学校評価(中間評価)の結果をお知らせします!
令和2年7月に、子ども・保護者・教師に対してアンケート調査を実施しました。すべての項目について、「よくあてはまる」「おおむねあてはまる」「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」の4件法による質問紙調査です。「よくあてはまる」「おおむねあてはまる」のいわゆる肯定的な項目に回答した人数の全体に対する割合を「肯定値」として示しました。今年度を含め3回の中間評価の推移をグラフで比較してみました。詳細については、後日お知らせすることとし、今回は全体的な傾向が分かるものをピックアップして紹介します。
1 学校経営全般について
「学校が楽しい」「向笠小の教師は子どものことを理解して指導にあたっている」について、いずれも三者とも90%以上の高評価となっています。特に、「子ども理解」については子ども・保護者ともに昨年度の中間評価より高くなっています。
「教育活動に満足している」において教師の評価がやや低下しています。休校等の措置が講じられたことが影響しているのかもしれません。
2 「学びづくり」に関することについて
「当該学年の学習内容を理解している」における教師の評価が昨年度より高くなっています。学校全体として授業改善に取り組んでいることの成果を、教師自身が感じられているのかもしれません。「自分の考えを伝える」ことについては、三者ともやや上向きの評価をしています。
「振り返り次の課題をもつ」「めあてをもって学習している」「友達の考えをよく聞き話し合いながら学びを進める」の3項目は、今年度新たに評価項目に加えたものであり、私たちが授業改善を進めるうえで子どもたちに求めていきたい姿です。3項目ともに共通する傾向として、子どもの評価に比較して、教師と保護者の評価は低くなっているということです。教師や保護者から指示された学習を子どもたちはちゃんとこなしていると感じているのでしょう。しかし、教師や保護者は学びを自分事として捉えてほしいと感じています。つまり、分かったところや分からないところを自分自身で分析して、次に何を学習すべきかを考えられるようになってほしいと思っています。「家庭学習」に関する教師の評価が低いのもそういった思いがあるのでしょう。今後の授業改善の重要な視点になりそうです。
3 「仲間づくり」に関することについて
「学級(学校)には互いにルールを守り協力する雰囲気がある」における教師の評価が昨年度より高くなっています。学級経営の中に「自主・自治」の姿を伸ばせるよう、学校全体で取り組んだことの現れと言えるでしょう。ファミリータイム等を設けて異学年交流の充実を図ったことも、子どもたち一人ひとりが役割と責任を自覚しながら行動しようとするきっかけになったのかもしれません。「学校に相談できる人がいる」について、教師は子どもの心に寄り添おうとした結果高い評価をつけていますが、子どもの評価が高まっていないことが気になります。
「かがやきカード・ノートの活用」については三者とも大きく評価を下げています。友達の良さを認め合うことや自分のよさを再確認して自己評価を高めることが本来の目的ですが、この目的を具現化するための方策として「かがやきカード」が最も相応しいものなのか、相応しいならばどのように改善すればよいのか、今後の生徒指導にかかる改善の視点になりそうです。