学校行事(主に「観音山自然体験教室」)に対する思い(校長室から)
2020年9月11日 14時05分 本日(9月11日)、5年生保護者宛に「観音山自然体験教室」に関する学校の思いを記したおたより(詳しくはこちら.pdf)を配布しました。この思いというのは、本校のみならず、学府内にある岩田小・大藤小を含め3校合意のものになります。
学校行事に対する考え方について
どの学校も、どの時期にどのような行事を配置すべきかを考えて、年間行事計画として落とし込んでいます(本校は「向笠っ子カレンダー」という名称です)。実は、「いつ・何をやるか」ということには大きな意味を持たせています。なぜなら学校行事は、単なるお楽しみ企画ではないからです。教室ではできない体験を通してどのようなことを伸ばすのか、さらにはどの時期に行うことで最も効果的なのかを考えて組み込むようにしています。
運動会を例に挙げて説明しますと、今年度は感染症対策の影響により、5月から10月に移動しました。そうすると、運動会という行事のもつ意味合いは変わってきます。5月実施ならば、学年の始まりの時期ですので、運動会を一つのきっかけにして、子どもたち同士が仲良くなることや運動に親しもうとする意識付けになります。しかし、10月となるとそういうわけにはいきません。これまでのファミリー活動や体育を始めとする各学級での授業の成果を発揮するという色合いが強くなります。
観音山自然体験教室を2泊3日で、3校合同で行いたいと考える意味は・・
観音山少年自然の家には、一日かけてもまだ足りないぐらいの広大な山を抱えています。小グループで事前に時間をかけてどのコースをどのように歩くかをじっくり計画を立てること、当日は一日かけてお互いに話し合いながら計画した道を探しゴールを目指すことができます。いわゆる「冒険ラリー」といわれるもので、これに丸一日かけて取り組ませたいと考えます。
さらに、子どもたちは、「この機会に他校の子どもたちと友達になりたい」という強い思いを持っています。これはとても大切にしたい思いです。ついては、冒険ラリーとは別日に、他校の子どもたちと混合グループをつくり、一緒に山登りをする時間を作りたいと考えています(事前にはリモートで遠隔授業のようなこともできないかと検討中です)。もちろん、こういう機会なので、クラスの子どもたちだけで何かやれることもやらせてあげたい…このように考えると、どうしても2泊3日は必要になります。
保護者の思いを大切に…
これまでを読むと、学校の思いばかりが先行するようですが、「より安全な対策を施したうえで、保護者及び子どもたちにとって安心できる」学校行事であることが何より優先されることは言うまでもありません。
活動時ばかりでなく、食事・風呂・就寝時に至るまで、綿密に感染症対策を講じます。それでも不安なことや疑問点などあれば、どんどん教えてほしいのです。保護者の皆様が安心して子どもを観音山に送り出せる状況を作ることが私たちの役目であると考えていますので、気になることは何でも言ってください。