人と上手にかかわるには…(11月会礼 校長挨拶)
2020年11月6日 14時30分 先日の運動会は、本当にすばらしかったです。私は、最初の挨拶の中で「仲間と協力して自分たちで作り上げる運動会に」とみんなに呼びかけました。一人ひとりの頑張りはもとより、仲間との協力が見られる場面が多くありました。
これからの生活においても、いろいろな人と関わり、協力して何かを成し遂げることは多いと思いますので、今回の会礼では、人と上手にかかわるにはどうしたら良いのかをお話しようと思います。ただし、今からお話することは私が日頃気を付けていることですので、そういうつもりで聴いてくださいね。
私は、誰かと友達になりたい、仲良くなりたいと思う時は、まず笑顔であいさつします。「笑顔のチカラ」は無敵だと思いますね。相手が笑顔だと、私はその人にいろんなお話をしたいなあと思うけれど、相手がむすっとしていると、私の方も構えてしまってあまり近づきたくなくなります。その点、ここにいるみんなは無敵ですよ。もしかしたら気づいていないかもしれないけど、みんなは周りの人の心まで温かくできる素敵な笑顔を持っています。少なくとも、私はみんなの笑顔から元気をたくさんもらっています。
一方で、いろんな人とつきあっていると、たまに、平気で傷つけるようなことを言ってくる人、嫌なことばかりをしてくる人に出会うこともありますよね。そんな時にどうするか、一番やってはいけないのは感情をむき出しに怒ったり、手を出したりすることです。どんな理由があろうと、こんなことをしてしまうと自分が悪者になってしまいます。
よく「大人っぽい人」「子どもっぽい人」という言い方をしますね。中には「大人げない」などという言い方もあります。赤ちゃんは眠たくなったりお腹がすいたりしたら泣きます。みんなはそんなことしませんね。少しずつ「大人」になってきているということです。つまり、こういう場合の「大人」とは自分の感情をうまくコントロールできるということなのです。
日本には昔から「お互い様」という言葉があります。この中で今まで一度も人に迷惑をかけたことがない人はいますか?今まで一度も人を傷つけたことがない人はいますか?生きていると知らず知らずの間に誰かに迷惑をかけたり傷つけてしまったりするものです。だから、お互いに迷惑を掛け合っているから「お互い様」で許せる気持ちを持ちたいなあと思っています。
今日は、上手に人と付き合うために、「笑顔」で接することを大事にする一方、嫌なことをいう人には自分の感情をコントロールして「お互い様」の心で相手を許せるといいなというお話をしました。
担任の先生は、もっと上手な人との付き合い方を知っているかもしれません。ぜひ、クラスに帰ったら聴いてみてください。