聞こえなくても頑張る方法!~聴覚障害者の視点から~(4年 総合)
2020年11月5日 19時00分 この日(11月5日)の6時間目、4年生は「福祉教育」の一環として、総合的な学習の時間に、磐田市ろうあ協会会長である、杉山日出夫さんをお招きし、聴覚障害についての講話をお聴きすることができました。
講話は、大型モニターにパワーポイント資料を提示しながらスタートしました。杉山さんと共に来校された手話通訳さんが、みんなに分かるように通訳をしてくださいます。序盤の内容は、聴覚障害者かどうか「見かけ」だけでは分からないこと、耳が聞こえないために困っていることについてのお話がありました。特に杉山さんは小さいころ、先生の話が聞こえないために、勉強がよくわからなかったことを、かけ算の仕組みや筆算の仕方を例に、お話ししてくださいました。
中盤は、「聞こえなくても頑張る方法」についてのお話です。手話・筆談で話し合う、補聴器を利用する、ファックスやスマホを使う、聴導犬に手伝ってもらうなど、多くの頑張る方法について説明がありました。その中でも、杉山さんから、口話(こうわ⇒発声せずに唇の動きだけで読み取る)を実際に体験してみようと提案があり、代表4人が、杉山さんが作った問題を唇の動きだけで出題しました。「バス」「こうちょうせんせい」「たまごとタバコ」「みなさん、おはようございます」…一見簡単そうですが、なかなか正解が出ません。子どもたちは思った以上に口話が難しいことを体験を通して感じるとともに、聴覚障害のみなさんの苦労についても知ることができました。
終盤は、手話です。「こんにちは」「おはよう」「よろしくお願いします」など簡単なものの紹介から、短い会話についても教えていただき、みんなで実際にチャレンジをしました。最後は質問コーナーです。多くの質問のほかに、自主的に覚えた手話で、自分の名前を杉山さんに当ててもらおうと奮闘する子も現れ、大いに盛り上がりました。しっかりと杉山さんにも名前が伝わり、とっても嬉しそうでした。
1時間があっという間に感じるほど、有意義で学びが深まった貴重な時間となりました。授業の終わりには、手話であいさつを交わしました。杉山さん、手話通訳さん、ありがとうございました!