磐田市立向笠小学校

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学校評価(中間評価)の結果をお知らせします!                   

子ども・保護者・学校職員に対してアンケート調査を実施しました。今回は、その中から主だったものについて速報値をお知らせします。
夏季休業中に、今回の調査結果を分析・考察し、2学期以降の教育活動の改善策を講じていきたいと考えています。なお、改善策についても、まとめ次第、お知らせする予定です。

1 学校経営全般について

子ども・保護者ともに「子どもたちは、学校が楽しいと思っている」割合は高まっています。しかし、教育活動への満足度は保護者・教師ともに昨年度より下がっていることが分かります。

2 「かしこい子」の育成に関することについて

 子どもたちが、当該学年の学習内容を理解しているかについては、三者とも上向きの評価ではあるが、教師の評価がやや低めになっています。調べ学習、家庭学習など、子どもたちが主体的に学習する姿については、子ども・保護者ともにまだまだ!と感じているようです。「教師は、子どものことを理解して指導にあたっているか」についても、子ども・保護者ともに昨年度の数値よりやや下がっています。

3 「やさしい子」の育成に関することについて

 あいさつについては、子どもたち自身は「できている」と感じているのに比して、保護者はそれほどではないと感じているようです。学級(学校)のまとまり・ルールという点においては、教師の評価が最も低くなっています。
 自分の良さや友達の良さを見つけるということについては、三者ともに評価は低くなっています。「子どもたちは学校の相談できる人がいる」の項目において、保護者の評価が大きく下がっています。

4 「すこやかな子」の育成に関すること

 子どもたちは、自身の健康・安全に気をつけていることが評価結果から分かります。保護者や教師の評価も昨年度のものより高くなっています。「体を鍛えている」ことについても、子どもたち自身はまだまだ!と思っているようですが、保護者・教師の評価は高くなっています。
 

本校児童に今、必要な力(スキル)は何だろう。(中間評価をもとに)  

 中間評価の結果を見ると、全職員は校長が目指す子ども像として掲げた「自主・自治・貢献」の具現化に向けて、子どもたち一人一人を理解しながら「進んで」学習やあいさつ等に取り組むよう指導を行ってきたと答えています。一方で、児童や保護者の評価からは「進んで」教師に聞いたり自分で調べたりすることや自分の考えを伝えること、さらには家庭学習においても横ばい若しくは若干の減少傾向を示しています。
 重点化して取り組んだにもかかわらずその成果が十分に表れていないことから、もう一度、本校児童の強み・弱みを見直し、今の子どもたちにどんな力(スキル)が必要なのか、そのために教師はどのようなことを意識して教育活動に取り組むべきなのかを話し合いました。
 以下がその結果になります。


1 本校児童の強みと弱み
 (1) 本校児童の強み
○ 素直で明るく穏やかな児童が多い。
○ 上級生は下級生に対して面倒見が良く優しい。仲間意識も高い。
○ 生き物に対する関心は高い。
○ 教師に指示されたこと頼まれたことは、責任をもってやろうとする児童が多い。
 (2) 本校児童の弱み
  ○ 個々にアイディアは持っているにもかかわらず、そのことを表に出さず、教師に相談したり頼ったりしがちである。
  ○ 失敗を恐れ、周囲にあわせようとする。受身的な姿勢が見られることがある。
  ○ 困っていることがあっても黙っているなど、自分の思いをうまく周囲に話すことが苦手な児童が多い。大人が代弁してくれるのを待っているように感じる。
  ○ 誰かと遭っても自分から進んであいさつすることが苦手な児童が多い。相手にあいさつされたら返す。
  ○ 目の前の課題に対して、「誰かが解決してくれるだろう」と思い、自分で何かやってみようとする意識が弱い。

2 今後の目指す子ども像
 上記に書かれた本校児童の強みはそのまま伸ばしつつ、目の前の課題を自分の力で解決するために、分かりたい・できるようになりたいという気持ちを持つことや、分からないということを意思表示しようとする態度を育てたい。さらに、じっくり考える、根気強く続ける、地道に頑張る姿を高めることにより、子どもたち一人一人が成功体験を味わい自信をつけさせたい。

3 今、必要な力(スキル)は?
 (1) 発信する力:自分で考え、判断・工夫・解決する。
 (2) 互いに感謝する心:お互いのよさを認め合い、思いやり助け合う。
 (3) 地道に取り組む力:「できるようになりたい」「やってみよう」という思いを持ち続け、根気強く取り組む。
 (4) 気づく力:自分が今、乗り越えなければならない課題は何かに気づく。目の前の相手がどのような気持ちでいるのか気づく。その場の状況に応じて、自分がやるべきことに気づき、実践に移すことができる。

4 教師が意識して行うべき支援は?
 (1) 「どういう授業を行いたいか、どんな学級にしたいか」を子どもたちに問いかける。そのことにより、子どもたち自身がより良い学級、より良い授業を作っていこうとする自主的・自治的な態度を育てる。
 (2) 授業において、教えるべきことと考えさせることを明確に分ける。じっくり考えさせる活動、話し合わせる活動を意図的に設定する
 (3) 「~しなさい」と指示するのでなく、どうすれば良いのか一緒に考える
 (4) 相手の思いを想像する場面を意図的に設定する。
 (5) 「自主・自治・貢献」を具現化していると思われる子どもたちの行動を職員が見取り、全校児童に紹介する。

 

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令和元(2019)年5月17日から1475746