校長室から

子どもたちの水筒にお茶の補給はできないだろうか・・(校長室から)

2020年6月11日 13時02分
保護者向けの話

 昨日(6月10日)のテレビで、東海地方は梅雨入りしたと報道していました。いよいよ暑い夏が始まります。私たちは、新型コロナウイルス感染症予防に加えて、熱中症予防についてもしっかりと対策を取っていく必要があります。

 先日(6月1日)、「コロナ禍における熱中症予防行動のあり方について」というおたよりを保護者の皆様にお届けしました。本校としての対応方針をお示ししたつもりですが、その後も「これだけで十分な対策と言えるのか」と常に自問自答していました。
 
 そんな時、ふと私の脳裏に「子どもたちの水筒にお茶の補給はできないだろうか」との考えが浮かびました。その理由は幾つかあります。子どもたちの水筒の中のお茶は午前中の早い時間に無くなってしまう、水道水を飲むことを嫌う子も多いと聞く、今年度は8月初旬まで長時間かけて登下校をしなければならない、マスク着用によりのどの渇きを感じにくくなるため例年以上に脱水症状のリスクは高くなる、炎天下での下校時に水分補給できないという状況は避けたい…などです。

 幸いにして本校は自校給食であるため給食調理員の手を借りることができることや小規模校であることなどのメリットもあります。私は、意をけっして、関係職員に「コロナ禍における熱中症予防対策の一つとして・・」と今年度限りであることを前置きしたうえで相談しました。
 
 子どもたちへの指導、お茶をつくる手間、費用・・など課題をあげればきりがありません。しかし、職員の中から誰一人異を唱える者はいませんでした。給食調理員からは「子どもたちの健康と安全を守るためならば、私たちはしっかりやります。ただし、地産地消に取り組んでいる本校としては地元業者からお茶を購入してほしい。」との力強い言葉と要望を聴くことができました。子どもたちへの指導に関して、早速、教頭を中心に教務主任や学年団主任などで「密を作らずに、効率的に補給できるためにどうすべきか」を話し合ってくれていました。事務室では、お茶をはじめ必要物品の購入の算段を整え始めてくれました。教頭からPTA会長に「お茶の費用についてPTA会計予算の中から出させてほしい」と相談したところ快諾していただきました。

 夏の暑さが本格化する前に、子どもたちの水筒にお茶を補給する体制を整える事が出来そうです。本校職員の強みは、子どもたち一人ひとりのことをしっかり考えようとする愛情の深さと、目の前の課題を正面から解決しようとする前向きさにあると感じています。心強い限りです。