校長室から

会礼の話(10月31日)

2024年10月31日 16時25分

 今日が10月最後の日で、明日から11月です。2学期も、ちょうど真ん中ぐらいですね。この間の運動会の最後に6年生の代表の子が言ってくれたように、運動会まで頑張ってきたことを、これからの学校生活につなげていけるといいですね。2学期後半も、向笠っ子の「やさしさ」「自分から」「考え出す」の3つ輝きがたくさん見られることを、期待しています。

 さて、今日は3つの輝きの中で、「自分から」についてお話します。校長先生は今、向笠っ子がもう少し“自分から”できるようになるといいなと思っていることがあります。それは、挨拶です。みなさんは朝、教室に行く前に職員室の入口のところで「おはようございます」と気持ちの良い挨拶ができていますね。昼休みや休み時間には、出会った先生やお客様に「こんにちは」と進んで挨拶ができていますね。挨拶週間のときには、挨拶カードを持って挨拶をしている、たくさんの声が学校の中に響いていました。

 そのような挨拶ができるみなさんですが、挨拶週間のときの合言葉だった「いつでも、どこでも、だれにでも、自分から、聞こえる声で」挨拶をすることが、もう少しできるといいなと思っています。例えば、学校に来るときや学校から帰るときに出会う人たちへの挨拶はどうですか。集団登校の集合場所まで来てくれる人、横断歩道や交差点で旗振りをしてくれている人、すれ違う中学生、朝の散歩をしている地域の人たち。そのような人たちに向笠っ子の挨拶について聞いてみると、「自分からできる子がもっと増えるといいですね」とか「挨拶をこちらからするけれど、挨拶を返してくれないこともあります」という言葉が聞かれます。

 校長先生も、それは感じていました。朝、学校の門のところでみなさんに挨拶をしていますが、学校の中での挨拶に比べると、自分から、聞こえる声で挨拶ができている子は少ないです。今朝、校長先生は自分から、聞こえる声で挨拶をする子が何人ぐらいいるか数えていました。今日、学校の門を通って登校した子はだいたい150人で、そのうち30人ができていました。どうですか。もっと増やしたいですよね。登下校中に出会う人たちも、そう感じていると思います。

 2学期の残りの半分で頑張りたいことの中に、「いつでも、どこでも、だれにでも、自分から、聞こえる声で」挨拶することも入れてください。向笠っ子のみなさんなら、登下校中にもできると思っています。

第2学期 始業式の話

2024年8月29日 04時25分

 夏休みが終わって、向笠っ子と先生たちが、こうして久しぶりに集まりました。まずは、大切なことをしましょう。挨拶ですね。おはようございます。1学期の終業式の日に3つの約束をしました。「自分の命や健康を大切にします」「家のお手伝いをします」「いろいろなことに挑戦します」さあ、どうだったでしょう。約束が守れましたか?
 この夏休み、前半にはパリのオリンピックがありました。テレビでいろいろな種目を見た人も多いでしょう。日本はたくさんのメダルを獲得することができました。一方で、思ったような結果とならず、悔しい思いをした選手もたくさんいました。ですが、日本に戻ってきた後、ある選手がこんなことを言っていました。「結果にかかわらず、全力で立ち向かう選手たちの姿は、日本や世界中の皆様に勇気を与えられたと思います。」校長先生もその通りだと思いました。そして、向笠っ子も、一人一人が自分のめあてや目標に向かって全力で取り組んで、友達同士で、さらには周りの人たちにも勇気や感動を与えられるといいなと思いました。
 夏休みの後半には日本の中で大きな地震が何回か起きて、南海トラフ地震が起こる可能性がいつもより高くなっているという臨時情報が出たときがありました。また、台風がいくつも発生し、大雨が降る日が多くありました。今も、台風10号が近づいてきています。このような中で、命を守ることや命の大切さを改めて考える機会が、この夏休みは多かったと校長先生は思っています。
 命について考えたのは、8月6日に行われた広島平和記念式典もそうでした。この式典の中で、広島市の小学生の代表児童2人が「平和への誓い」を述べました。2人は「平和をつくっていくのは私たちです」と力強く言っていました。それは、一人一人が相手の話をよく聞くこと。人との違いを、それぞれの良さとして認めること。時には自分の考えを見直してみること。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。これらは、向笠小学校の合言葉「やさしさ」「自分から」「考え出す」につながっていくと思いませんか。
 さあ、78日間の2学期が始まりました。2学期は運動会をはじめとして、多くの行事があります。そのような特別なことを成功させ、自分がきらりと輝くために、普段の1日1日を大切にしていきましょう。1日1日の小さな頑張りの積み重ねが大きな輝きとなります。この2学期も、みなさんの「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きがたくさん見られることを先生たちは期待しています。そして、向笠っ子のスローガン「むかい合い かかわり合い ささえ合い だれでも友達 向笠っ子」という学校生活を、みんなの力を合わせて実現しましょう。

第1学期 終業式の話

2024年7月22日 15時00分

 1学期は今日まで73日ありました。みなさんにとって、どんな73日間でしたか。向笠っ子のスローガン「むかい合い かかわり合い ささえ合い だれでも友達 向笠っ子」という生活ができましたか。
 4月にこのスローガンができあがって全校のみんなに発表するとき、計画委員会の5・6年生が「このスローガンのために大切にしたいことがあります。」と教えてくれました。それは、「むかい合う」では“諦めないで、最後までやり抜く”こと。「かかわり合う」では“自分から他の学年の子に優しく接する”こと。「ささえ合う」では“みんなで協力して考え出す”ことです。これを聞いて、校長先生はとてもうれしい気持ちになりました。向笠っ子の合言葉「やさしさ」「自分から」「考え出す」の3つの輝きが表れていたからです。
 先程の、各学年の代表の子たちの発表でも、3つの輝きが発揮できたことがよく分かりましたね。聞いていたみなさんはどうですか。1学期にどんな輝きを発揮することができましたか。今日、担任の先生から通信表「かがやき」がみなさんに渡されます。通信票は、みなさんがこの1学期に成長したことの証です。みなさん1人1人の「やさしさ」「自分から」「考え出す」が詰まったこの通信表を、家に帰ったらおうちの人と一緒に見て、1学期にがんばったことを、たくさんお話してください。
 話は少し変わりますが、令和8年度からスタートする向陽学府小中一体校の校舎を建てる工事が、いよいよ始まります。昨日の日曜日に、その工事が無事に進んで、すばらしい校舎が完成しますようにというお願いをする式があって、校長先生は参加しました。PTA会長さん、そして6年生から代表の子も参加してくれました。
 校長先生はその式の中で、こんなことも心の中でお願いしました。一体校が始まって向笠小学校、大藤小学校、岩田小学校が1つの小学校になったら、3つの小学校の子供たちが仲よくなれますように。小学生も中学生も同じ校舎の中にいる一体校なので、小学生と中学生が協力して楽しい学校になりますように。そして、向笠っ子が一体校でも「やさしさ」「自分から」「考え出す」の姿でキラリと輝きますように。
 さて、いよいよ明日から37日間の夏休みになります。すばらしい夏休みにするために、先生たちと3つの約束をしましょう。1つ目「自分の命や健康を大切にします」。交通事故や熱中症には十分気を付けましょう。また、規則正しい生活をして健康に過ごしてください。2つ目「家のお手伝いをします」。家の中で自分がやる“仕事”を決めて、家族の一員として責任を果たしましょう。3つ目「いろいろなことに挑戦します」。初めてのことや、いつもは時間がなくて少ししかできないことにチャレンジして、自分の力を伸ばしましょう。これらの約束が守れると、きっと夏休みにも「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きが、たくさん見られると思います。
 それでは、すばらしい夏休みを過ごしてください。2学期の始業式の日に、元気な向笠っ子のみんなとまた会えるのを楽しみにしています。

会礼の話(6月3日)

2024年6月3日 16時00分

 今週から6月に入りました。1学期もちょうど半分ぐらいが過ぎました。1年生は4月に入学して、小学校の学校生活にもだいぶ慣れてきたでしょう。朝、門の所で1年生はとても気持ちのよい挨拶ができていますね。先週まで取り組んでいた「先生と仲良し」のときの言葉遣いも立派でしたよ。
 入学式のときに、校長先生が1年生に話したことを、今日は2年生から6年生にも紹介します。校長先生は、1年生に「毎日、学校にもってきてほしいものがあります。」と話しました。1つ目は、友達と毎日仲良くしたり、困っている子を助けてあげたりする「やさしさ」です。2つ目は、先生や友達に言われなくても自分から進んで行動したりチャレンジしたりする「自分から」の気持ちです。
 そして、3つ目は「1年生が学校生活に慣れてきた頃にお話しします」と言いました。ですから、今日、この会礼でお話します。2年生から6年生までの人たちは、もう、頭の中に浮かんでいるでしょう。そう、新しいことや、もっと良くなるためのやり方などを「考え出す」ことです。これは、自分1人で考え出すのではありません。友達やファミリーの仲間など、誰かと一緒に話し合って考え出すということです。話し合うと、自分一人では思いつかなかったすばらしいアイデアを考え出すことができます。
 話し合うときには一人一人が自分の意見をもって、「自分から」発表したり、友達に伝えたりできるといいですね。そして、自分とは違う意見を言う人がいても、その人の意見にはどんなよいところがあるか、しっかり聞いてあげる「やさしさ」が必要ですね。このように、「やさしさ」「自分から」「考え出す」の3つは互いに関係があります。話し合って考え出したことを自分から進んでやってみる。誰もが楽しく遊べるようにしたいというやさしさの気持ちから、遊びのルールを考え出す。この3つは、どれも大切なのです。
 はじめにも言いましたが、1学期も残り半分です。前半の自分を振り返って、後半の目標をしっかりともって生活しましょう。今までうまくいかなかったことがあったとしても、まだまだこれからチャンスはあります。5・6年生が観戦したジュビロ磐田の試合もそうでした。相手に2点取られた後でも、そこからジュビロは頑張って前半の終わりごろに1点返し、後半に逆転して3-2で勝つことができました。最後まで諦めなかったジュビロの選手と、応援し続けた5・6年生、すばらしかったですね。さあ、みなさんは、どんな1学期後半にしたいですか。向笠っ子の輝きがたくさん見られることを楽しみにしています。

第1学期 始業式の話

2024年4月5日 16時26分

 向笠っ子のみなさん、こんにちは。令和6年度のスタートです。皆さんは学年が1つ上がりました。進級、おめでとうございます。今日は午前中に、24人の新1年生の入学式があって、今年度の向笠っ子は全部で163人になりました。163人で、向笠小学校151年目のスタートです。
 校長先生は1年前に向笠小学校に来てから、毎日、権現山の「せいじつ」の文字を見るたびに、向笠っ子のことをよく表している言葉だなと思っていました。まじめに取り組み、うそをつかないこと。集中して最後までやり抜くこと。やる気満々でがんばること。自分が決めたことや約束したことをちゃんと守ること。などの意味が「誠実」という言葉にはありましたね。
 向笠っ子が誠実な姿でキラリと輝いているときは、どんなときだったでしょう。校長先生は昨年度の1年間にそれを「3つの輝き」として、何回も紹介してきました。友達やファミリーの仲間と仲よくする、協力する、心配する、許してあげるなどの「やさしさ」。進んで挨拶をする、めあてをもって進んで勉強や運動に取り組む、人に言われなくても自分で考えて行動するなどの「自分から」。友達と話し合って決める、意見が違うときにはどうすればいいか話し合う、みんなのために係の仕事や委員会活動、ファミリー活動を工夫するなどの「考え出す」。
 さあ、皆さんはこの新しい1年に、どんな輝きを見せたいですか。先生たちも、おうちの人たちも、地域の人たちも、皆さんの誠実な、キラリとかがやく姿がたくさん見られることを楽しみにしています。そして、友達やファミリーの仲間のよいところを見たときには、かがやきカードを書いて、伝えてあげてくださいね。
 最後に1つ。皆さんが輝くためには、心も体も元気に生活することが大切です。病気やけがには気を付けて生活しましょう。修了式のときに、廊下や階段の歩き方のことを皆さんに聞いたとき、100点という人ばかりではありませんでしたね。ゆっくりと落ち着いて歩けば、転んだり、人とぶつかったりすることはありません。自分の健康も、みんなの健康も、どちらも大切にする向笠っ子を、163人みんなで目指しましょう。

令和6年度 入学式式辞

2024年4月5日 16時25分

 学校の桜がきれいに咲いて、1年生の入学をお祝いしてくれています。1年生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを向笠小学校に迎えることができて、とてもうれしいです。先生たちだけではありません。今日はここにはいませんが、2年生から6年生のお兄さん、お姉さんも皆さんが入学するのを楽しみに待っていました。向笠小学校の子供たちは「向笠っ子」と呼ばれます。今日から皆さんも向笠っ子の仲間入りです。
 向笠っ子になった皆さんに、見てもらいたいものがあります。そう、ランドセルです。このランドセルは、校長先生の子供が小学生のときに使っていたランドセルです。皆さんも、今日、ランドセルを背負って学校に来ましたね。ランドセルには、教科書やノートなど、学校で使うものを入れてきます。他にも、このランドセルの中には、目には見えないけれど、とても大切なものが入っています。それは、皆さんのおうちの人の気持ちです。「今日も一日頑張ってね。」「初めてのことも大丈夫かな。」など、皆さんのことを応援したり心配したりする気持ちが入っています。だから、学校から帰ったら、毎日、おうちの人に学校であったことをたくさんお話ししてください。
 1年生の皆さんにも、毎日ランドセルに入れてきてほしいものがあります。1つ目は「やさしさ」です。優しい気持ちで、友達と毎日仲良くしたり、困っている子を助けてあげたりしてください。皆さんの中には幼稚園から来た子もいれば保育園から来た子、こども園から来た子もいます。今日、初めて会った友達にも優しくして、仲良くなってください。2つ目は、先生やおうちの人に言われなくても自分からどんどんやってみる「じぶんから」の気持ちです。「おはようございます。」「さようなら。」など、毎日、自分から元気よく挨拶をしてください。小学校では、たくさんのことに挑戦します。中には、難しいなと思うこともきっとあるはずです。最初はうまくいかなくても諦めないで、やる気を出して、自分から挑戦を続けましょう。もう1つ、入れてきてほしいものがありますが、これは、もう少したって、皆さんが小学校の生活に慣れてきた頃にお話をします。
 これから、おうちの人と、お客様にお話をするので、皆さんはそのまま静かに待っていてください。保護者の皆様、本日はお子様の御入学、おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。御家族の愛情を受け、お子様は立派に成長し、本日、小学校入学の日を迎えました。私たちは、大切なお子様をお預かりし、お子様の幸せな未来のため、その姿を見守る保護者の皆様の思いに応えていくために、職員一丸となって日々の教育活動に取り組んでまいります。 今後、心配事がございましたらどうぞ遠慮なさらずに学校にお伝えください。そして、御来賓の皆様、本日は御臨席を賜り、ありがとうございます。1年生が今後、本校ならではの貴重な体験を通して成長していくことができますよう、これまで同様にお力添えをお願いいたします。私たち学校は、家庭、地域との深い連携のもと、「チーム向笠」として子供たち一人一人を大切にする教育を推進してまいります。
 さて、1年生の皆さん、お話がしっかり聞けました。すばらしい1年生ばかりです。これからも頑張りましょう。

令和5年度 修了式の話

2024年3月18日 16時00分

 4月7日の始業式から、学校に来る日が今日で201日、明日の卒業式が202日目になります。向笠小150周年のこの1年間を全校で締めくくる修了式の日を迎え、今、代表の子に修了証書を渡しました。この後、みんなにも担任の先生から修了証書が渡されます。この修了証書は、1年間で学ばなければいけないことは全て学んだという証明です。
 “1年間で学ばなければいけないこと”というのは、国語や算数、体育や音楽といった勉強のことだけを言っているのではありません。勉強の他に、学校で学ぶことには、どんなことがあるでしょう。例えば、優しさをもって、友達と仲良くすること。自分から進んで係の仕事や委員会の活動をすること。話合いのときに、お互いの意見を聞き合って考え出すこと。そうです、この1年、何度もみなさんに話してきた「やさしさ」「自分から」「考え出す」につながることが、“1年間で学ばなければいけないこと”になります。
 うまくできなかったことも、中にはあるでしょう。廊下や階段の歩き方はどうでしたか?先生や友達に言われる前に、自分で考えて、自分から廊下や階段をゆっくりと歩くことができましたか?できた人は、廊下・階段の安全な歩き方を学んだということです。できなかった人も、4月からは気を付けるぞという気持ちになっていれば、今、学んでいるということです。できたこと、できたこと、うまくいったことは次の学年でもさらに頑張ろう。そして、できなかったこと、うまくいかなかったことは次の学年では頑張ろう。そういう気持ちで、今日、修了証書をもらってください。そして、修了証書と通信表「かがやき」をおうちの人と一緒に見て150周年の1年を振り返り、お話をたくさんしてください。
 明日はいよいよ卒業式です。下級生の代表として、5年生が参加します。1~4年生も、6年生卒業おめでとう、今までありがとうという気持ちをもって、家で過ごしてください。そして6年生には、修了証書6枚分の重みのある卒業証書を明日、授与します。それにふさわしい姿が見られる卒業式になることを期待しています。
 さて、明後日からは春休みになります。夏休みや冬休みのときと同じように、先生たちと3つの約束をしましょう。1つ目「自分の命や健康を大切にします」。交通事故やけが・病気には十分気を付けましょう。2つ目「家のお手伝いをします」。家の中で自分がやる“仕事”を決めて、家族の一員として責任を果たしましょう。3つ目「いろいろなことに挑戦します」。初めてのことや、いつもは時間がなくて少ししかできないことにチャレンジして、自分の力を伸ばしましょう。これらの約束を守って、「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きがたくさん見られる春休みにしましょう。

第3学期 始業式の話

2024年1月9日 16時20分

 冬休みが終わって、向笠っ子と先生たちが、またこうして学校に戻ってきました。まずは、大切なことをしましょう。挨拶ですね。おはようございます。冬休みの間に2023年が終わり、新しい年、2024年・令和6年が始まりました。明けましておめでとうございます。
 新年を迎えたというよろこばしい気持ちはありますが、みなさんも知っているように、新しい年が始まってすぐに日本では大きな地震があったり、飛行機の事故があったりと大変なことが続きました。毎日ニュースを見ていて、とてもつらい気持ちになります。被害にあわれた方々が少しずつでも、以前のような生活に近づいていくことを心から祈っています。
 みなさんにとって、どのような冬休みでしたか。冬休みが始まる前、2学期の終業式の日に3つの約束をしましたね。「自分の命や健康を大切にします」「家のお手伝いや仕事をします」「いろいろなことに挑戦します」これらの約束が守れたと思う人? みなさんの手の上がり方から、冬休みも向笠っ子の「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きが見られた冬休みだったことが想像できます。新年を迎えて、1年の目標を立てた人も多いと思います。今年は辰年ですね。辰は龍やドラゴンとも呼ばれ、空に高く、力強く上っていくというイメージがあります。辰年のこの1年に、向笠っ子も辰のように、より高く、より高くと自分の力を伸ばしていけるといいですね。
 さて、今日から始まった3学期ですが、3学期は1学期や2学期に比べて、とても短い学期です。学校に来る日は1学期が72日、2学期が81日ありましたが、3学期は49日しかありません。ぼうっとしていると、あっという間に終わってしまいます。そのように短い3学期ですが、短くても、とても大切なときです。それは、1年のまとめをするときだからです。そして、この3学期が終わると、もうみなさんは今の学年には戻れません。4月になれば。それぞれ学年が1つ上がります。6年生はいよいよ中学生になります。ですから、この3学期には、今の学年でできるようになりたいことをしっかりとやって、1年のまとめをしましょう。それが、次の学年に上がる準備となります。
 向笠小150周年の今年度も、残り約3か月となりました。早いですね。これからも自分がきらりと輝くために、1日1日を大切にしていきましょう。一人一人の輝きが集まると、向笠小学校150周年がさらにすばらしいものになります。この3学期も、みなさんの「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きがたくさん見られることを先生たちは期待しています。そして、向笠っ子のスローガン「みんな仲よく みんな笑顔で みんなかがやく向笠っ子」という学校生活を、みんなの力を合わせて実現しましょう。

第2学期 終業式の話

2023年12月22日 13時00分

 2学期は1年の中で一番長く、今日まで81日ありました。向笠っ子のスローガン「みんな仲よく みんな笑顔で みんなかがやく向笠っ子」という学校生活ができましたか。
 2学期には、運動会、社会科見学やまち探検、観音山自然体験教室、修学旅行、持久走記録会などたくさんの行事がありました。81日もあったので、勉強もたくさんしました。向笠っ子は、授業の始めに「お願いします」と気持ちの良い挨拶をして、授業を始めていますね。この2学期に何回ぐらい「お願いします」の挨拶をしたでしょう。1年生はおよそ350回、2年生はおよそ380回、3年生はおよそ400回、4・5・6年生はおよそ420回です。
 授業の始めの「お願いします」は、どういう意味なのでしょう。校長先生は、「先生、私たちに勉強を教えてください。お願いします。」ということではないと思っています。「今から、この教室のみんなですばらしい授業をして、一人一人の勉強の力を伸ばそう。みんな、よろしくお願いします。」ということだと思っています。“教室のみんな”は誰ですか。友達、先生、ファミリー活動の時には上級生や下級生。時には地域のみなさんや会社やお店の方など。まだまだあります。教科書やノート、鉛筆や消しゴム、タブレットやテレビ、机や椅子・・・。そういうものも、一緒に授業をつくり上げる大切な仲間です。「お互いの意見が違う時には、それぞれの考えをよく聞いて、話し合おうね。お願いします。」「あなたのやり方がいいなと思ったら、参考にさせてもらうね。お願いします。」といった気持ちも入っているでしょう。
 先生たちは「はじめは先生が教えるけれど、それを覚えたらどんどん自分からチャレンジしてね。お願いしますね。」ということも思っています。一人一人が自分で学習のめあてを決めて自分の力で学習していく、1つのことができたらその次、またその次と自分から取り組んでいく、そのような向笠っ子になってほしいと思っています。
 この2学期、向笠っ子の頑張りでつくり上げた、すばらしい授業や行事がたくさんありました。今日、担任の先生から渡される通信票「かがやき」には、みなさんがこの2学期に頑張ったことが詰まっています。家に帰ったらおうちの人と一緒に見て2学期を振り返り、お話をたくさんしてください。
 さて、いよいよ明日から17日間の冬休みになります。すばらしい冬休みにするために、先生たちと3つの約束をしましょう。夏休みの約束と同じです。1つ目「自分の命や健康を大切にします」。交通事故やけが・病気には十分気を付けましょう。2つ目「家のお手伝いをします」。家の中で自分がやる“仕事”を決めて、家族の一員として責任を果たしましょう。3つ目「いろいろなことに挑戦します」。初めてのことや、いつもは時間がなくて少ししかできないことにチャレンジして、自分の力を伸ばしましょう。これらの約束を守って、「やさしさ」「自分から」「考え出す」という3つの輝きがたくさん見られる冬休みにしましょう。3学期の始業式の日に、元気な向笠っ子のみんなとまた会えるのを楽しみにしています。

会礼の話(11月2日)

2023年11月2日 16時25分

 昨日から11月になりました。朝や夕方、夜は涼しくなりましたが、昼はまだ少し暑い日もありますね。こういうときには、体の調子を崩してしまうこともあります。早寝・早起き、ご飯をしっかり食べる、手洗い・うがいをこまめにするなど、自分で自分の健康に気を付けて生活をしましょう。
 2学期も、残りが11月と12月です。今は2学期の真ん中ぐらいです。6月の会礼のときにもお話ししましたが、真ん中のときは、とても大切なときです。2学期のはじめの半分の自分を振り返って、残りの半分にどんなふうに頑張ろうかという、目標をしっかりともって生活をしましょう。2学期の後半も、たくさん、向笠っ子の輝きが見られるといいですね。
 さて、向笠っ子が輝いているときは、どんなときか。今までにも、校長先生は3つの合言葉で話してきましたね。そう、「やさしさ」「自分から」「考え出す」の3つです。今日はこの中で「考え出す」についてお話します。何かを考え出すときに大切なことはたくさんありますが、2つ言います。1つ目は、自分一人で考えるのではなく、友達やファミリーの仲間など、誰かと一緒に話し合って考え出すということです。いろいろな意見が出ると、自分一人では思いつかなかったすばらしいアイデアにすることができます。考え出すには、よく話し合うことが必要です。2つ目は、話し合うときに、自分とは違う意見もよく聞いてあげることです。自分の意見とは違うからと言って、それだけの理由で反対したり、相手を責めたりしていては、意見がまとまらず、いいアイデアが考え出せません。みんなのためになることを、みんなで決めることができると、とても気持ちがいいですね。
 例えば、2年生は、学級タイムにどんな遊びをするか、学級会で話し合いました。1学期に話し合ったときは、自分がやりたいことを一人一人が言って、けんかのようになってしまったそうです。でも、2学期の話合いでは、友達がやりたいこともしっかりと聞いて、みんなが楽しめるにはどんな遊びをどんなルールでやるといいかという考えを発表し合って決めました。6年生は今、修学旅行のグループを話し合っていますね。一人一人が楽しめる修学旅行にするためにはどのようにグループを決めればいいか、みんなで考えて話し合っています。運動会の玉入れも、プロジェクトチームが、1年生から6年生までみんなが楽しめる種目にしようと、話し合って考え出してくれました。
 他の学年でも「みんなのことを考えて良い話合いができた」ということが、今までにあったと思います。これからも、向笠っ子が考え出している姿が、たくさん見られることを期待しています。