子どもの優しさの根源は・・(校長室から)
2020年7月21日 12時47分 私は、子どもたちの多くの優しさに包まれているという感覚を持っており、本当に幸せだと思っています。下の写真は、先日、4年生の女の子がエノコログサ(通称猫じゃらし)を、1年生の女の子がセミの抜け殻を別の機会にくれたもので、今の私の宝物です。どちらも、最高の笑顔と一緒にくれたプレゼントなので、大事に校長室に飾ってあります。
これだけではありません。毎朝、校門の落ち葉を掃いていると、「おはようございます。いつもありがとうございます。」と一言を添えて大きな声で言ってくれる子どもたちがいます。さらに、「この前、校長先生のこと、かがやきカードに書いておいたからね。」と言ってくれる子もいます。朝から、こんなふうにとびきりの笑顔とともに、優しい言葉をもらうと、「今日も頑張ろう」と元気が出ます。
優しいのは、何も私にだけではありません。2年生の育てている鉢には、ミニトマトや茄子が見事にできています。植物は勝手に育つわけでなく、毎日の水やりなどを欠かさず行わなければいけません。登校した子どもたちは、教室にランドセルを置いた後、走って昇降口を出て水やりを欠かさず行っています。植物や自然に対する優しさを持ち合わせている子どもたちだなあと感心するばかりです。
もう一つだけ紹介します。6月に「心のアンケート」を実施しました。その中に「先生に伝えたいことがあったら書きましょう」という項目があるのですが、2年生の男の子で、「ぼくはスリッパの整とんを1年以上やっています。みんなが気が付けば、気持ちのよいトイレになると思います。」と書いてくれた子がいます。とかく、人間は目立つことや自分の得になることには目が向きますが、他の子が気持ちよくなるようにとトイレのスリッパの整とんを1年以上行うといった優しい子もいるのです。
こういった本校の子どもの優しさの根源は何だろうと考えることがあります。その答えのすべてを私は分かりませんが、たぶん小さい頃からの様々な経験の中で学んだ証だとは想像できます。例えば家庭の中で、子どもたちが大人から受けてきた優しさを他の人にお返ししているというのもあるでしょうし、学校や地域で自然環境について学ぶ中でそこにも命が息づいていることを知るということもあるでしょう。
子どもの優しい姿というのは、本校の宝だと思っていますし、学校においてもさらに伸長したいことだと思っています。