子どもたちが落ち着いて生活できるように~②場を整える
2020年9月16日 13時08分 前回は、子どもたちが落ち着いて学習・生活に取り組めるように、「生活リズムを整える」ことに気を配っていることをお伝えしました。今回は、「場を整える」です。
これまでの教職人生を振り返ってみると、学校が何となく「荒れている」「落ち着かない」「ざわざわしている」と感じるときの第1段階は、場が荒れてきています。具体的には、校内の各所にゴミが落ちている、靴やトイレのスリッパがバラバラ、教室内の掲示物が剥がれたままになっているなどの何となく雑然とした感じになります。
私が本校に来て間もなく、何人かの保護者から、「校内に入ると、廊下の隅に埃がたまっている」「校内にゴミが落ちたままになっている」などのご指摘を受けたことがありました。これを良い機会に、職員にも呼び掛けて「場を整える」ことを全職員で意識するようになりました。
今年度は、校内のゴミや埃などほとんどなくなりました。そればかりか、下記写真のとおり、廊下や教室内の掲示物を見ると、実に整然と並べられており、学級担任の思いがよく見えるものになっています。靴やトイレのスリッパもきれいに揃っていることが多くなりました。子どもたち自身でポスターを作成するなどして、自分たちで場を整えようとしていることも今年度の良い表れです。
私は、我が家の子育てにおいても、「勉強しなさい」とは言ったことはありませんが、玄関の靴をそろえることや、勉強机の上や周りをきれいに整理整頓することについては厳しく言った覚えがあります。家でも、学校でも、場が整っていると、子どもの気持ちは何となく落ち着くものです。