新学習指導要領本格実施に向けての対応(PTA本部役員会での校長の話)
2019年6月21日 20時00分6月21日(金) 午後7時から、PTA3役及び各専門部代表者に集まっていただき、第3回本部役員会を実施しました。本会における協議内容は、各部の活動報告と今後の予定について確認を行うことに加え、8月24日(土)の奉仕作業終了後に行う役員選考会の実施方法について協議するというものでした。
この日は、協議の前に、校長から来年度、新学習指導要領が本格実施されることに伴い、早い時期から対応を始める旨の話を行いました。内容は下記のとおりです。
本日はお忙しい中、第3回PTA本部役員会にご出席いただき、ありがとうございます。
PTAの主だった方々がお集まりの機会ですので、 新学習指導要領全面実施に向けての取組についてお話をさせていただきます。
学習指導要領は各学年の指導内容や標準授業時数等について示したもので、約10年毎の改訂になります。これほど大掛かりな改訂は、私の教職経験を振り返ってもはじめてのことではないかと思います。その一例を申し上げます。
外国語活動及び外国語科の授業時数が増加されます。現在、3年が15時間、4年が20時間、5・6年は50時間の授業を行っていますが、来年度から3・4年が35時間になりますから15~20時間の増、5・6年は70時間になりますので、こちらも20時間の増となります。この時間を何とか生み出す必要があるのですが、簡単に言えばまとめてとるか、分散して取るかということになります。まとめて取るというのは、夏休みなどの長期休業日を減らして授業日にするという方法です。分散して取るというのは、週当たりの授業時数を増やす、つまり6時間目の日が増えるということになります。ただし、単純にこのようなことをすると、子どもたちに負担がかかるのは目に見えています。
懸念材料はこれだけではなく、教師側の課題もあります。外国語科にしても、道徳にしても評価まで行うようになるし、教科や単元を決めてプログラミングを実施しなければなりません。こういったことは、いわば教師にとっても初めての経験ですので、授業準備の時間をしっかり取らなければ、子どもたちにとって「面白い」と思える授業を実施することも難しくなります。
つまり、このまま何も変えずに、ただ授業時数を増やすのでは、子どもにとっても教師にとっても負担が大きくなるといえます。これまで「子どもたちのためになる」といって続けてきたことにもメスを入れ、学校行事等の中で本当に重要なものはどれか、優先順位をつけて「やめる、かえる、へらす」ことをやっていく必要が出てくると考えています。
そこで、今の時点から、職員の中でプロジェクトチームを作り、学校行事や日課表など、いろいろなものの見直し作業に着手しはじめましたことをこの場でご報告しておきます。
年末になり、少しまとまってきたところで、皆さんにもご報告、ご相談をさせていただければと思っています。以上、よろしくお願いします。