「向陽学府合同学校保健委員会」を開催しました
2020年10月5日 18時02分10月2日(金)、大藤小にて、向陽学府合同学校保健委員会を開催しました。今年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、PTA役員のみの参加とさせていただきました。御参加いただいた役員の皆様、ありがとうございました。
学府の養護教諭から「早く寝よう週間」の取り組みについて発表した後、特定非営利活動法人ひなたぼっこ理事長 松下尚子先生を講師にお迎えし、「自尊感情を高める親子のコミュニケーション」と題して御講話をいただきましたので、一部御紹介します。
〇自尊感情とは
「ありのままの自分を、かけがえのない存在として、好意的・肯定的に受け止める」感覚のこと。仕事や人間関係、自己実現など、あらゆる場面の土台となるため、大人になるまでに育成することが大切だと言われている。
〇向陽学府の児童生徒の自尊感情
事前に、向陽学府の小学6年生と中学3年生に、無記名でアンケートを実施。
アンケート結果を見ると、向陽学府の子どもたちは、全体的に自尊感情が高い傾向にあるそうです。
〇自尊感情を高めるために
①ありのままの自分を認める
子どもの良いところだけでなく、あるがままに見てあげる。弱点・短所も含めてまるごと認める。子どもの気質を良い悪いで判断しない。
②ありのままの自分を受け入れる
ありのままを認めたら、今度はまるごと受け入れてあげる。ポジティブもネガティブも持った「これがわが子」と受け止めてあげる。
③ありのままの自分を大切にする
子どもの感情や気持ちを理解して、どんなときも一番の味方になること。
④自分の価値を感じる
経験を重ねていく中で、子どもの行動や言動、努力したことに対して、「〇〇はよくやった」と親(周りの大人)が認めてあげると、自己評価の向上につながる。
⑤自分を信じる
自分の価値を感じられるようになると、自分を信じることができるようになる。
〇親子のかかわり・コミュニケーション
・親の期待で言葉かけをしていないか?例えばテストの点数等、期待する分、ほめる言葉かけができなくなっていないか。
・子どもをほめるときには、「すごいね」など抽象的な言葉ではなく、「〇〇ができるようになったね。お母さんもうれしいよ。」というように、具体的な事実や親の気持ちを伝えてあげる。
・毎日の生活やさりげない言葉かけが大切で、あいさつを交わしたり、ありがとうという言葉かけひとつが、自尊感情を育てる。
・うれしいことは一緒に喜び、悲しいことには寄り添ってあげること。様々な体験を親子で共に楽しむことや、失敗経験も大切。様々な体験や経験をしている子は自尊感情が高いとも言われている。
向陽学府は、親御さんだけでなく、たくさんの大人があたかかい目で子どもたちを見守ってくれています。自尊感情を育ようと思うと難しく考えてしまうかもしれませんが、何か特別なことをしようとしなくても、普段の関りや声かけを大切にしてほしいと思います。今後も、向陽学府の子どもたちの健康課題解決のため、取り組んでいきたいと思いますので、御協力よろしくお願いします。