校長室から

「自分から」をキーワードに~始業式での校長の話

2020年4月7日 15時49分
子どもたちへのお話

 コロナウイルスに感染することを防ぐため、体育館でみんなで集まる時間はなるべく少なくしようということで、私の話は放送で聴いてもらうこととしました。

  さて、午前中の入学式で新1年生22名が入学し、全校で146名の子どもたちが、本校でともに学ぶことになります。
 3月4日(水)以降休校となっていたため、春休みを含め、35日ぶりに皆さんと会うことになります。久しぶりに登校した子も多く、まだ何となくリズムがつかめない子もいるかもしれません。中には、3学期の最後に急なお休みに入ってしまったため、学習面を含め、不安や心配な気持ちを抱いている子もいるかもしれません。そんな子は、遠慮せずに担任の先生に言ってください。146名全員が希望と期待をもって新年度を迎えられるよう、努力していきます。


 私たちは皆さんがコロナウイルスのことなど一瞬でも忘れてしまうぐらい心から楽しいと思える学校生活を送れるといいなと思っています。それは、例えば友達同士で笑顔で遊べる時かもしれないし、授業等でできないことができるようになったり、分からないことが分かるようになったりした時かもしれません。さらには、行事等でみんなが「やりたい」と思ったことが実現できたときかもしれません。でも、こういった思いを味わうためには、先生たちだけが頑張っても味わえるものではありません。


 そこで1学期、みんなに期待する姿として「自分から」という言葉をキーワードとして挙げておきます。誰かの後をついていくだけであったり、先生の言うことを聞くだけであったりすると、決して楽しい思いはできません。自分から先生や友達に挨拶したり声を掛けたりする、授業中自分から発表したり「分かりません」って言ったりする、困っている人がいたら自分から手を差し伸べる、ゴミが落ちていたら自分から進んで拾う・・など勇気を出して行動に表すことで、本当の楽しさが味わえると思います。


 みんなが自分から取り組む姿を、私たちは応援します。失敗なんかおそれることはありません。勇気を出してまず行動に表す、それでもうまくいかなかったら、そのときは先生たちが助けます。この1年間、一緒に頑張りましょう。なお、次回からの会礼では、みんなの「自分から」何かに取り組む、そんなすばらしい行動を幾つか紹介できればと考えています。
 以上、1学期を始めるにあたり、私からの挨拶とさせていただきます。

 この写真は、新任式での様子です。子どもたちはマスクを着用し、一人一人の間隔もかなり広げて座りました。体育館内も窓を開けて換気して行いました。