校長室から

入学説明会での校長挨拶(校長室から) 

2021年1月29日 15時37分
保護者向けの話

 4月7日が入学式ということになりますので、もう入学まで70日を切っている計算になります。
 本校は、明治6年(1873年)に法雲寺に向笠学校(村学校)開校して以来、令和3年度には148年目となります。男子14名、女子8名の22名の新入学児童を加え、全校で142名となります。

 まず、「どんな学校のカタチを目指しているか」ですが、前回の就学時健診では、本校の3つの強み「本校児童の強み」「小規模を強みにした学校経営」「地域とのつながりの強さ」を生かした学校運営を行っていきたいとお話をさせていただきました。端的に言えば、「子どもは、いろんな人とかかわり、いろいろな場所で活躍の機会があり、いろいろな人から認められる」そんな学校だとイメージしてください。

 次に、私たち教職員の心構えのようなものを紹介しますと、「すべての子どもの笑顔のために」を合言葉に教育活動を進めております。あえて「すべての」という言葉を入れたのは、一人の子どもも一人ぼっちにしないという強い思いの表れととらえていただければと思います。「笑顔のため」としたのは、「やりたい」を見つけ、幾つもの課題を乗り越え、見事やり遂げたときの充実感と達成感で満ちた「笑顔」を指しています。
元気な笑顔で登校し、すっきりした笑顔で帰宅してほしい、これは私たち教職員も保護者の皆様も共通の願いだと考えています。さらに、この笑顔のために、何よりも大事なことは深い子ども理解だと思っています。「子ども理解」に関連して、私がとても共感する東井義雄氏の「どの子も子どもは星」という詩を紹介します。

『どの子も子どもは星』       東井義雄

みんなそれぞれがそれぞれの光をいただいて
まばたきしている
ぼくの光を見てくださいとまばたきしている
わたしの光も見てくださいとまばたきしている
光を見てやろう
まばたきに 応えてやろう
光を見てもらえないと子どもの星は光を消す
まばたきをやめる
まばたきをやめてしまおうとしはじめている星はないか
光を消してしまおうとしている星はないか
光を見てやろう
まばたきに応えてやろう
そして
やんちゃ者からはやんちゃ者の光
おとなしい子からはおとなしい子の光
気のはやい子からは気のはやい子の光
ゆっくりやさんからはゆっくりやさんの光
男の子からは男の子の光
女の子からは女の子の光
天いっぱいに
子どもの星を
かがやかせよう

 東井氏は、子どもの光をしっかり見つめ、その瞬きに応えてやろう、そして子どもの星を天いっぱいに輝かせようと言っています。さらに一つの型に子どもをはめるのではなく、「やんちゃ者からはやんちゃ者の光」と、本来持っている一人ひとりの光を輝かせようと言っています。皆さんにも、何か感じ取っていただけるものがあれば嬉しいです。長くなりましたが、以上で私の話を終わります。