研修

分かり合い、許し合うために(6年 道徳)

2020年7月7日 13時14分
6年

 この日(7月7日)の3校時に、6年1組で道徳の研究授業を実施しました。資料をもとに、「自分に嫌なことをした友達に対して、自分ならどうするか」といったテーマを子どもたちに投げかけました。学級担任は、子どもたちに自分の気持ちと向き合ってもらおうと、下の写真のような円グラフを全員に渡し、「無視する」と「無視しない」の間で揺れ動く姿をじっと見守りました。

 その後、全員の意見を自由に言ってもらうように促すと、「自分の気持ちをちゃんとわかってもらう」「やられたらやり返すのは当然」などから「無視する」という考えの子どもがいる半面、「やり返したら結局自分も悪者になっちゃう」「話し合って早く仲良くしたい」などから「無視したくない」という考えも出てきました。中には、「無視したくはないけど、辛い思いをさせられたのだから、無視したくなる気持ちもある」といったどちらとも言えないという子もいました。



 ある程度の意見が出た後、学級担任は「では、どうすることが最も良い行動だと言えるのだろうか」と投げかけました。「相手の気持ちや理由を聞いた方が良い」「とことん話し合うべきだ」「自分にも否があるだろうから、まず謝ったうえで相手に理由を聞いた方が相手も言いやすくなる」など、バラエティーに富んだ意見が出されました。
 学級担任は「授業を全員でつくっていこう」と何度も投げかけていて、子どもたちの方もその思いにこたえるべく、多くの子が自分なりの考えを発表することができていました。さらに、自分事として捉え、友達の考えを聴きながらさらにいい考えはないかと真剣に取り組む姿が見られました。