「交通安全リーダーと語る会」校長あいさつ
2019年6月18日 16時40分 大勢の方々にお集まりいただきまして、ありがとうございます。校長の佐伯泰司と申します。よろしくお願いします。
さて「交通安全リーダーと語る会」というのは、名称こそ多少の違いはあれど、概ねどの学校でも昔から行っている会議であります。私の経験で申し上げると、このような会の最後は、「6年生がリーダーとしてもっとがんばらねば・・」とか「信号や標識に注意して歩道をしっかり歩きましょう」などと子どもたちに注意喚起して終わるものが多かったです。
しかし、最近の世の中の情勢はそんな甘いものではありません。5月には滋賀県大津市で、6月には兵庫県西宮市で散歩中の園児の列に自動車が突っ込む事故があり、同じく6月には名古屋市で自動車が小学校に突っ込む事故がありました。さらに、交通事故ではありませんが、5月には川崎市多摩区でスクールバスを待っていた児童を刃物で刺すという事件も起こりました。
こうなると、こちらがいくら標識や信号をみて正しく歩いて登下校したとしても、それだけでは足らないということになります。
私はできるだけ、朝の校門に立って、子どもたちの登校の様子を見守るようにしています。概ね、リーダーとなっている子どもたちは、時に気疲れするのではないかとこちらが心配になるほど、下級生のことにまで気を配り、まとまって登校しているように思います。
今日は、リーダーとして毎日の登下校で危険を感じることはないか、地域の方々が見た様子はどうかなど、日頃感じていることを出し合ってほしいと考えています。
先日の会礼で「いのちは大事にしなければいけない。この中で、いなくなってもいい子やいじめられてもいい子は1人もいません」と話したばかりです。交通事故で命を失うなどと絶対にあってはならないことです。今日の会が有意義なものになることを願って挨拶とします。