいただいています。
元気な笑顔で登校し、すっきりした笑顔で下校してほしい・・これが私の単純な願いです。45分の授業時間だけでしっかりと理解できて大満足ならば、このような時間は必要ないのかもしれません。しかし、中には、45分だけでは理解しきれないからもうちょっと先生と勉強したいという子もいるかもしれませんし、逆に授業中に新たな疑問点がわいてきたからもうちょっと調べてみたいと思うような子もいるでしょう。補充発展学習とは、そういった子どもたちを対象にした時間であり、教師は「支援者」の役割で子どもとかかわります。あくまで希望者を対象としていますので、授業としてカウントはしませんし、通知表など成績にも反映するものではありません。
このことが、全職員で共通理解して進めていることですが、では具体的にどのような内容を行うのかといったことは、学級担任が子どもたちと話し合い、子どもの実態を見ながら進めていきますので、保護者の皆様の中で「こんな活動も取り入れてはどうか」というアイディアがありましたらお気軽に学級担任に声をかけてみてください。
4 その他の御意見や提案について
今回、前向きな御意見や御提案もたくさんいただきました。保護者の皆様が、今後の向笠小の発展に期待していただいていることがこのことからもよく分かります。一部を紹介します。
「何かと車で送迎してくださいが多すぎる。雨の中、傘をさして歩くのも大事な経験、濡れないようにするためにはどうしたら良いかを考えるのも生きていくうえで大切な経験ではないか」との意見をいただきました。私たちも、今年度の学校教育目標に「最後までやり遂げる子」を加え、粘り強さや逞しさを育てたいと考えておりますので、この方の思いは大変よく分かるし、その通りだと思います。
しかしながら、今年はゲリラ豪雨のような強雨や、梅雨時期に1週間以上続く長雨がありました。通学路の一部に土砂災害警戒区域を抱えている本校としては、子どもの登下校がとても心配になりました。そのため、PTA地域生活部の役員さんとも相談させていただきました。
来年度以降も同じような状況は起こるでしょう。学校だけで判断しかねることがあれば、今後ともPTA役員さんを窓口に相談をかけさせていただきたいと考えています。
その他の御提案として、「大勢が集まる行事についてオンラインを活用してみては」「奉仕作業が可能な時期が再来したら、保護者・児童に特別教室等を清掃してもらっては」「持久走記録会での低学年・中学年・高学年と行っているが、記録の順位を学年別にした方が良いのでは」「体育祭でのファミリー対抗、学年別とメリハリをつけた方が良い」「小中一貫校の開校に向けて中学生を交えた小1から中3のファミリー活動にチャレンジしてはどうか」など、なるほどと思えるアイディアもいただきました。ぜひ、学校としても前向きに検討してみたいと思っています。
5 おわりに
「学校での進め方に満足している」という、ある保護者の言葉を見て、背中を押していただいたような、心強い思いになりました。私たちは、向笠小の保護者を信頼し、いろいろなことを相談させていただいていますし、保護者からも満足感、信頼感を得られる学校経営を行っていきたいと考えています。
「これからも豊かな心を持ち、活力に満ちた子どもに成長してほしい」との言葉を書いてくださった方もいました。子どもには、無限の可能性が広がっていますし、何かのきっかけで大きな成長を見せることもよくあります。これからも、子どもたち一人ひとりの成長のきっかけに立ち会えるよう、学びの環境を整えていきたいと強く感じています。