校長室から

入学説明会での校長挨拶

2020年1月28日 15時19分
保護者向けの話

 みなさんこんにちは。向笠小学校校長の佐伯泰司と申します。本日はご多用の中、令和2年度入学説明会においでいただきありがとうございます。4月から私たちと皆さんとは「大切なお子さんを育てる」という同じ目標をもった、いわば「同志」であると言えます。ぜひ、お互いにコミュニケーションを密に取り合い、お互いを尊重しあいながら「子どもたちの笑顔、そして幸せ」のために、ともに頑張っていければと思っています。
 
 まず、4月からお子さんが通うことになる向笠小学校のことを、少しお話しさせていただきます。入学予定児童21名を加え全校児童は145名になります。卒業までに目指す子ども像として①自らを進んで伸ばそうとする「自主」②友達の個性や価値に気づき、子どもたち自身がより良い学級・学校を創っていこうとする「自治」③ふるさと向笠を愛し自らを取り巻く社会や環境をより良くしようと行動を起こす「貢献」に加え、どんなに難しいことがあっても根気強く取り組み、周りの人と一緒に課題を解決しようとする「たくましさ」の4つを考えています。

 こういった子どもに育てるために、私たちは本校の強みを生かした学校運営を進めていきたいと考えています。
 学校の強みの一つ目として、本校児童の良さを挙げたいと思います。力を抜いたり、ズルをしたりせず、ひたむきにやるべきことに向き合うことができると考えています。だから、私たちもこういった子どもたちの良さをもっと引き出すために、子どもたちの「やりたい」という気持ちを引き出し、その「やりたい」を実現させるための方法も子どもたち自身で考えるような機会をどんどん増やしていきたいと考えています。
 二つ目は、この学校は市内でも子どもの数が少ない、小さな学校であるということです。大きな学校には大きな学校の良さがあるように、向笠小学校のような小さな学校には小さな学校の良さがあると思うのです。その良さの一つとして、いろいろな学年の子と仲良くなる機会がほかの学校に比べて多いということです。例えば、低学年の子は高学年の子といっぱい活動する中で、大きくなったらこんなことができるようになろうって思えるでしょう。逆に高学年の子は、低学年に格好悪いところを見せられないっていつもより頑張るかもしれないし、低学年の子が困っていたら自然と手を差し伸べる優しさが身につくということもあるでしょう。だから、これからは今まで以上にいろいろな学年の子と活動する機会を増やしていきたいと考えています。
 三つ目は、この学校は地域とのつながりがとても強いということです。どの学年でも地域の作物を育てて、それを食べるという活動を行っています。この活動を行うには、地域の方々のサポートも受けています。このようなことができている学校は他にないと思います。さらに、毎日の登下校では、地域の方々が通学路に立って、みんなの安全を見守っています。だから、今後とも地域とのつながりを大切にした活動を行っていきたいと考えています。

 さて、ここまで学校側の思いをお話しさせていただきましたので、ここからは保護者の皆様へ幾つかのお願いをさせてください。就学時健診の折にもお話しさせていただきましたが、子どもたちに「朝の力」をしっかりつけておいてください。「朝早く起きる」「朝ごはんをしっかり食べる」「朝の挨拶をしっかりする」ことの3つです。生活習慣をしっかり整えて、学校でしっかり活動できる素地を作ってほしいということです。
 このことに加え、入学前に学校までの通学路を一緒に確認することをお願いします。親子で一緒に通学路を歩くことで、交通安全に対する意識が高まることはもとより、これから始まる学校生活への希望や期待が高まるかと思うのです。

 では、4月にお子さんが元気に入学してくることを心よりお待ちしております。子育ては不安と苦労の連続です。いつでも担任に、学校に相談していただければと思っていますし、私たちも困ったら保護者の皆様に相談させていただくこともあると思います。保護者と一緒に歩んでいく向笠小でありたいと思っています。