子どもの命がこんなに軽く扱われていいのか(夕会での校長の話)
2019年7月9日 17時45分 7月9日(火)の夕会の折に、新聞報道等で大きく取り上げられている2つの事件にふれ、これらの事件から我々は何を学ぶべきかについて話をしました。概要は以下のとおりです。
1 子どもの命がこんなに軽く扱われていいのか!(新聞記事から)
(1) 概要
○ 埼玉県所沢市で中2男子生徒が同級生から刃物で刺され死亡。加害生徒は以前から学校に対し、被害生徒との関係を相談していた。当初、学校・市教委は「2人の間にトラブルは把握していない」と回答。
○ 岐阜県岐阜市で中3男子生徒がいじめを苦に転落死。生徒がいじめに遭っていると訴えた同級生のメモの存在を学校が把握したのは生徒の死亡翌日、県警から照会を受けた後のこと。担任は学年副主任と情報共有したが、管理職には伝えず。その後、担任は他の書類と共にシュレッダーにかけた可能が高い。
(2) 子ども同士のトラブルをどう捉えるか
○ 両件に共通しているのは、担任が当該生徒のトラブルを把握していたこと、担任が把握したのは生徒からの訴えであったこと、管理職は把握していなかったことの3点である。
○ 新聞記事からの推測ではあるが、担任はこれらのトラブルを「悪ふざけ」として重く受け止めず、結果として担任の主観で握りつぶした可能性がある。
○ 本校では、子どもの些細な変化をキャッチしたら、すぐに学年団長及び教頭に連絡する体制を徹底させたい。ましてや子どもからの訴えがあれば、重い・軽いを勝手に判断せず、子どもの気持ちに寄り添った対応をすることは当たり前である。
○ 本校は、「真にすべての子どもを大事にする教育」を具現化する学校でありたい。
2 その他(1学期もあと2週間!)
(1) 課外練習(水泳・音楽)に全職員で取り組む姿勢に感謝。水泳練習に、教員がプールに入って直接子どもたちに指導する姿を見て嬉しい気持ちに。
(2) 各学級で1学期の総括を。特に「自主・自治・貢献」にせまる良い表れを具体的に子どもたちに示し、どのような姿を目指しているのかを明確にしたい。