校長室から

楽しくなれる・優しくなれる・元気になれる~入学式での校長式辞から

2020年4月7日 15時10分
子どもたちへのお話

 本日入学した22名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 桜の花も頑張って、皆さんを迎えてくれました。 皆さんは今日から、140年を超える伝統ある向笠小学校の仲間になりました。私たちは、皆さんの入学を首を長くして待っていました。

 さて、早速ですが、私から皆さんに質問します。「向笠小学校に入学することを楽しみにしていた人」は手を挙げてください。では、学校に来るとどんないいことがあると思いますか?

 私が考える「学校に来るとこんないいことがある」は次の三つです。
 一つ目は「楽しくなれる」ということです。 分からないことが分かるようになる、できなかったことができるようになるのはとても楽しいことです。ぜひ楽しんで勉強してくださいね。
 二つ目は「やさしくなれる」ということです。この学校では、クラスのお友達だけじゃなく、上級生のお兄さんやお姉さんとかかわることも多いです。多くの人とかかわると、どんなことをしたら相手は喜び、どんなことをしたら相手は嫌がるのかを知ることができ、優しくなれます。
 三つ目は「元気になれる」ことです。学校は教室の中で勉強するだけではありません。運動場や体育館で運動することもあるし、時には学校を飛び出して街の中をいろいろと歩き回ることもあります。そうすることで、心も体も元気になっていきます。
どうですか?学校っていいところでしょう。でも、一つだけ守ってほしいことがあります。先生が言ってくれるのを待っているだけでなく、「自分から」やりたいことをみつけ、進んで行動することです。できそうですか?


 ここで、お父さんやお母さんに、お話をしますので、少しの間、待っていてくださいね。保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。私たち向笠小学校の教職員一同はすべての子どもたちを全力で愛し、一人一人をかけがえのない存在として大切に育てていきます。そして、学校教育目標「瞳を輝かせ、最後までやり遂げる子」の具現化に向けて、精一杯努力していく所存でございます。保護者の皆様には、入学説明会の折にもお願いをさせていただきましたが、ぜひ子どもたちに「朝の力」を付けてあげてほしいと願っています。「朝早く起きる」「朝ご飯をしっかり食べる」「朝の挨拶をする」の3つです。学校の教育は家庭での教育や地域での教育なくして成立することはできません。六年間という長い月日においては、照る日曇る日さまざまですが、いつの時でも、お子様の健やかな成長を願う心は、一つでございます。卒業の日まで、変わらずご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 結びになりますが、本日は、磐田市長様、磐田市教育委員会学校教育課長様、本校PTA三役の皆さまにご出席いただき、このように入学式を挙行できますことはこの上ない喜びであります。私たち教職員一同は、一人の子どもも一人ぼっちにしないという強い思いの下、すべての子どもの笑顔のために全力で取り組むことを本日ご出席いただいたすべての方々にお約束いたしますとともに、ぜひそれぞれのお立場から本校教育にお力添えをいただけますようお願い申し上げ、式辞といたします。

(磐田市長はじめ来賓の皆様)

(入学式での1年生の様子)