校長室から

「授業が生きている」と感じる瞬間(校長室から)

2020年7月13日 13時06分
保護者向けの話

 子どもたちが学校にいる時間の中で、「授業」は最も長い時間を占めています。これが、「教師は授業で勝負する」と言われる所以です。昨年度末の学校評価アンケートの中には、「子どもたちを引き付ける工夫のある授業で興味関心をもって学習に取り組める学校であることを望む」「子どもの興味がわく授業をすれば、もっと勉強が楽しくなると思う」などの手厳しい意見を書いていただいた方もいました(こうやって書いていただけるのは、学校への期待の表れだと思っていますので、とても嬉しいことだと捉えています)。

 先生たちは昨年度以上に学年団での話し合いも熱心に行い授業改善に取り組んでいます。私は毎日、ふらりと各学級の授業を参観させてもらっていますが、授業改善の成果は確実に出始めているように感じています。
 下の写真は、本日3校時の3年生と5年生の社会科の授業風景です。調べたいと思ったテーマごとにグループを作り、話し合っているところです。どの写真も子どもたちの真剣な表情が写し出されています。5年生の教室に入った瞬間、「テストをやっているのかな」と思うほどしーんと静まりかえっていて、一人学びもしっかりできていました。


<3年生の授業風景>


<5年生の授業風景>

 どんな授業がいい授業なのか・・一言で言えば、「生きている授業」なんだろうと私は思っています。「生きている」とは、みんながいっぱい発表していることとは少し違います。思い思いに好きなことを言っているだけでは、まだまだ授業の質とすれば「浅い」のです。一人ひとりがじっくり考え「分かった」と明るい表情になる、たどたどしくも友達に自分の思いを伝えることができて「自分にもできた」と思える、友達の考えを聴いて「なるほど」「へえー」と思わず呟きの声が出る、そんなふうに1時間の授業の中で子ども自身が「変わる」ことができる授業が「授業が生きている」のだと考えます。さらに言えば、教師も、子どもの発言を聴いて「その考え、もっと聴かせて」「その考え方はすごくおもしろいね」と感動できる授業は、まさに「生きた授業」と言えるでしょう。

 ぜひ、お子さんが家に帰ったら聞いてあげてください、「今日は、学校で新しい発見ができた?」と。