研修

「こんちゅうクン」を講師に理科の学習(3年)

2019年6月13日 12時43分
3年

 現在、3年生では理科の授業で昆虫の育ち方について学習しています。本時は、学習内容を深めるために、磐田市竜洋昆虫自然観察公園から「こんちゅうクン」こと北野伸雄氏を講師に招きました。
 こんちゅうクンは、まずマムシの絵を黒板に描き、その絵を簡略化していくと「虫」という漢字になることを示し、「虫というのは身近にいる小さな生き物の総称で、昆虫は虫の中の1つの種類だ」と説明するとともに、「では、今日は昆虫について詳しく学んでいきましょう」と切り出しました。

 次に、くわがた・ダンゴムシ・バッタ・クモ・蚕(成虫)・蚕(幼虫)の6種類の写真を黒板に貼り、子どもたちに「では、この写真の中で昆虫はどれでしょう」と投げかけ、予想させました。すでにこのあたりは前の授業で学習していたこともあり、「足の数を数えれば分かるよ」と発表する子もいました。

 その後、「では、本物を持ってきたから、実際に触りながら、足の数を数えてごらん」と話しかけると子どもたちは大喜び!
 グループで協力し合って足の数を数えたり、昆虫の感触を確かめたりしました。はじめは昆虫を触れない子どももいましたが、徐々に触れるようになった子もいました。子どもたちはわくわくしながら授業に夢中になって取り組んでいました。

 最後に、足が6本あるのが昆虫であることに加え、足はすべてムネからはえていることも説明してくれました。さらに、子どもたちから「昆虫は自分たちでオスとメスを見分けられるの?」「さなぎの中でどうやって変身するの?」など、様々な質問が出てきて、こんちゅうクンはその一つ一つに丁寧に答えてくれました。
 授業の最後には、「今、みんなはモンシロチョウの卵から成虫になるまで育てているよね。この後、どうするかは自分たちでしっかり考えてほしい。自分で飼うにしても、大事なモンシロチョウの命を借りているのだから、ちゃんと観察してお世話してあげてください」と子どもたちに語りかけました。
 子どもたちにとっては、きっと忘れることができない授業になったのではないかと思います。