研修

「車いす体験」から学んだこと(4年)

2020年10月8日 19時35分

 4年生は「総合的な学習の時間」において、福祉をテーマにした学習に取り組んでいます。その一環として、この日(10月8日)の5時間目に、社会福祉協議会の方を講師にお招きし、「車いす体験」の学習を体育館で行いました。

 まずはじめに、車いすの開き方、閉じ方についての説明や注意点をお聞きしました。早速グループに分かれて、セットしたマットの周りを2周ずつ周回します。子どもたちは頭では分かっているのですが、なかなか思うようにカーブを曲がることができません。見ている子たちからも「右をおさえて左で回すんだよ!」「もう少し!がんばって!」と思わず掛け声がかかります。上手に回るポイントを教えていただきながら、みんな少しずつ上手になってきました。


 その次は段差に挑戦です。講師の方から「5分時間をあげるから、どうしたらこの段差を上がったり下がったりできるのか、みんなで集まって考えてごらん。」と課題が出されました。グループごとにみんなで試行錯誤しながらチャレンジしますが、なかなかうまくいかず、そのうちにタイムアウト!!講師の先生が手本を示します。軽々と段差を乗り越え、さらには安全第一でバックで段差を降ります。みんな、なるほどという顔。再チャレンジです。軽々とはいきませんが、何とか上手にできるようになりました。


 最後は「特別な車いす」についての紹介がありました。スピード競技用の車いすをはじめ、テニス、バスケットボール、ラグビーなどのパラリンピック競技でも使用されている車いすの説明や、車いすをリモコン操作で乗せられるようにした車の存在に、みんな驚いた様子でした。

 私たちが普段歩いているときには気にならない、少しの段差や狭い通路が、車いすで生活されている人たちにとって、大きなバリアになっていることを体験することができました。そして「車いすは障がいをもった方にとって、生活に欠かせない大事な道具である」ということを、あらためて理解することができた貴重な時間となりました。