「授業参観アンケート」を拝見させていただきました(校長室から)
2020年11月28日 09時32分 今年度初めてとなる参観会・懇談会に多くの方に足を運んでいただき、嬉しく思っています。さらに「授業参観アンケート」には、多くの方から丁寧な感想も書いていただき励みになります。
1 授業改善は進んだか
昨年度末の学校評価アンケートにおいて、「向笠小の目指している教育方針は、保護者にはあまり響いてこない。学力の差が生じることが心配。」「厳しさ(厳しい指導)も必要だと感じることがある」「子どもたちを引き付ける工夫のある授業を」「子どもの興味がわく授業をすればもっと勉強が楽しくなる」などの厳しいご意見をいただきました。
今年度、私たちは、職員一丸となって「主体的に学んでいく力が付く」授業改善に取り組んできました。教師がしゃべりすぎないこと、子どもたちがじっくり考え、友達同士で話し合い、表現しあう時間をじっくり取ることから始めました。さらに、子どもたちが明確な目的をもって学習に取り組めるよう、授業の振り返りから次時のめあてをつくっていくような流れも意識するようにしました。
今回の保護者の感想から、「自分で考え、グループで考え、発表して他の意見を聴いて学ぶという3段階の学びが定着につながる様子で良かった。」「意見交換がしやすい雰囲気で授業が行われていた」「グループ発表に対し子どもたちから積極的に質問が出ており、学習に意欲的な姿勢が見られて関心した。」「みんないろんな考えをして班の人と協力してまとめているところと意見を発表するときも友達の意見とつなげて話していたり大人っぽい話し方をしていて成長を感じた。」「基本を押さえつつ算数のいろいろな考え方を学ぶ時間もあり良かった。」「子どもたちが意欲的に自分の意見を発表できる雰囲気が整っていると感じ良かった。」「発表する人を生徒が決めるルールが良かった。ほとんどの子が発表していた。」「友達のよいところを探して発表したりできない子もあきらめず跳び箱を取り組んでいる姿が見られてよかった。」「低学年では集中できない子がいそうなものですが、この学年は全員が集中して授業に取り組んでいたのが素晴らしかった。」など肯定的なものが多く見られ安心しました。まだまだ道半ばではありますが、授業改善は少しずつ進んでいると評価していただいたと感じています。
2 今後の課題として
保護者の感想の多くから、授業参観の機会を待ちわびていたといった思いさえ伝わってきます。そういった期待の表れか、「国語や算数だとどんな様子なのか気になるので(参観を)ご検討願います。」「もっと子どもたちの意見や発表を聴きたかった。」「討論形式の授業も行ってほしい。」などの御意見もいただきました。私たちも、いろいろな活動の様子を参観していただきたいと願っていますが、今年度の年間行事計画を見ると、2月20日の学習発表会と懇談会が、今年度最後の参観の機会となっています。コロナ禍の中で、前述のような保護者の期待に十分に応えられないことを残念にも感じています。