研修

良い聴き方は「事実と気持ちを返してあげる」こと~ピアサポート学習会

2020年6月20日 10時57分
全体

 この日(6月20日)は、先週の土曜日に引き続き、全校児童が体育館に集まり、ピアサポート学習会を行いました。今日は、主に「どんな聴き方をしたら、相手の人は気持ちよく話せるだろう」というテーマで幾つかのプログラムを行っていきました。

 まず、目を見てくれない、相づちをうってくれないと何だか無視されたような感じを受けてしゃべりにくいということを確認しました。その後、いくつかの聴き方のコツを教えてもらいました。例えば、①相手が悲しい話をしている時は、聞き手は笑顔で聴かない ②身長差がある相手は目線の高さを合わせる ③話しやすい相手との距離(パーソナルスペース)があることを意識する ④聴いた後、事実と気持ちを返してあげる と、いったことです。特に、④は時間をかけて、相手の言葉を繰り返してあげる(オウム返し)ことと、相手の気持ちを推察して「○○という気持ちなんだね」と言ってあげると、話し手はしっかり聴いてもらえていると感じることを身をもって体験しました。

 なぜ、本校では2週続けてピアサポート学習会を開催したか、それは本校が目指す子ども像「自主・自治・貢献・たくましさ」と深い関連があります。本校では、あらゆる教育活動において子どもたちが主役、先生は「黒子」に徹したいと考えています。つまり、子ども一人ひとりがしっかり自分の考えを表現し、子どもたち同士で協力して一つのものを作り上げるような活動を重視したいと思っています。そのためにはある程度のコミュニケーションスキルを身につけておくことが必要であると考え、その手法の一つとしてピアサポートを取り入れているということなのです。

 今日も、いろいろな子ども同士で話し方、聴き方のトレーニングを繰り返しました。その中で、子どもたちの表情は明らかに柔和になり、前のめりになって相手の話を聴こうという態度に変わっていきました。今後も、様々な機会を通じて、今日教えてもらったことを生かしていけるようにアドバイスしていきます。