授業改善に向けた新たな取組(3年と6年の算数の授業から)
2020年8月27日 18時04分 この夏の校内研修において、子どもたち自身がめあてを持ち、友達と協働して学びを深めるようになるためにどうしたら良いかを話し合いました。「教師が指導する場面を厳選する」「子どもたちに任せる場面も必要」「授業の最後では次時のめあてにつながるような振り返りをさせたい」など活発な意見がでました。
2学期が始まり、早速、授業改善に向けた新たな取組が始まっています。今日は、3年生と6年生の算数の授業の一端を紹介します。
3年生の算数では、「長さを測るには何を使えば便利か」というめあてのもと、教室のいろいろな場所を2人組になって計測し始めました。その際に、長さの予想を立てさせた後、実際に巻き尺を使ってその違いをノートに取っていました。ペアになった子ども同士で、どうやればうまく測れるかを話し合いながら真剣に取り組む姿が見られました。授業の終わりには、学級担任から「振り返りの仕方をちょっと変えるよ。まずできたこと、できなかったことを1文で書きます。次に、だから次の時間は~をしたいという文をつなげます。」と説明がありました。子どもたちは、しっかりとめあてをもって自分たちで主体的に活動していたため、振り返りもスムーズに書けていました。
6年生の算数では、起こりうる場合のうち、「重なりを消す場合と重なりを消さない場合の違いを考える」という活動を行っていました。グループで話し合ったことをお互いに出し合い、全体でまとめるという場面で、教科係の子どもが前に出て先生役を始めました。学級担任は教室の横にいて一人ひとりの子どもの姿を見ています。「よく分からない」という小さなつぶやきを見過ごさずに、司会の子どもに「分からない子がいるから、分かっている子にもう一度説明させてあげて」などと声を掛けます。このように先生役の子どもを立てることで、子どもたちは自分たちで授業を進めているという思いが強くなるし、学級担任は以前よりも子ども一人ひとりのことがよく見えるようになったようです。