校長室から

第2学期 始業式の話

2024年8月29日 04時25分

 夏休みが終わって、向笠っ子と先生たちが、こうして久しぶりに集まりました。まずは、大切なことをしましょう。挨拶ですね。おはようございます。1学期の終業式の日に3つの約束をしました。「自分の命や健康を大切にします」「家のお手伝いをします」「いろいろなことに挑戦します」さあ、どうだったでしょう。約束が守れましたか?
 この夏休み、前半にはパリのオリンピックがありました。テレビでいろいろな種目を見た人も多いでしょう。日本はたくさんのメダルを獲得することができました。一方で、思ったような結果とならず、悔しい思いをした選手もたくさんいました。ですが、日本に戻ってきた後、ある選手がこんなことを言っていました。「結果にかかわらず、全力で立ち向かう選手たちの姿は、日本や世界中の皆様に勇気を与えられたと思います。」校長先生もその通りだと思いました。そして、向笠っ子も、一人一人が自分のめあてや目標に向かって全力で取り組んで、友達同士で、さらには周りの人たちにも勇気や感動を与えられるといいなと思いました。
 夏休みの後半には日本の中で大きな地震が何回か起きて、南海トラフ地震が起こる可能性がいつもより高くなっているという臨時情報が出たときがありました。また、台風がいくつも発生し、大雨が降る日が多くありました。今も、台風10号が近づいてきています。このような中で、命を守ることや命の大切さを改めて考える機会が、この夏休みは多かったと校長先生は思っています。
 命について考えたのは、8月6日に行われた広島平和記念式典もそうでした。この式典の中で、広島市の小学生の代表児童2人が「平和への誓い」を述べました。2人は「平和をつくっていくのは私たちです」と力強く言っていました。それは、一人一人が相手の話をよく聞くこと。人との違いを、それぞれの良さとして認めること。時には自分の考えを見直してみること。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。これらは、向笠小学校の合言葉「やさしさ」「自分から」「考え出す」につながっていくと思いませんか。
 さあ、78日間の2学期が始まりました。2学期は運動会をはじめとして、多くの行事があります。そのような特別なことを成功させ、自分がきらりと輝くために、普段の1日1日を大切にしていきましょう。1日1日の小さな頑張りの積み重ねが大きな輝きとなります。この2学期も、みなさんの「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きがたくさん見られることを先生たちは期待しています。そして、向笠っ子のスローガン「むかい合い かかわり合い ささえ合い だれでも友達 向笠っ子」という学校生活を、みんなの力を合わせて実現しましょう。