全盲の方の暮らしぶりを聴きました(4年 総合)
2020年10月29日 17時28分 この日(10月29日)の4年生は、総合的な学習の一環で、市内でマッサージを営む方に来校していただき、全盲の方の暮らしぶりや思いなどをお聴きすることができました。
この方は盲導犬を連れてきており、盲導犬がこの方の足元に落ち着いて座っている様にも子どもたちは驚いていましたが、それ以上に自宅からどこをどのように歩き、駅ではどのようにしたのかを順序立ててお話しする様をお聴きしたときに、まるで目が見えているかのようにおしゃべりされることにも驚いていました。
この方から子どもたちへ覚えておいてほしい2つのお願いがありました。1つ目は、盲導犬に対して、「た」べさせない、「よ」ばない、「さ」わらない、「み」つめない を守ってほしいということです。2つ目は、身体障害者補助犬法に関わることです。レストランや食堂では補助犬が来た時に断ってはいけないこと、ユーザー側には補助犬を常に清潔に保つことが規定されていることを教えてくれました。
子どもたちの姿勢からは、この方の一言一句まで聞き逃さないというような強い思いまで感じ取れました。さらに質問タイムでは「どのように時間が分かるのですか」「いつから盲導犬を使っているのですか」「コンビニでどうやって商品を選んでいるのですか」など矢継ぎ早に質問していました。この方はその一つ一つに丁寧に答えてくださっていました。授業後に「このように私がいろいろとお話することが社会への啓蒙だと思っています」と語ってくださいました。
授業の中で「補助犬法を違反した人にはどんな罰則があるのですか」と質問した子がいました。それに対して「これらは努力義務だから罰則はないんだよ」と答えると、質問した子は一言「ひどい」と呟きました。この呟きこそ、とても重く、意味のある一言だと感じました。